中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球部の教科書2 礼儀【2020年版】

部活動で人間的な成長ができるように、礼儀を意識しよう!

2020年バージョンです!

 

野球部の教科書2020年版続きです。

野球部の教科書1は以下リンク先をどうぞ。 

www.taguchizu.net

 

今回の礼儀の項目はかなり加筆修正しています。

「社会に出て通用する礼儀」を意識しており、野球界独特の変な礼儀は否定しています。 

www.taguchizu.net 

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↑そのあたりはこちらの記事も参考にしてください。

 

また、アンフェアな行為の禁止についても詳しく触れています。

 

 

(礼儀)

 野球部員としてもそうですが、一人前の大人として挨拶などを含めた礼儀は大切です。この項では礼儀についてまとめていきます。はじめは慣れずに難しいかもしれませんが、意識をしてできるように取り組んでいきましょう。「自分の限界へのChallenge!!」に繋がりますね。

 

1、挨拶

①目を見て丁寧に挨拶をし、会釈をしよう。

…廊下などで先生や保護者の方などとすれ違った際には、相手の目を見て丁寧に挨拶をしましょう。余裕がある場合は立ち止まって挨拶をできるといいですね。まれに「ちわっす」などのように雑な挨拶をする人がいますが(残念ながら高校生でも)、非常に失礼なことだと思いませんか?笑顔で「こんにちは」とさわやかに挨拶ができると相手も気持ちいいですね。また、常識的な声量でかまいません。社会に出て通用する挨拶をしましょう。「野球界の限界へのChallenge!!」にもなります。

 

②二言挨拶をしよう。

…知り合いの人への挨拶は一言で終わらないようにしましょう。たとえば、「先生こんにちは。今日も練習よろしくお願いします。」と挨拶ができたらとても素敵ですね。社会に出ても通用する挨拶です。廊下ですれ違う際には「○○先生、こんにちは」と挨拶し、軽く会釈をするだけでも良いと思います。練習試合などでも「○○先生、今日は審判をやってくださってありがとうございました。」としっかりと感謝の気持ちを伝えられるようにしましょう。

 

③グラウンドにいらっしゃった方には大きな声で挨拶をしよう。

…グラウンドに先生や保護者の方、地域の方などがいらっしゃったら大きな声で「こんにちは!」と挨拶しましょう。①と異なり、近くまで行って挨拶をすることは現実的ではありませんからこの場合は大きな声で聞こえるように挨拶をしましょう。ただし、試合中や練習のインプレー中などはしなくて構いません。遠征の際も相手チームの選手や指導者の方だけではなく、グラウンドを訪れてきている保護者の方、地域の方にもしっかりと挨拶をしましょう。

 

2、大人の人に対しての礼儀

①正しい先生との関わり方を身につけよう。

…授業や部活動で先生からいろいろなことを教えてもらう。みなさんは「当たり前」のことと思ってしまっているかもしれません。しかし、人から教えてもらうということは当たり前のことではなく、とてもありがたいことです。ですからみなさんもそれ相応の態度で礼儀を示す必要があると思います。敬語で話すことはもちろん、「聴く姿勢」を大切にしてください。また、部活動の先生に対してはそれができても、他の先生だとふざけた態度をとってしまうという人もいます。これでは野球部で礼儀を重んじている意味がありません。大人になったときに困らないようにどの人に対しても変わらず礼儀正しく接することができるようにしましょう。むしろ顧問の先生以外の人に礼儀正しく接することができなければ人として成長したことにはなりません。ただし、基本は「人と人とのコミュニケーション」です。過度な礼儀、行き過ぎた礼儀は虚礼(にせものの礼儀)になりがちです。ここでも社会に出て通用する常識的な範囲の礼儀を身につけましょう。先生方が優しいからと言って、そこに甘える姿勢ではいけません。どんな方にも敬意をもって接しましょう。「自分の限界へのChallenge!!」です。

 

②その他の大人の人とも正しく関われるようにしよう。

…もちろん、先生に対してだけ礼儀正しく接するのは違います。保護者の方々、地域の人たちなどの大人の人たちはみなさんのことを「地域の子ども」として温かく見守ってくださっています。そういった方々に対しても礼儀正しく接しましょう。保護者の人にも「今日は応援ありがとう」「いつもお弁当ありがとう」などとお礼をしっかりと言えるといいですね。感謝の気持ちがなくては何事にも全力で取り組むことはできません。現在世の中には野球がしたくてもできない環境にいる人はたくさんいます。グラウンドがない、部員がいない、そもそも野球部がない、お金がない、そういった人たちがいる中、君たちは野球ができています。今ある環境が当たり前ではないということをしっかりと胸に刻んで、日々の活動に取り組んでいきましょう。

 

3、チームメイトへの礼儀

①正しい後輩との関わり方を身につけよう。

…後輩とは言うまでもなく、自分よりも年下の存在です。しかし、自分が年上だから偉いのではありません。先輩は後輩に対していろんなことをアドバイスしたり、面倒を見てあげたりする責任があります。その責任を果たすからこそ先輩なのであって、その責任を果たさない場合は先輩として扱われなくて当然と言えるかもしれません。したがって、「先輩だから俺のほうが偉いんだぞ」という後輩との関わり方は社会に出て通用しません。優しくて頼りになる、間違ったことはしっかりと叱る、そんな尊敬される思いやりのある先輩を目指しましょう。

 

②正しい先輩との関わり方を身につけよう。

…①であげたように先輩が良き先輩である限り、下級生は良き後輩であるように目指しましょう。先輩に対しては「○○さん」と必ず「さん」をつけ、敬語を使いましょう。これは部活のときだけではありません。生活の中(たとえ遊びのときであっても)でもしっかりとできるようにしなくてはいけません。たとえば、先生が学校の外で校長先生にあったときに「タメ口」。そんなの社会人では絶対にあり得ないですよね。また、先輩に部活動中に様々なことを教わると思いますから、感謝の気持ちを表す意味でも、掃除や片付けなども先輩よりも率先して行えるようにしましょう。ただし、先輩が間違ったことをしている場合は、たとえ後輩であっても「○○さん、それは違いますよ!」と先輩に注意できなくてはいけません。先輩だから絶対従うというのは間違った上下関係です。また、プレー中は先輩後輩関係なくアドバイスし、指摘しあえる関係を目指しましょう。

 

4、服装・道具

①服装も礼儀の一部。

…ユニフォームをしっかりと着こなすことも礼儀の一部です。帽子を浅くかぶる、ボタンが開いている、シャツが出ている、そんな服装では相手に不快な思いをさせてしまいます。もちろん、普段の学校生活でも服装は大事です。先生が授業中にシャツを出していたら「えっ」と思いますよね。常に正しい服装で過ごし、みんなの見本になるようにしましょう。社会人になった際も服装は非常に重要です。「人を見た目で判断してはいけない」と言われますが、第一印象については見た目が9割と言われています。

 

②頭髪も礼儀の一部。

…〇〇中学校野球部では坊主を強制することはしません。先生は野球人口の減少の理由の一つが坊主の強制だと思っています。

しかし、強豪チームほど髪型が坊主のチームが多くなります。先生はみなさんに坊主を強要するということはしませんし、推奨もしません。しかし、なぜ強豪校に坊主のチームが多いのかは知っておく必要があると思います。坊主を強制しているチームが考えている坊主にすることのメリットは以下の通りです。

・プレー中に髪が邪魔になることなく、野球に集中しやすくなる。

・坊主にすることで「野球に一途に打ち込むぞ」という気持ちになる。

・坊主ではないチームを相手にしたときに「僕たちの方が野球に真剣に向き合ってきたんだ」と心理的に優位に立つことができる。

・高校野球では坊主が普通なので、そこにスムーズに入ることができる。

 〇〇中学校野球部も勝ち上がるにつれて坊主頭のチームと対戦することが増えてくるかと思います。そんなとき、相手チームは「坊主じゃないチームには負けられない!」などと思っているかもしれません。スポーツは髪型で勝敗が決まるものではないし、盲目的に坊主にしても意味はありません。みなさんは逆にそんな相手に飲まれないようにがんばり、坊主では無い強豪チームを目指していきましょう。「野球界の限界へのChallenge!!」ですね。

もちろん、自己判断で坊主にすることは一向に構いませんが、チームメイトに強要したり、坊主にしなければいけないような雰囲気を作ったりしないようにしてください。坊主でない場合はあまり長くない髪形にし、野球に取り組みやすいようにしてください。どのラインまで許されるのかは自分で正しく判断しましょう。もちろん学校生活で認められていない髪形にするのはいけません。

 

③道具の管理も礼儀の一部。

…グラブやバット、バッグなど野球道具を大切にすることも礼儀の一部です。これは見ている人への礼儀でもあるし、道具を買ってくださった方への礼儀でもあります。バットは投げない、ボールは蹴らない、当たり前のことですが守りましょう。グラブやスパイクは毎日手入れもしっかりとし、長く使えるようにしましょう。昔から日本では「物には魂が宿る」と言います。野球道具以外の物ももちろん大切に扱うべきです。日常生活の中でも道具を大切にしましょう。

 

5、試合中の礼儀

①審判さんには必ず「お願いします。」

…まず、試合開始のベンチ前に並んだ際に審判さんに挨拶をしっかりとしましょう(余裕をもって整列し、審判さん、応援席の順に挨拶をし、集合時は相手チームにだけ挨拶をします)。時短のためにやらないようにと言われたときはしませんが、打席に入る際は必ず会釈をし、「お願いします。」と挨拶をしましょう。また、初回に守備につく際には近くの審判さんに挨拶をしてから守備位置に行くようにしましょう。ちなみに「先生」は尊称ですが、「審判」は尊称ではありません。必ず「さん」をつけましょう。同じく、「主審」「監督」も尊称ではないので「さん」をつけないと失礼です。スポーツマンシップの「尊重」に関わる部分ですね。

 

②相手ベンチの前を通るときには必ず一礼して「失礼します。」

…グラウンドの関係でベンチ前を横切らなければいけない場合が必ずあります。その際にただ黙って横切ることは失礼です。「失礼します。」と言い軽く会釈して、かけ足で前を通らせていただきましょう。

 

③ファインプレーやガッツあふれるプレーには敵味方関係なく賛辞を贈ろう。

…相手チームへの野次や、相手チームのミスを期待した声「やるぞやるぞ!」などは非常に失礼です。スポーツマンシップに反するばかりか、人としてどうなのかなと先生は思います。むしろ、ファインプレーやガッツあふれるプレーには敵味方関わらず、必ず「ナイスプレー!」や「ナイスガッツ!」のように大きな声で褒め、拍手をし、その選手を称えるようにしましょう。そして相手チームがすばらしいプレーをしたら、それを上回るすばらしいプレーができるように努力しましょう。相手を認めることは「人間形成」の大きな一歩です。また、互いに良いプレーを称えあってプレーできたら、野球がもっと楽しくなると思いませんか?野球界を変えていきましょう。「野球界の限界へのChallenge!!」になるとともに、スポーツマンシップの「尊重」につながります。

 

④キャッチャーの面を拾い、拭いてから渡そう。

…プレーのたびにキャッチャーの面は地面に落ちます。バッターやネクストバッターはそれにすぐに気づいて拾い、拭いて渡してあげましょう。たったこれだけのことなのですが、お互いが気持ちよくプレーできるし、時短にもなります。また、周りが見えていないとこれはできないので、社会に出たときに気をつかうことができません。「人間形成」にも関わってくるということですね。

 

⑤審判さんのジャッジは絶対。

…審判さんのジャッジに抗議したり(アピールプレーをするなということではありません)、不満な顔をしたりする人、けっこういますね。しかし、これは非常に失礼です。野球というスポーツは審判さんがいるから成り立っています。審判さんのジャッジは絶対です。たとえ生徒が務めている場合であっても礼儀としてジャッジは絶対だということを理解しましょう。審判さんがいなければ試合は成り立ちません。審判さんに対して常に感謝の気持ちをもちましょう。スポーツマンシップの「尊重」に関わります。

 

6アンフェアな行為は絶対に許されない。

…残念ながら野球界にはいまだにアンフェアな行為を行う選手、チームがあります。「サイン盗み」、「妨害ギリギリのプレー」、「ヤジ」、「隠し球」などです。野球に関わらず、スポーツは相手があって成り立ちます。これらのアンフェアな行為はスポーツマンシップに反する許されない行為です。疑われるような行為も含め、絶対に行なってはいけません。浅間中学校野球部がスポーツマンシップあふれる見本となるチームになりましょう。これも「野球界の限界へのChallenge!!」です。

 

7、感謝

①心から「ありがとう」と言える人間になろう。

…せっかく上記のような礼儀を意識してがんばったとしても、形だけ真似をしたのではそれは本当の意味で「人間形成」できたとはなりません。「虚礼」=形だけの偽物の礼儀になってしまいます。大事なことは礼儀に気持ちをこめることです。特に「感謝」の気持ちは生活していく上で大切な気持ちになります。君たちは一人だけで生活することはできません。また、野球も一人ではできません。保護者の方、先生方、友達、チームメイト、相手チーム、地域の人たち、いろんな人に支えてもらって生活しています。そういったことに対しての「感謝」の気持ちを忘れず、心から「ありがとう」と言える人間を目指していきましょう。

 

 

続きです。 

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