中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報、教育問題への提言も掲載していきます。

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格上の相手を倒すには!?下馬評を覆した作戦とは?【野球戦術】

格上の相手でもやり方次第で

ジャイアントキリングを起こすことができる!!

 

〇格上の相手でも工夫次第で勝つことができる!

今回はジャイアントキリングを起こす方法について、私の実体験をもとにお話ししたいと思います。

 

アマチュア野球において大体の大会はトーナメントで行われるため、優勝するためには一度も負けることが許されません。

自分のチームが圧倒的強者で、どの相手も格下、普通にやれば勝てるというチームであれば良いのですが、もちろんそんなチームはまれです。

したがって、トーナメントのどこかで各上のチームと対戦し、下馬評を覆して勝利する必要があります。

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私はこれまでの指導者経験の中で、数回ジャイアントキリングを起こした経験がありますが、その中でも最大のジャイアントキリングと思えた試合についてお話しします。

数年前、当時私が勤務していた市内では圧倒的な強さを誇っていた中学校があり、市内大会4連覇を達成していました。

市大会は40校のトーナメントですから、そこで4連覇を果たすということは大変なことです。

その中学校の顧問の先生は名将として有名で、私もいろいろなことを教わり、尊敬している方なのですが、市内で優勝するためにはその圧倒的な強さを誇るチームに勝たなくてはいけませんでした。

実は前年の春季大会準々決勝で最終回まで2点リードであと少しで勝てるという試合がありました。

しかし、7回裏にまさかのサヨナラスリーランホームラン…。

結局その代は公式戦で市内無敗。

どのチームも土をつけることができませんでした。

 

翌年の春季大会、私の中学校は第4シードで、準決勝で第1シードのその中学校と対戦することになりました。

私も自分のチームにそれなりの自信はもっていましたが、下馬評ではやはりその中学校が圧倒的に有利と言われていました。

市内の大御所先生が言うには「10回に1回勝てるかどうかだね。」というゲームでした。

それもそのはず、相手チームのエースは前年から主力で、最速130キロ超えでヒット&〇ンに載るような選手でした(その後強豪高校のエースとして活躍しました)。

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〇勝つために考えた作戦

正直まともにぶつかったら勝利は難しいと思ったので、私はいくつかの作戦を立てました。

①できるだけ先攻を取り、初回に点を取られて意気消沈というパターンにならないようにする。

②3回まで2点差以内の勝負に持ち込み、会場に「これはもしかしたら分からないぞ」という雰囲気を作る。

③コントロールミスはまだまだ多い投手なので、ウェイトのサインを多用し、3回までに50球投げさせることを目指す。

④前の試合までの相手投手の様子を見ていて、三振を取っているボールのほとんどがボール球であることを確認し、見逃し三振OKを徹底する。私が配球を読み、場合によっては2ストライクでもウェイトのサインを出す。

⑤左バッターのときに右側に抜けるボールが多いので、右バッターでも1ストライクまでは左打席に立たせ、ボールカウントを稼ぐ。

⑥こちらの狙いに気づき、初球ストライクを置いて取りに来たと思ったタイミングで初球攻撃に切り替える。

⑦相手クリーンナップはストライクで勝負しない。2シームでファールを打たせてからのボール球スライダーを基本にしていく。3-1のようにカウントが悪くなってもストライクを取りにいかない。

⑧「1点もやらない守備」をしない。3対2で勝つイメージをもって戦う。したがって2点までは想定内。

 

以上のような一見すると非情とも思えるような作戦を数日前からミーティングで徹底させました。

幸いなことに、自チームの守備力にはそれなりの自信があったので、接戦に持ち込み、相手が慌てるような試合にしたかったのです。

向こうはほとんどワンサイドゲームで勝ってきているので、1点を争うゲームなら勝てる可能性があると見込んでいました。

 

その結果、

①→じゃんけんで負けたものの、投手力に自信のある相手チームが後攻を選びました。

②→3回裏にクリーンナップの連続長打で1点を失ったものの、3回終了時に0-1。負けているのに想定内ということで、「これはいけるのでは?」という雰囲気が出てきました。

③→3回で50球以上投げさせることに成功しました。それもノーヒットでです。

④→見逃し三振もいくつかしましたが、3-2からのフォアボールもいくつか選ぶことができました。他のチームであれば振っていたような高めの真っすぐ、ボール球のスライダもことごとく見極め、相手投手は「調子が悪いのかな?」という感じに首をかしげていました。実際はウェイトのサインだから見極められただけです。

⑤→初球は大体抜けていました。1-0から始まるのは大きかったです。また、打席を変えられることに対して少しイライラしている様子でした。

⑥→4回以降、ストライクを取りに来るボールが増えたので、バッターによってはどんどん振っていくように指示を出し、5回に初ヒットが生まれ、バントを絡めて2アウト2,3塁の形を作り、2年生7番バッターが前進守備の外野を越える2塁打を放ち一挙に逆転に成功しました。

⑦→3回こそ失投を長打にされたものの、それ以外はボール球をひっかけさせることができました。特に終盤は相手がかなり慌てていたのかボール球に手を出すシーンが増えました。

⑧→結果的には1点しか取られなかったものの、「2点までは取られていいんだ」という気持ちが楽に守備をすることにつながり、最少失点で抑えることができたのだと思います。ベンチも1点取られて意気消沈ということはありませんでした。

 

ということで結果は2対1で勝利。

「10回に1回勝てればいい」と言われたチームに勝利することができたのです。

この勢いのまま、私のチームは27年ぶりの都大会出場。

都大会でもベスト16という成績を残すことができました。

野球ノートに書いた甲子園4

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〇試合にいたるまでのチーム作りがジャイアントキリングを生む

この結果は上記の作戦の成果もありますが、もう一つ大きかったのが、彼らは応援されるチームだったということです。

彼らは普段の生活から本当によくがんばっていました。

このあたりのことは以前ブログにまとめています。

www.taguchizu.net

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保護者の大応援団。

地域の清掃活動に参加し、地域の人を招待しての練習試合を行った結果、地域の方も球場に足を運んでくれるようになっていました。

練習試合での態度などもあり、他のチームからも好感をもたれていました。

その結果、今年の甲子園でもあったように終盤は彼らを後押しするような声援が多くありました。

こうしてジャイアントキリングは成し遂げられたのです。

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正直、作戦として中学生にふさわしいものであったのか疑問をもたれる方もいると思います。

待球作戦、打席の変更、ボール球での勝負、このあたりは批判されても仕方がない作戦だと思います。

日頃から「人間形成」を掲げている私もできれば取りたくない作戦です。

しかし、この作戦でなければ勝つことはできませんでした。

そして、そうした作戦を取って、私が批判にさらされたとしても勝たせてあげたい子たちでした。

27年ぶりの都大会出場を成し遂げるのはこの子たちであって欲しいと思ったのです。

 

この経験談だけでは分かりにくい部分もあると思いますので、次回第二弾としてジャイアントキリングを起こす方法をまとめたいと思います。

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