中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

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「野球部出身者は十中八九クソ野郎」!野球部の評判がすこぶる悪い件について。

野球部の評判がすこぶる悪い…。

「野球部出身者は十中八九クソ野郎」という名言が生まれるほど。

これは野球界全体で考えていかないといけない問題ではないでしょうか?

 

〇「野球部出身者は十中八九クソ野郎」の衝撃!

2017年8月にマツコ・デラックスさんが衝撃的な発言をしたことが話題になりました。

「野球部出身者は十中八九クソ野郎」 

 

www.huffingtonpost.jp

詳しくはこちらの記事をお読みいただきたいと思うのですが、記事の誇張や捏造ではなく、本当にそういった趣旨の発言だったようですね。

歯に衣着せぬ発言が人気のマツコさんですが、この発言を野球関係者、野球部の選手、保護者のみなさんはどう感じたのでしょうか?

私もこの発言があった当時、いろいろなページ、ネット掲示板などを見ていましたが、マツコさんの発言に納得している方が大部分でした。

そして、実は私も否定する気にはなれませんでした。

私自身野球部でしたが、振り返るとそういった部分はあるなと感じてしまったのです。

これは正直、選手の責任というよりは、野球界及び指導者の責任だと感じています。

指導者になってからは特にそう感じています。

これまでも野球界が抱えている問題については何度も記事にしてきました。 

www.taguchizu.net

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これらの記事にも目を通していただけたら嬉しいですが、野球界は問題を抱えている部分はあると思います。

これは野球界のトップであるプロ野球を見てみれば一端が分かると思います。

 

〇日本プロ野球界が抱える闇。

近年は多くの球団で観客動員数が増え、プロ野球は盛り上がっています。

しかし、プロ野球界ではたびたび大きな問題が起こっていることはみなさん覚えていることと思います。

近いところでは野球賭博問題。  

www.tokyo-sports.co.jp

後は清原氏の覚醒剤での逮捕。 

www.sankei.com

元プロ野球選手による体罰。

diamond.jp

このあたりが記憶に新しいところではないでしょうか?

これ以外にもプロ野球界では暴力団との関係があるという噂が出た選手、OBもいます。

私がおかしいと思うのは、それらの問題を球界全体の問題と捉えているように感じないところです。

個人への責任は追及するのですが、野球賭博も覚醒剤の事件もとかげの尻尾切りのように一部の人が責任を取らされて終わっています。

 

野球賭博の真相は本当にあれだけなんですか?

ロッカールームでもやっていたそうですが、笠原・福田・松本・高木京以外の選手は全く知らなかった問題なのですか?

守備練習のミスで罰金なども日常的にやっていたそうですが、それに関してはお咎め無しですか?

賭けトランプには11名が参加していたそうですが、なぜ名前を公表しないのでしょうか?

それらについて首脳陣の監督責任は問われないのですか?

 

清原氏の覚醒剤だってそうです。

現役のときからやっていたそうですね。

野村氏以外、本当に誰も気が付かなかったのですか? 

他にも誰か関わっていた可能性はないのですか?

 

私にはどちらも個人の問題だとは思えません。

今はだいぶ雰囲気も変わってきているとは思いますが、私服のプロ野球選手はまるでチンピラのような人も多いです。

プロ野球選手ももちろん野球部出身者です。

プロ野球界の体質が「野球部出身者は十中八九クソ野郎」という評判の一因になっていると思います。 

 

【2018年8月追記】

この記事執筆後もたくさんのプロ野球選手による不祥事がありました。

特に悲しかったのはこちら。 

baseballstats2011.jp

阪神タイガースの選手がタクシー乗り場でルールを守らずに降車場所から乗車をしていたという事件。

内容を見ると日常的にやっていたようですね。

メンバーは主力。

ファンの多いプロ中のプロがこういうことをやっているというのは本当に悲しいです。

この記事で広尾氏が書いていますが、「たかが」とは思わないで欲しいですね。 

 

〇誰がそういった体質を作り上げているのか?

野球部では「礼儀」や「人間形成」といった言葉が掲げられることが多いです。

私も野球部、学校の部活動は教育の一環ですから、「礼儀」や「人間形成」を重んじています。 

www.taguchizu.net 

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部活動ではない硬式クラブチームでもほとんど全てのチームで「礼儀」や「人間形成」を重視していると言っています。

しかし、そんな「礼儀」や「人間形成」を謳っているはずの野球部出身者の評判がすこぶる悪いのです。

ひどい場合は犯罪者まで出してしまっているのです。

もちろん、他のスポーツでもそういうことはあるはずですが、最初に述べたように「野球部出身者は十中八九クソ野郎」に賛同の声があがる現状なのです。

これはどういうことなのでしょうか?

理由は主に二つあると思います。  

 

一つは野球がメジャースポーツであるという驕りからきていると思います。

私が高校生のときも、実力に関係無く、野球部というだけで肩で風を切って歩くような選手がたくさんいました。

これはマイナースポーツではなく、メジャースポーツである「野球」をやっているんだぞという驕りからくるものでは無かったでしょうか?

以前記事にしましたが、高校野球までくると趣味でやれない雰囲気があります。 

www.taguchizu.net

ですから、自分たちは選ばれた人間なんだという気持ちが悪い方に出てしまうこともあったのでしょうね。

しかし、そういう態度が故に野球部の部員数は減ってきていますし、マイナースポーツに転落しかけているわけです。 

 

もう一つの理由は指導者の問題です。

指導者も大体が野球部出身です。

つまりマツコさんの言葉を借りると、

「野球部出身者は十中八九クソ野郎」と言われるような人たちが指導者をしているわけです。

もちろん全ての人がそんな人たちとは言いませんが、人間性を疑うような人がいるのも事実です。 

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こちらの記事でも触れましたが、尋常では無い量の罰走を強いたり、暴言や暴力で選手をコントロールしたりといった指導者がしょっちゅうニュースになります。

「礼儀」や「人間形成」を謳っている野球部の指導者の人間性が疑われるわけですから、そんな人から学ぶ「礼儀」は虚礼でしかないでしょうし、「人間形成」なんて形だけのものでしょうね。

 

そういえば、2017年夏の甲子園では下関国際高校の監督さんの発言が話題になりましたね。 

www.nikkan-gendai.com

この記事に関しては日刊ゲンダイがだいぶ誇張したらしく、監督さん自身は指導熱心で謙虚な方らしいですよ。

この記事を見て、最初は困った人だなと思いましたが、

「礼儀を大事にしろ」

「人間性が重要だ」

なんて口だけでサイン盗みはするわ、いじめはあるわっていうチームを作る指導者より正直でよっぽどマシだなとも思いました。 

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後は、指導者がちゃんと「礼儀」について教わってこなかったということも影響していると思います。

つまり指導者自身も「野球部出身者は十中八九クソ野郎」の被害者なんですよね。

強豪校なんかに行くと、ものすごく良く挨拶してくれますよ。

グラウンドへの挨拶も響き渡るような声でやっています。

グラウンド周辺のゴミ拾いなんかもよくやっていて綺麗なところが多いです。

でも私は「礼儀」が真に求められる部分はそこではないと思っています。

 

「野球部」としての「礼儀」を指導者が厳しく求めれば求めるほど、日常とは乖離していきます。

本来、学んだ「礼儀」を真に発揮できなくてはいけないのは一人の人間に戻った時です。

家に帰ったときに「ただいま。今日もお弁当ありがとう。おいしかったよ。」と言えるかどうか。

学校でクラスメイトに「おはよう。元気ないね。何かあった?」なんて声をかけられるかどうか。

野球部の外で発揮できる力を養っていかなくてはいけないのですが、その視点が無い指導者が多いのだと思います。

だって、そうやって教わっていないのですから。

 

また、高校野球ファンもそういう野球選手を求めているフシがありますよね。

グラウンドでの爽やかな姿。

野球部独特の大きな声での挨拶を求めている気がします。

「チワッス!!」

あんな挨拶、社会に出て使わないというのに。 

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結局、「虚礼」を仕込んでいる指導者が多いということなのだと思います。

アンフェアな行為もなかなかなくなりませんし、指導者の問題も大きいのだと思います。 

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ただし、最近は野球界の問題について、メディアで取り上げられる機会が増え、変わろう、変えようという流れは少しずつできてきているとは思います。 

 

〇野球関係者みんなの力で変えていきましょう!

残念ながら、現状、

「野球部出身者は十中八九クソ野郎」

を全力で否定することは私にはできません。

せいぜい「いやいや、野球部出身者にもまともな人もいますよ」と言うくらいでしょうか。

実際、当ブログの読者の方々からも

「野球部の印象は良くなかった」という意見も多くいただいています。

これはプロ野球から少年野球まで、野球に関わる全ての人々が考えていかなくてはいけない問題だと思います。

決して高校野球部だけが良くないということではなく、野球界の体質がそうなってしまっているのだと感じて欲しいです。

野球が今後も人気のあるスポーツであるためにも、ぜひみなさんで力を合わせて野球を通じて社会に通用する人材を育てていきましょう!  

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自分の子どもを入部させたいような野球部を作りませんか? 

 

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