中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

キャプテンの選び方がその後のチームの行方を決める!

キャプテンはどうやって決めていますか?

決め方によってはチームが崩壊するかも!?

キャプテンの決め方を考えよう!!

 

〇どうやってキャプテンを選ぶべきか?

代替わりの時期になると悩むことがあります。

そう、新しいキャプテンの選出方法です。

いろんな方法があると思います。

・顧問が指名する。

・立候補制にする。

・選手間で投票を行う。

・何日かお試しで持ち回りで行わせ、一番うまくできた選手にする。

これらの方法がぱっと思い浮かびますが、私がおすすめなのは

「選手間での投票をふまえて決めること」です。 

 

 

〇なぜ投票が良いのか?

普段の練習や生徒との関わりの中で、顧問の先生の中にある程度「この子がふさわしいな」というのはあると思います。

その子と選手の中でキャプテンになって欲しい子が一致していて、さらにその選手がキャプテンをやる気があるという状態が一番です。

しかし、そのどれかの条件が揃わないということもあります。

その場合どの条件を一番優先すべきか考えると

「他の選手から信頼されている」ということが一番の優先事項だと思うのです。

顧問から信頼されていたとしても、他の選手からの信頼がなければチームはうまくまとまらないばかりか

「先生はなんであの子を選んだんだろう。見る目がないな。」

と顧問不信になるケースもあります。

キャプテンになってうまくいかないこともあると思いますが、選手から選ばれたキャプテンであれば、顧問は

「大丈夫、君はみんなから信頼されているから選ばれたんだ。みんなついてきてくれるよ。」

と声をかけることができるし、そこがその子の拠りどころになります。

したがって、「選手間の投票」を重視すべきです。

たとえ誰の目から見ても明らかにその子しかいないという代であっても、選手間投票は行った方がいいです。

「ああやっぱりな。」という結果でかまいません。

選手間で決めたという事実がいろいろなところに良い影響を与えてくるからです。

先にあげたキャプテンの子ががんばれる環境になるという以外にも、たとえば他の子がキャプテンの指示に従わないなどという場面があったら

「みんなで決めたキャプテンだろ?」と一言注意するだけで済みます。 

 

〇投票の際の注意点!

選手間投票を行う際に

注意する点は顧問がキャプテンとはどのような人物でなければいけないかをはっきりと提示することです

これを行わないで投票をしてしまうと、人気投票になってしまったり、野球の上手下手で選ばれたりすることになってしまいます。

たとえばですが、

「キャプテンとは、責任感が強く真面目で、みんなに平等で、リーダーシップのある者。野球の上手い下手は関係ない。信頼できる者から選ぶこと。」

などと最初にはっきりと伝えるべきです。

そうすれば、顧問と部員とで考えが大きく異なるということは減ると思います。

 

また、はじめにキャプテンになって欲しい人物像を提示しても望まない形になる場合があります。

そういった場合は顧問の意見も投票に反映して構わないと思います。

たとえば顧問がキャプテンにしたいAくんと、野球は上手だけど練習で手を抜くからできればやらせたくないBくんがいたとします。

投票ではAくんが9票、Bくんが10票でした。

その場合は顧問の票を足してAくんをキャプテンにしていいと思います。

票数は発表しません。

「Aくんが一番票を獲得したからキャプテンになった。」とだけ伝えれば良いわけです。

ですから「選手間での投票をふまえて決める」なわけです。 

 

 

〇どんな子がキャプテンにふさわしいのか?

先に、例として「キャプテンとは、責任感が強く真面目で、みんなに平等で、リーダーシップのある者。野球の上手い下手は関係ない。信頼できる者から選ぶこと。」とキャプテン像を挙げましたが、どのような選手がキャプテンにふさわしいのでしょうか?

 

まず、先に述べたように、他の選手から信頼されているということが重要です。

次に必要なのは

「監督の方針、思いをしっかりと理解しているということ」だと私は感じています。

いくらミーティングで監督が「こういうチームにしよう!」という声かけをしても、動くのは選手です。

キャプテンがリーダーとなって、その方向に全員を引っ張っていってくれなければチーム作りはうまくいきません。

 

また、野球の技術よりも人間性を重視したすべきです。

実力があるに越したことはありませんが、他の記事で何度も述べているように、強いチームを作るためには「組織作り」と「人間形成」が重要になってきます。 

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キャプテンはこうしたチーム作りをする上での見本にならなくてはいけません。

したがって人間的に良くできた人物を選ぶようにした方が良いです。

実力で選んだ選手がだらしなく、チーム全体がだらしない雰囲気になってしまう失敗はあるあるです。

もし、そういった選手にどうしても役割を与えて、自覚をもたせたいのであれば、副キャプテンあたりにしておいた方が無難です。

私でしたら、副キャプテンにもしないかと思います。

 

最後にプラスアルファですが、キャプテンになる子は叱られることにある程度耐性がある子を選んだ方が良いと思います。

以前、「部活動の叱り方」でお話しましたが、キャプテンは多く叱られることになると思います。

顧問が叱ることをためらうような子だとチームがうまく回らないことが多いです。 

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以上、キャプテンの選び方でした。

ちなみになのですが、キャプテンに選ばれなかった子の中にはモチベーションが下がってしまう子もいます。

そういった選手を活かす方法として部活内委員会の取り組みがありますので、ぜひ参考にしてください。 

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