中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球部の教科書1 はじめに【2020年版】

部活動を生徒が自立して運営できるように、部活動の教科書を作成してみませんか?

2020年バージョンです!

  

〇「野球部の教科書」を作成してみた!

2016年だったでしょうか。

私はフェイスブックのグループで杉本先生から「野球部の教科書」というものを見せていただき、非常に感銘を受け、田口版「野球部の教科書」の作成を行ってみました。

杉本先生のすばらしい教科書からさまざまな部分を参考にさせていただき、そこに私が今までの指導で学んだことをプラスしていきました。

それをベースに毎年加筆修正を繰り返しています。

現在の物は2020年版です。

2020年版はこれまで以上に野球界の現状を真剣に考え、自分のチームのことだけではなく、野球界全体のことも視野に入れた内容としたつもりです。

では、さっそく「はじめに」をごらんください。 

 

 

(はじめに)

目標は都大会

目的は人間形成

 


みなさん、それぞれ夢や目標をもって中学校の野球部に入部してくれたのだと思います。

夢や目標をもつことはとても大切なことです。

それらを達成するためにも、すばらしい部活動にしていきましょう。

〇〇中学校野球部にも目標、目的があります。

目標はもちろん都大会に出場、さらには関東大会や全国大会出場を目指し、一つでも多く勝つことです。

好きな野球ができればそれでいいという考えもあるかもしれませんが、勝利を目指して取り組むことで成長することも数多くあります。

しかし、「勝つことが全て」、「勝つためには何をしても許される」これはまた違います。

野球部が部活動として存在する目的は「人間形成」です。

勝つためだけに野球をしているわけではなく、「野球を通じて人間的に成長すること」、「社会に出て通用する人材を育成すること」が目的です。

このことは野球部の活動全ての根底となります。

部活動を通じて、野球の技術だけではなく、礼儀、生活のマナー、粘り強さなどたくさんのことを学んでいきましょう。

また、人間的な成長のないチームが強くなるはずもありません。

〇〇中野球部は「スポーツマンシップ」も大切にするチームになって欲しいと思います。

スポーツとは「真剣な遊び」のこと。

スポーツマンとは「良き仲間」という意味があるそうです。

スポーツマンが良き仲間であるためには、「尊重」「勇気」「覚悟」の三つの気持ちが必要だと言われています。

その三つの気持ちを大切にし、Good Gameを作り上げようとする精神が「スポーツマンシップ」です。

スポーツマンシップを身につけることが「人間形成」につながります。スポーツマンシップを大切にしていきましょう。

また、野球だけではなく、家庭、学校生活、地域での活動、全てを大切にできる人間が社会に出て通用する人です。

〇〇中学校野球部では家庭>学校生活>部活動の順番を守って活動してもらいます。

家庭では家族の一員としてお手伝いをがんばったり、規則正しい生活をこころがけたりとできることがたくさんあります。

学校生活では授業を真剣に受ける、委員会活動をがんばる、掃除を一生懸命にやる、など他の生徒の模範となれるように生活して欲しいと思います。

家庭や学校生活が乱れている生徒が野球だけ一生懸命にやろうとしてもうまくいくはずがありません。当たり前のことを当たり前にやる。

簡単なようで難しいことですが、みなさんががんばれば、他の生徒も君たちを見習って取り組むようになっていきます。

そうすれば〇〇中学校はどんどん良くなっていきます。

みなさんががんばることで中学校が変わる。

それってすごく素敵なことだと思いませんか。

中学校生活を終えたときに「社会で通用する人になれた(=人間形成できた)」と思えるように一生懸命日々の活動をがんばりましょう。

なかなか「人間形成」と言われてもピンとこないかもしれません。

そういう人は「誰からでも応援される人」をイメージしてください。

チームメイトや先生、保護者の方々から応援される人はどのような人だと思いますか?

好きなことだけがんばる人は応援されません。

何事にも一生懸命取り組むことができる、強くて思いやりのある人を目指していきましょう。
www.taguchizu.net

↑「応援される人」についてはこちらをご覧ください。 

  

 

(スローガン)
Five Challenges!! ~夢への挑戦!!~
1、自分の限界へのChallenge!!
2、チームの限界へのChallenge!!
3、野球界の限界へのChallenge!!
4、学校の限界へのChallenge!!
5、社会の限界へのChallenge!!

 

〇〇中野球部のスローガンは「Five Challenges!!~夢への挑戦!!~」です。

このスローガンには自分の限界を破り、チームの限界を破り、さらには閉塞する野球界の限界をも破って欲しいという願いが込められています。

そうした取り組みの先には〇〇中学校の限界、社会の限界を突き破ることにつながっていきます。

こうした挑戦を通じ、将来的には夢を実現して欲しいと願っています。

 

1、自分の限界へのChallenge!!

自分の限界に挑戦するということは、無理をして倒れるまで練習しろということではありません。

人間は誰しも、勝手に自分の可能性を決めつけてしまいがちです。

私の教え子で、中学入学時は学年で一番身長が小さく、野球部でも打球がなかなか遠くに飛ばなかった選手がいました。

その子は野球が大好きで高校野球強豪校に進学しましたが、なんと高校3年間で身長が25cmも伸び、180cmを越え、長打をバンバン打てるようになった選手になりました。

もしも彼が自分の限界を決めつけ、「自分は小さいから高校では野球をやめよう」だとか、「自分は小さいから長打は諦めよう」などと考えていたら、その姿はありませんでしたよね。

自分の限界を決めつけず、大きく成長することを信じていろいろなことに挑戦していきましょう。

 

2、チームの限界へのChallenge!!

また、チームとしても可能性を決めつけてはいけません。

〇〇中野球部はここのところ都大会に出場を果たせていません。

しかし、ここから意識高く練習を積み重ねていけば〇〇中の歴史に残る偉業を達成できると先生は信じています。

「どうせ自分たちは…」ではなく、「自分たちは強い!」と自信をもってプレーをできる気持ちが強いチームを作っていきましょう。

そのためには個人個人が限界を突き破る必要があります。

 

3、野球界の限界へのChallenge!!

残念ながら現在の野球界は大きな課題を抱えています。

いまだに根性論がはびこり、現場には罵声が飛び交うこともあります。

選手の健康よりも勝利が優先されることもあり、たびたび問題になっています。

そのため、野球人口は急速に減少しており、このままでは野球はマイナースポーツに転落してしまうと言われています。

〇〇中学校野球部はそんな野球界を変えて欲しいと思います。

この教科書で後述する取り組みを通じ、野球界の限界に挑戦していきましょう。

 

4、学校の限界へのChallenge!!

〇〇中学校は40年近い伝統のある地域に愛されるすばらしい学校です。

このすばらしい学校をさらに発展させていくか、後退させてしまうかは現在の在校生のみなさん次第です。

野球部のみなさんが他の生徒の見本となる活動を一生懸命に続けていくことで、〇〇中学校の他の部活動の活動もさらに活発になることでしょう。

また、野球部のみなさんが学校生活をがんばることで、他の生徒ももっともっと学校生活をがんばるようになるでしょう。

みなさんががんばることで、〇〇中学校がさらにすばらしい学校になります。

〇〇中学校の限界にも挑戦していきましょう。

 

5、社会の限界へのChallenge!!

現在の日本をどう捉えるかは人それぞれです。

すばらしい国だと感じている人もいるかもしれないし、不満を抱えている人もいるかもしれない。

いずれにしても、先生はこの先もっともっとすばらしい国、誰もが暮らしやすい国になって欲しいなと思いますし、それは国民全員の願いだと思います。

では、この先の日本を創っていくのは誰でしょうか?

それは他ならぬみなさんです。

もちろん、みなさんは現在社会を変える力は無いと思います。

しかし、野球部の活動、学校生活を通じて、将来的に社会の限界を突き破る力を身につけて欲しいと願っています。
 

 

続きはこちらです。 

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