中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球部の教科書5 食事【2020年版】

食事指導はできていますか?

タッパ飯をすることが食事指導ではありません!

選手に正しい食事の指導もできるようにしましょう!

2020年バージョンです!

 

ここまでの野球部の教科書はこちら。 

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

 

 

 

私はただ体重を増やせばいいという、いわゆる「タッパ飯」の指導が大嫌いです。

選手の健康を考えて、健全な食事指導を行うべきだと考えています。 

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

そのあたりのことはこちらの記事にも詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。

そのため、野球部の教科書でも食事について紙面を割いています。 

 

 

(食事)

 

 中学生のみなさんは成長期です。この時期に食についてしっかりと考えることは重要です。この時期にしっかりと栄養を取るのと取らないのとでは、将来の心身の成長が大きく変わってきます。この項では食事について考えていきましょう。

 

1、食事の取り方

①五大栄養素をバランスよく摂取しよう。

…五大栄養素とは「たんぱく質(英語でプロテイン)」「糖質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」のことを言います。食事はただ量を食べれば良いわけではなく、これらの栄養素をバランスよく摂取しなければいけません。特に、「たんぱく質」は中高生アスリートに不足しがちな栄養素です。たんぱく質は、具体的には肉、魚、卵、豆、乳製品などに含まれる栄養素で、1日に90g程度必要になります。これは毎食たんぱく質を含む食品を食べないとなかなかクリアできません。しかも、たんぱく質は1回の食事で吸収されるのは40g程度(それ以上摂取すると消化器に負担をかけます)なので、まとめて摂取するのではなく、毎食分けて摂取する必要があります。

 

②一日3500キロカロリー摂取しよう。

…大人と中学生は身体の大きさが違います。したがって大人ほど食べなくて良いと思っているかもしれません。ですが中学生は成長期なので、実は大人と同じくらいの2600キロカロリーほど必要となります。成長のための栄養が必要になるということです。さらに野球部のように毎日運動する人はそこにエネルギーが必要になるのでプラス500キロカロリー以上が必要となります。もちろん人によって(身体の大きさによって)異なりますが、3100~3500キロカロリーが必要になると覚えていてください。ちなみに給食は800キロカロリー程度ですから給食4回分の食事が毎日必要ということになります。野球がうまくなりたい人、身体を大きくしたい人にとって食事は非常に重要です。もちろん、ただカロリーを摂取すれば良いわけではなく、五大栄養素をバランスよく摂取しなければいけません。

 

③朝食は絶対に食べよう。

…②で述べたようにみなさんの身体には毎日3500キロカロリーほど必要になります。これはみなさんが一回に食べられる量を考えるとたやすいことではありません。ということは一食たりとも無駄にできないということです。特に朝食は時間もなく抜いてしまいがちなのですが、一日に必要なエネルギーを確保するためにも絶対に食べるようにしましょう。また、午前中の授業や朝練に集中するためにももちろん必要です。できればごはんをもりもり食べて欲しいところですが、難しいようであればパンやシリアルでも構いません。そうやって少しずつ朝食を食べる習慣をつけましょう。ちなみに大人は逆にたくさん食べられるのに食べ過ぎてはいけないので、あえて朝食を簡単に済ますこともあります。それを見て自分もそれで大丈夫と思わないようにしましょう。

  

④補食を取るようにしよう。

…みなさんの一度に食べられる量では3食だけでは一日に必要なエネルギーを確保できない可能性が高いです。そこで大切になってくるのが「補食」です。補食は3食を補う食事のことで、食事と食事の間に食べるので間食とも言います。ただし、お菓子のことではありません。まずは3食をおなかいっぱい食べること。そしておうちの人の都合で夜ご飯が8時になるなどする場合、帰宅後にすぐおにぎりを食べるなど補食に工夫をすることで3500キロカロリーに近づきます。スナック菓子などのお菓子は余計な脂肪分を摂取し、本来の食事を妨げるので補食にしてはいけません。

 

⑤いろんな食べ物をバランスよく食べよう。

…先に述べましたが、3500キロカロリー補給できれば何を食べても良いわけではありません。主食(ごはん、パンなど)、主菜(肉、魚など)、副菜(野菜、きのこ、海藻など)をバランスよく食べ、五大栄養素のバランスをとることが重要です。お肉が大好きという人も多いと思うのですが、お肉だけ食べていても一日に必要な栄養素をバランスよくとることはできません。魚や野菜も積極的に食べるようにしましょう。また、牛乳や果物も栄養豊富です。特に牛乳からは君たちの骨を強くするカルシウムがたくさん取れます。

 

⑥甘い飲み物やお菓子には注意しよう。

…甘い飲み物やお菓子、時には気分転換に食べたくなるかもしれません。絶対に食べるなとはいいませんが、食べるときには注意が必要です。両方ともおなかがいっぱいになりやすいので、食事の前に食べると食事をしっかりと食べることができなくなります。また、脂質や糖質の過剰摂取につながってしまったり、味の濃い物に慣れてしまったり悪い部分も多いのです。もし、どうしてもデザートを食べたい場合は脂肪分の少ない和菓子がおすすめです。

 

⑦寝る前は食べないようにしよう。

…みなさんが寝ている時間は胃も休んでいる時間になります。しかし、寝る直前に何かを食べてしまうと、寝ている間も胃ががんばらないといけなくなってしまいます。すると、朝起きたときにおなかが空いているという状態にならず、大切なはずの朝食があまり食べられないという悪循環に陥ってしまうのです。家族の夕食時間にもよってしまいますが、寝る前の2時間は食べないようにしましょう。

 

2、食事のマナー

①いつでも、どこでも食事のマナーを意識しよう。

…「食事を大切にする野球部だから」ではなく、「一人の人間として」食事のマナーは重要です。ですから、野球部のときだけ食事のマナーを意識するのではなく、給食のときも家族とごはんを食べるときもいつでもどこでも意識しなくてはいけません。大人になって食事のマナーを守ることができないと恥ずかしいことになります。「人間形成」の一つだと思って食事のマナーも意識していきましょう。

  

②具体的には特に以下の項目に気を付けよう。

…「姿勢良く食べる」「肘をテーブルにつけない」「口を開けたまま食べない」「音を立てて食べない」「お椀を持って食べる」「箸を正しい持ち方で持つ」「残さずに食べる」「箸で人を指したりしない」などとりあえず基本的なところは守れるようにしましょう。上記のことすら守れないと周囲の人に不快感を与えてしまいますよ。

 

③笑顔で楽しく食事をしよう。

…「食事もトレーニング」などと言われることがありますが、「トレーニング」と言ってしまうと、何だか「つらい」イメージがありますね。食事は確かにみなさんにとってトレーニングくらい大切なことなのです。しかし、食事とはつらいことではなく、本来は非常に楽しいもののはずです。食事のマナーの一つとして、「笑顔で楽しく」食事をしましょう。その方がたくさん食べることもできますし、作ってくれた人もうれしいですよね。

 

次でラストです! 

www.taguchizu.net