中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報、教育問題への提言も掲載していきます。

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部活動問題は終わってしまったのか?(電通社員自殺問題から改めて考える)

電通社員自殺問題から改めて考える…

部活動問題は終わってしまったのか?

 

〇電通社員自殺問題が話題になっているが…

電通社員の高橋まつりさんが昨年投身自殺し、それが労災認定されたという痛ましい事件がニュースを賑わしています。

電通の企業風土のことはよく分かりませんが、教員の勤務状態もブラック化しているのではないかと注目されていましたよね。

昨年度、部活問題対策プロジェクトという団体が結成されました。 

部活問題 対策プロジェクト サイトより引用

 
当団体は,特定の政党や団体には属さない,部活問題の改善を目指す独立団体です。

設立の趣旨

~部活によって教師も生徒も苦しむことのない教育現場に~

 部活で成長する生徒がいます。部活で輝く教師がいます。とても素晴らしいことです。その一方で,同じ『部活』という枠組みの中で,ダメージを負ってしまう生徒や教師などがいます。

 部活問題対策プロジェクトは,教師や生徒などが部活によって苦しんだり不利益を被ったりすることがなくなるよう,『部活問題』の是正を求める活動を行う団体です。

 『部活問題』とは,部活による教師の過重労働の問題のみならず,生徒の強制入部問題やブラック部活など,現在の部活のシステムによって引き起こされる様々な不幸や不利益のことを指します。

 また,部活問題対策プロジェクトは,部活の廃止を求めたり,部活の存在そのものや部活の意義を否定したりする団体ではありません。部活に良い面があり,意義を認めるからこそ,部活が生徒や教師などに不幸や不利益を生むものとならないよう,現在の部活の在り方に改善を求めていきます。

 さらに,より広く様々な状況を捉え,生徒や教師以外(保護者や社会)にとって部活がもたらす利益・不利益についても視野に入れながら,改善を考えていきます。

 部活が,生徒・教師を含め,保護者や社会にとってもより良い在り方に変容していくことを願い,当プロジェクトを左記の6名により発足いたしました。

平成27年12月23日

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

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ブラック企業2 「虐待型管理」の真相 (文春新書)

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〇部活動問題は尻すぼみしてはいないだろうか?

こんなサイトがあるくらい一時期盛り上がった部活動ブラック問題ですが、なんだか尻すぼみ感があります。

私はどちらかといえば部活動を熱心に行ってきた教員だと思います。

しかし、当然と言えば当然ですが、授業を第一と考え「部活動は最後」というスタンスで臨んでいました。

「その最後である部活動でも成果を出せる教員を目指したい」とがんばりました。

そのあたりの考えや取り組みはこれまでの記事で何度も触れてきました。

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

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しかし、結果として私は過労死寸前になり、休職に追い込まれ、今現在でも一日15錠の薬が手放せない状態です。

病気に至るまでの経緯は仕事を担ぎすぎたこと以外にも、信頼していた人に裏切られただとかいろいろな理由が重なってしまったため、部活動だけが原因とは言えませんが、負担の一つになっていたことは事実だと思います。

ちなみに労災(公務災害)は通りませんでした。

家で遅くまで行っていた教材研究や学級通信作成は管理職から「不要な仕事、命じていない仕事」とされ、残業時間としては認められなかったためです(このあたりは話がそれますのでまたいつか)。

私は休職中から現在まで、うつろな頭でいろいろなことを考えてきました。

今までの仕事のこと、家族のこと、野球のこと…。

だんだんと調子が良くなってきてからは本を読み、いろいろな知識を身に着けてきました。

野球、いじめ、不登校、発達障害、うつ病、ブラック企業、育児などなど、このブログのネタの大半はそのころに形づくられ、整理されたものです。

その私が特に一番考えたことは部活動の問題でした。

部活動が好きだったからかもしれないし、部活動のせいで病気になったからかもしれません。

ですから、このまま部活動問題が下火になり、教員の善意に甘える状況が続くのは良くないと私は考えています。

自殺者が出てからでは遅いのです。

過労死は何を告発しているか――現代日本の企業と労働 (岩波現代文庫)

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〇部活動問題は解決できるのか?

部活動問題は真剣に取り組めば解決できます。

文科省主導で「決めて、守る」それだけのこと。

1、部活動は週に二日間は必ず休養日を設ける。(これはすでに1997年に文科省から通達が出ているものです)

2、平日勤務時間外の活動を当たり前とせずに、時間外活動に関してはしっかりと賃金を支払う。

3、土日の活動に対しても適正な賃金を支払う。

4、試験前は必ず部活動停止期間を設ける。

5、休養日や活動停止期間のルールを守ることができない教員は、ヒアリングを行い、場合によっては処分の対象とする。

これは私の案ですが、このような形でガイドラインを定め、あとは教育委員会が校長に指導していけば良いわけです。

授業時数を正確に集計するだとか、体罰のアンケートを毎学期行うだとか、そういったことができているのだから、やろうと思えばできるんです。

それなのに結局、教員の善意に甘え続けている。

日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか? (星海社新書)

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〇一教員の善意でその他大勢を苦しめてはいけない。

私ははっきり言って部活動が好きで好きでしょうがない教員です。

しかし、そんな教員が自分勝手に好きなだけ活動をして、その他大勢を苦しめてはいけないと思うのです。

「A部は毎日やってくれるのに」

「B中学校はテスト期間もやっているのに」

保護者からはそのような声が上がる。

変な善意が大勢を苦しめている。

子どもさえも苦しめている。

それでいいのでしょうか?

私は同じ条件で戦いたい。

自分だけ毎日練習をして勝ちたいなどとは思わない。

文科省がすでに定めている週二日の休養日を守った上で、どこにも負けない野球部をつくりたいと考えています。

www.taguchizu.net

話が長くなってしまいましたが、部活動問題が下火になってきているのは、世間一般(場合によっては教員さえも)がなんとなく善意に甘えられるならこのままでいいやという空気になってきているからだと思います。

そんな空気の中、代案はなかなか出ず、部活動廃止論者も匿名でしか活動できない。

そんな流れを断ち切るようなブログにしていきたいと思っています。

まだまだ力不足ですが、実際に病気になった私にしかできないこともあると思うので、これからも地道に記事を書いていきます。

みなさんよろしくお願いします。

 

最後になりますが、亡くなった電通社員高橋まつりさんのご冥福を心よりお祈りいたします。

ブラック企業完全対策マニュアル (晋遊舎新書 S15)

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教員の勤務の実態についてはこちら。

www.taguchizu.net

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