中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報、教育問題への提言も掲載していきます。

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ピッチャーの登板間の調整はどうすべきか?登板前日のブルペン入りは必要?

試合前、特に前日のピッチャーの調整はどうしていますか?

指導者の経験則や一般的な定石だけで指導すると試合にベストコンディションで臨めないこともあります!

選手とコミュニケーションを密にして、選手に合った調整を行いましょう!

 

〇ピッチャーの試合前の調整の常識って?

みなさんのチームではピッチャーの試合前の調整はどのように行っているでしょうか?

たとえば週末が試合だとしたら、月~金はどのように調整しますか?

私の経験即で言うと、月はノースロー、火にキャッチボール、水か木にブルペンで投げ込み、金はブルペンで軽く調整というパターンが多い気がします。

土日しか活動のないクラブチームだとまた事情が異なってくると思うのですが、平日練習のある中学野球部や高校野球部はこのようなパターンが多いのではないでしょうか?

よく高校野球のニュースなどを見ていてもブルペンで試合前日の調整を行ったなどと聞くことがあります。

 

私が所属していたチームでもそうでした。

しかし、ピッチャーだった私はこの調整方法が正直合いませんでした。

連投できるかどうか、肩の張り具合はどうか、それはかなり個人差がありますよね。

正直、私は投げ方の問題もあったと思うのですが、他の投手よりも連投がききませんでした。

登板翌日は肩が上がらないこともあり、1日ノースローではなく、2日ノースローにしてもらいたかったです。

しかし、私は常に当落選上のピッチャーだったので、自己流の調整を行うなんてわがままはとてもできません。

おまけに私のチームでは絶対的なエースが最初はおらず(のちに後輩が絶対的なエースになりました)、試合前日のブルペンで調子を見定めて使うという方針でしたから、試合前日のブルペンも調整とは言っても、それなりにしっかりと投げてアピールする必要がありました。

しかもブルペン入り後に守備練習でさらに投げなくてはいけませんでした。

これも私にとってはかなり苦痛でした。

その結果、私が先発に抜擢されることも多々ありましたが、正直試合当日は大体調子は良くありませんでした。

軽く肩にしびれがあるような状態で投げていたこともしばしば。

幸いなことに大会で炎上するようなことまではありませんでしたが、ブルペンの方が調子が良いことからブルペンエースと呼ばれていたことも事実です。

指導者になって他のチームを見てみても、やはり登板3日ほど前に投げ込み、登板前日に調整のブルペン入りというのが普通になっているような気がします。

 

www.sponichi.co.jp

プロ野球でも、下柳氏はやはり4日目(登板3日前)に120球、5日目(登板2日前)に70球ほど投げ込んでいたようです。

ただし、登板前日はキャッチボールに留めていたそうですが。

その他トレーニングを行っているのですが、そちらは記事をご覧ください。

果たして、ピッチャーの調整はどうすることが正解なのでしょうか? 

ピッチングメカニズムブック 改善編―ドリル&トレーニング

ピッチングメカニズムブック 改善編―ドリル&トレーニング

 

  

〇プロ野球の新常識!

実は、近年プロ野球のピッチャーの調整の常識が変わりつつあります。 

number.bunshun.jp

こちらはヤクルトの高津コーチがヤクルトに持ち込んだメジャー流の調整法。

登板する日しかブルペンに入らず、1回しか作らないことでブルペンでの球数も少なく抑えるという方法です。

「新常識」とありますが、高津コーチは

ブルペンの調整法がメジャーと違うのは日本だけなんですよ。台湾も、韓国もメジャーと同じなんです。

試合に出る日しか投げない調整法。ヤクルトがブルペンの新常識を作る?(2/4) - プロ野球 - Number Web - ナンバー より

と述べています。

また、この登板日しか投げないという調整法について、選手はどう感じているのかも記事にあります。

そして当の中継ぎ陣にも、この調整方法の評判は上々なのである。昨季、ワンポイントの左腕投手として38試合に登板した久古健太郎はいう。
「以前までは、自分が投げない場面でも一度肩を作ってから待っていました。でも、去年は登板がきそうだとなってから作り始めるようになりました。だから、登板がなさそうな試合展開のときは1球もブルペンで投げなかったんです。
 つまり、以前までの調整法では試合には出なくても実質連投だったんですよね。今はそれがなくなったので、体にかかる負担が違います。これまでは、ただ不安だから投げていただけだったんだなと気づかされました」

試合に出る日しか投げない調整法。ヤクルトがブルペンの新常識を作る?(3/4) - プロ野球 - Number Web - ナンバー より

確かに、2回肩を作っていたらプラス20球ほどは投げているはずですし、それを通年で考えたらとんでもない球数になりますよね。

これは中継ぎ投手の話ですが、高津コーチの「新常識」はとても参考になりそうです。

 

また、先発投手でもこのように考えている投手もいます。

www.hb-nippon.com

もはや日本のエース、菅野投手です。

菅野投手は「中6日」であれば登板2日前にブルペンに入るそうですが、「中5日」であればブルペンには入らないで試合に臨むそうです。

これはちょっと意外でした。

プロになってからは、基本的に中6日の場合は、登板2日前にブルペンに入ります。中5日の場合は、ブルペンには入りません。みんな、「たった1日でそんなに変わるの?」と思うかもしれませんが、その積み重ねが、シーズン後半に響いてくるのです。
 中5日だからといってブルペンに無理して入って、『心』はいいかもしれないけど、それは投げたっていう自己満足になってしまいがちです。中5日だからこそまず体を万全な状態に持っていく。技術の部分は登板間隔が短いからこそ、前回の感覚を覚えていると思います。
 逆にローテーションを任されるほどのピッチャーが『ブルペン入らなきゃ不安』って言っているようじゃダメだと思います。だから、僕はもう中5日の登板日の時は絶対にブルペンに入りません。

読売ジャイアンツ 菅野 智之投手「心技体ではなく、体心技の考え方 」 | 2016年インタビュー | 高校野球ドットコム より

という理由からだそうです。

菅野投手はその他、コンディショニングにはそうとう気を遣っているので、ぜひ記事をご覧ください。

「中6日」「中5日」どちらにしろ登板前日はブルペン入りしないんですね!

 

上原 こだわりの調整法は「遠投」

こちらは上原投手ですが、上原投手は先発をしていたときは、登板と登板の間にブルペンには入らなかったそうです。

その代わりに重視していたのは遠投で、低い弾道で80メートルほど投げていると記事にはあります。

やはり登板前日はブルペン入りしません!


2013 上原浩治のピッチング

 

日本人はもともと真面目で入念な準備を重んじるところがありますから、それが中継ぎ投手の過度な準備、先発投手の登板前日のブルペン入りにつながってきたのかもしれませんね。

指導者も登板前に様子を見られた方が安心ですからそういったことが当たり前になってきたのかもしれませんね。  

谷繁流 キャッチャー思考 (当たり前の積み重ねが確固たる自信を生む)

谷繁流 キャッチャー思考 (当たり前の積み重ねが確固たる自信を生む)

 

  

〇選手に合った調整法を考えよう!

先の例はプロ野球の話です。

菅野投手や上原投手など、彼らは一線級の投手ですから、シーズンに入ったらレベルアップどうこうではなく、コンディションを整えることが第一になってきます。

しかし、アマチュア野球では試合に向けてコンディションを整えるだけではなく、レベルアップも求められることになります。

そうなると登板間のブルペン入りを無くすということはなかなか難しいことと思います。

そこは仕方が無いと思いますが、

選手と個々に面談をし、肩の状態、回復度合いなどをしっかりと聞き取り、画一的な指導、型にはめた指導ではなく、その選手に合った調整方法を考えていく必要があると思います。

同じチームであっても選手によってはノースローの日数が違ったり、ブルペン入りの日が違ったりすることがあっていいと思います。

個人的には登板前日のブルペン入りはあまりプラスが無いとは思っていますが。

また、ブルペンでの球数だけではなく、キャッチボールや守備練習での球数も考慮するようにしてください。

ブルペン入りはしなくても守備練習を多めにやればそれだけ肩には負担があります。

そして、大会期間に入ったらレベルアップよりはコンディション重視の調整に変えていくというやり方がアマチュア野球でも求められると思うので、ぜひ考えてみてください。 

 

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