中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報、教育問題への提言も掲載していきます。

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中体連野球部と軟式クラブチームは両者を補完し合うことはできないのか?

野球人口激減時代!

そんな中で中学野球部員をさらに活躍させるために、中体連野球部と軟式クラブチームは補完し合うことが必要なのではないでしょうか?

 

〇変化する部活動と私の考え…

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以前こういった記事を書きました。

その中で私は、ダブル登録を禁止にした方が良い理由として、以下のように述べています。

子どもの体力面・精神面を考えてみてください。

平日野球部では週末の試合に向け、球数や練習強度を考えています。

それで土曜日に練習試合や大会を迎えるわけです。

しかし、試合終了後にクラブチームの練習や試合がそこからさらにあり、日曜日も練習か試合があるわけです。

ダブル登録の子は休みもろくに無くなります。

特にピッチャーやキャッチャーの子は悲惨です。

部活顧問は大丈夫な球数を放らせているつもりが、その後のクラブでさらに投げるわけですから。

それで故障した子もたくさん見てきました。

また、軟式クラブチームもシニアやボーイズと違い、人数がたくさんいるところは少ないです。

そうなったときにクラブと部活が公式戦が被ったときに「クラブに来てもらえないと棄権になる」という理由でクラブを優先させる子もいました。

その子は残念ながら部活だけの子から白い目で見られるようになり、信頼されなくなってしまいました。

 

精神面でも悪影響がある場合があります。

部活でやらかして注意された。

そういう場合、他の子は取り戻すべくがんばろうとするのですが「クラブでレギュラーだからいいや」という子がいます。

もちろん逆もあります。

ですので、ダブル登録はデメリットが非常に多いと思います。

 

私はシニアやボーイズの子の平日のスキルアップの場として入部を認めていますので、軟式クラブチームの子もそちらだけに登録、練習は参加するのであれば全くかまいません。

そうすればクラブのスケジュールに合わせて練習計画を組んであげることもできますし、投げすぎで故障という心配もありません。

周囲に説明もできるので白い目で見られることも無いです。

よって軟式クラブチームがダメというよりはダブル登録できるシステムを変えるべきだと思います。

ダブル入部自体は私はいっこうに構わないと思っています。

自分で振り返るに、確かにこの意見はある一面としては正しいと思います。

しかし、この数年、中体連野球部のみならず、軟式クラブチームを見させてもらったり、中学校教員の多忙の問題、いわゆる「ブラック部活動」問題を考えていったりする中で、私の考えも変化してきました。  

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↑このように、地域や他の中学校との連携を強化していくべきだという記事も書いています。

ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

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〇申し訳ないが、中体連野球部は質を保障できない。

先にダブル登録を禁止する理由をあげていますが、これは中体連野球部の指導者がしっかりと指導ができる前提の話になっています。

しかし、私が育児休暇をいただき、時々夕方に近隣の中学校のグラウンドを覗くと、そこには部活動の悲惨な状態がありました。

ある中学校には10回以上息子の散歩がてら行きましたが、一度も顧問の先生を見ることができませんでした。

たった5名程度の野球部員はベンチに座っておしゃべりをしたり、思い出したようにボール遊びをしたりしていました。

当然、大会はコールド負けです。

 

また、別の学校ではスーツを着た先生が見守る中、部員たちがキャッチボールをしていました。

捕り方や投げ方もめちゃくちゃです。

おそらく野球未経験の顧問の方なのだと思います。

その方を非難することはできません。

 

教員は授業のプロ、教育活動のプロではありますが、野球指導のプロではありません。

場合によっては野球未経験の場合だってあります。

おまけに教員の本職は部活動ではありませんから、会議や授業準備、生活指導などが部活動よりも優先されます。

そうなると野球の指導の質は保障できないことになってしまうのです。

 

もちろん、非常に優れた指導者の方もいます。

しかし、それでも公立中学であればいずれ異動がありますから、3年間の指導を保障はやはりできません。

 

以前の記事でお話ししたダブル登録を禁止した方が良いという私の意見は、簡単にいえば「私のエゴ」なんですよね。

自分は野球部の選手にちゃんと指導できるから邪魔しないで欲しいという驕りであって、野球界全体を考えた意見では無いと思うのです。 

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〇中体連野球部は合同チームが多くなっている。

おまけに近年の中体連野球部は部員不足で合同チームが増えています。

平日は数名で練習をし、週末は合同チームと一緒に練習する形になっているのです。

2学年しかいない秋季大会は合同チーム。

春になると新入部員を確保し、なんとか合同チーム解消。

そして新チームになると合同チーム。

しかも次に組む学校はまた違うところという可能性もあるわけです。

そんなチームがたくさんあります。

 

こうなってくると選手も大変です。

固定されたポジションを守れることはなかなか難しいですし、即席チームですからまあ大体の合同チームが大会に出ても初戦でコールド負けといった状況です。

まれに8人+7人のような合同チームが勝ち進むこともありますが、やはり基本的には合同チームは不利と言ってもいいでしょう。

 

それならば、主戦場を軟式クラブチーム、軟式野球連盟の方に移すことも選手のためになるのではないかと思うのです。

もちろん選手・保護者の意向もありますが、5人しかいない野球部でも選手が地域の軟式クラブチームを掛け持ちすれば、これまた部員が少ない中学校野球部と掛け持ちをしている選手たちと力を合わせて軟連の大会に臨むことができます。

この場合、基本的には軟式クラブチームは土日の活動なので、他のチームに比べての不利は少なくなります。

 

野球部顧問は選手たちが主戦場を軟式クラブチームに変えるので、軟式クラブチームの指導者と連携を密にする必要があります。

連絡を密に取り、たとえば土日ともに一日練習だったのであれば月火をオフにする。

投手が土日の試合でかなり投げ込んだのであれば月火はノースローで平日の球数を減らす。

土日でバッティング練習ができなかったので平日練習はバッティングをメインにする。

といった形で軟式クラブチームのサポート的な活動に回ることが求められると思います。

また、グラウンドを学校で抑えられる場合は提供するといいと思いますし、やる気があって、自分も土日の活動に関わりたいと言うのであれば軟式クラブチームの活動に一緒に参加しても全く構わないと思います(部員の引率ということで手当ても出ると思います)。

こうすることで、選手もより野球をがんばることができますし、顧問の負担も減ります(連絡を取る負担は増えますが…)。

部活動廃止論、地域の活動への移行、教員の負担減などが話題になっている現在、このような方法もありなのではないかと思います。 

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〇当然、課題はある!

先に提案したように、主戦場を軟式クラブチームに移そうと考えたとき、当然課題となることもあります。

まず一つは中体連野球部も指導の質は保障できませんが、

軟式クラブチームだって指導の質が100%保障できているわけではありません。

未経験者が顧問になる可能性がある野球部よりは技術指導ができる人の割合は多いとは思いますが、それでも見ていて疑問をもつような指導をしている人もいます。

また、野球部顧問は教員ですが、軟式クラブチーム指導者は教員ではありません。

教育という視点をもって「野球を通じて人間形成」という指導を行える指導者ではない場合もあります。

場合によっては罵声、体罰、勝利至上主義などが見られるかもしれないということです(問題なことに、教員でもそういう人はいますが…)。

これはまた別の問題になりますが、指導者ライセンスの整備も考えていかなくてはいけないでしょう。 

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また、もう一つの課題は「野球部顧問のプライド」の問題です。

それがいいことなのかどうかは置いておきますが、野球部を見たくて教員になったという人もいます。

自分の指導に絶対の自信をもっている人もいます。

そういった人が今回の提案に賛成してくれるかというと…

まず無理ではないでしょうか。

 

 

〇とにかく考えて欲しいのは野球界のこと。

今回私が考えた案が正解かは分かりませんし、もっと優れた案があるのかもしれません。

ただ、とにかく考えて欲しいのは野球が好きで野球をしている選手たちがどうしたらもっと活躍できるのか、もっと野球を楽しませてあげられるのかということ。

そして、広くは野球界のことです。 

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野球人口は確実に減ってしまっています。

野球界の裾野を広げるためにも、中学野球部と軟式クラブチームは両者が補完し合うような良好な関係を築いていくことが求められるのではないでしょうか?

 

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