中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報、教育問題への提言も掲載していきます。

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中学野球・高校野球でリーグ制は出来得るのか?

一発勝負のトーナメント制。

熱いドラマを生み出す一方で

勝利至上主義の弊害もあるが…

 

 

以前まとめた甲子園への提言はこちら。

www.taguchizu.net

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〇トーナメント制は弊害が多い?

高校野球の醍醐味として、一発勝負のトーナメントが生み出す勝敗の重みをあげる方もいます。

確かにリーグ戦で行うプロ野球に比べて、高校球児のほうが一戦一戦必死になって戦っていますね。

これは負けたら即敗退だから、場合によっては負けたら引退だからだと言えます。

中学野球も同様で、基本的に大会はトーナメントで行われます。

同じように負けたら即敗退になりますので一生懸命に選手たちは戦っています。

 

しかし、一方でこの一度負けたら即敗退というトーナメントの弊害もあります。

負けたら敗退ですから、万が一にも負けられない。

常にフルメンバーに近い形で戦うことが要求されます。

特に大変なのは投手です。

温存して負けたら大変なことになりますから、多少痛いところがあっても投げざるを得ません。

場合によっては3連投、4連投となっていきます。

中学生の場合は7イニングですが、ダブルヘッダーになることもあります。

当然、ケガのリスクが高まることになります。

 

そこで「リーグ制の導入を」という意見があります。

大学野球では取り入れられていますが、いくつかのリーグに分け、総当たりで対戦を行い、そこの勝者が上位の大会に出場するという形です。

これだと、トーナメントのように負けたら即敗退とはならないので、少しゆとりをもった選手起用ができます。

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〇リーグ制に問題点はないの?

しかし、リーグ制を採用するにあたっていくつか問題点があります。

①どうやってリーグを分けるのか?

②試合数が増え、消化しきれないのではないか?

③複数好投手がいる私学がさらに有利になるのではないか?

以上のような問題です。

 

まず、①なのですが、大学のように1部・2部といった形で分けるのは確実になじまないと思います。

高校選びの段階で甲子園に近いか遠いかがはっきりしてしまいますから、より力の差は開いていく一方になるでしょう。

ましてや中学生などは自分の中学をほとんど選べないわけですから(学校選択制で選べる地域もあるが、近い学校数校以外は現実的ではない)、入学できる学校が全て2部の学校だったら…などと考えると現実的ではないですね。

よって分けるとすれば、地域ごとに分ける予選リーグのような形をとるしかないように思います。

この予選リーグという形をとることで②の問題は若干解消されます。

たとえば八王子市の中学校は40校ありますので、4校ごとの予選リーグを10作ると二日間で6試合消化して予選リーグが終わります。

しかし、これだと予想されるのは土日で6試合というパターンです。

こうなると土日で各チーム3試合行うことになりますから、当初の投手の負担を減らすということはできなくなります。

連投を禁じるルールを作るという案もありますが、そうすると③の問題がさらに強まります。

連投を禁じると公立で大黒柱が一人で引っ張るようなチームは勝ち上がれなくなります。

ということで、どう考えてもリーグ制の良いところを活かした形で今の高校野球や中学野球に採用することは不可能だと言えます。

 

今の形の高校野球・中学野球には難しいのですが、形を変えるならできます。

上位大会を無くしてしまえばいいわけです。

10校なら10校の地区リーグで完結する。

その形であれば大学野球と同じく3~6月くらいにかけてゆっくりと試合を消化していき、リーグ優勝を決める。

場合によっては都大会くらいは行ってもいいかもしれないですね。

こうして育成主眼にすると当初あげたような問題点は解決し、多くの選手にチャンスを与えられると思います。

正直、高校野球はもう凝り固まっていますから無理だと思いますが、中体連の大会は現在の春季大会、夏季大会を統合し、春季リーグ戦として各地区の代表を選出し、都大会を行うという形でもいいのではないでしょうか?

野球ノートに書いた甲子園

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〇実は別の問題も…

実は同率順位になった場合、野球はすごく難しいことになります。

まず皆さんが頭に浮かべるのは「得失点差で決めればいいじゃん」だと思うのですが、得失点差は野球には適しません。

理由はコールド制があることと、後攻のチームが攻撃イニングが少なく勝利することがあるからです。

 

たとえば10チームのリーグ戦を行います。

AチームとBチームが同率で1位になったとして、Bチームの方が得失点差で1点勝っていたとします。

しかし、Aチームは全試合後攻での勝利、Bチームは全試合先攻での勝利だったため、攻撃イニングに9イニングも差があったらどうでしょうか?

本当にBチームの方が力があると言えるのでしょうか?

 

そこで考えられたのが失点率です。

9イニングでどのくらい失点した計算になるかで比べます。

これだとコールドで勝とうが、攻撃イニングが少なかろうが、平等に点数をより与えないチームの方が強いと判断することができます。

ですが、これは野球というスポーツが点をより多く取った方が勝ちというおもしろみを無くす案になってしまいます。

実は私はこの方式の大会に参加したことがあるのですが、10対0で勝っていてもランナー3塁だと前進守備をしないといけないんですね。

これは普段練習している野球と大きく異なるスポーツになることを意味しています。

したがって、どんな切り口で見ても、リーグ制はなかなか難しいのではないかというのが私の意見です。

 

じゃあ高校球児がケガしてもいいのか!

という意見もあると思いますので、代替案は近々発表させてください。

ここで負けてしまってごめんな --甲子園だけが高校野球ではない

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※なんだか最近、高校野球美化ブームですね。

 

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