あなたの考える理想の学校像はどのようなものですか?
〇落ち着いた学校とはどんな学校でしょうか?
他の人のブログも読ませてもらっていますが、いろんな考え方の人がいてすごくおもしろいですね。
私のブログも読んだ人に少しでも何かを与えられていたら嬉しいです。
今回は私が学んだことではなく、考えさせられたことがあったので聞いてもらいたいと思います。
先日、他の中学校の先生とお話する機会がありました。
教員をやっていると基本的には自分の学校の様子しか分からないので、他の学校の様子って気になりますよね。
その先生とお話した際にも、「そちらの学校の様子はどうですか?」とお伺いしました。
するとその先生は「とても落ち着いている。こんなに落ち着いた学校は長年やっていて初めてだ。」とおっしゃいました。
詳しく様子を聞くと、朝礼や集会の際に集まるときも一切おしゃべりをせずに、始まるまで「黙想」をして待つそうです。
授業のチャイム始業も完璧で、チャイムの3分前には着席をし、教科書を読んで先生を待つとおっしゃっていました。
昼休みは何か問題があるといけないので、外で遊ぶことは禁止。
教室でおとなしく過ごし、毎日規律ある生活を送っているらしいのです。
そのお話を聞いて思い出したのですが、私の市の連合行事の際に、生徒たちがずっと下を見て一言もおしゃべりをしなかった学校があったことを思い出しました。
一人が顔をふと上げたときにその学校の先生が怒鳴っている様子を見て、「ちょっと異常」に感じました。
今思い出すと、その学校がその先生の学校でした。
〇確かに規律は大事なことだが…
確かに「規律」は大事なことだし、私も以前「授業規律は大事」という旨のブログを書いたぐらいですからある程度重視しています。
しかし、そこまでの抑圧が学校教育で必要なのでしょうか?
その先生が言うには、生活指導部が中心となって、そういう学校を作り上げていったそうです。
そうして落ち着いた学校ができあがったそうです。
私が聞いたことはあくまでも一面的な部分だとは思いますが、私のイメージする「落ち着いた学校」はそういう学校ではありません。
大人になって、友達とコンサートに行ったとします。
開演まで、ずっと下を見て一言もしゃべらないことが普通なのでしょうか?
静かな声で周りの人に迷惑をかけないように、「楽しみだね」と会話していることの方がよっぽど私は普通だと思います。
昼休みだって子どもらしく外で遊ぶことだって大切ではないでしょうか?
問題が起こるかどうかを気にするのは、問題が起こったら教師がめんどうだからではないでしょうか?
大人になったときに、問題が起こらないようにどこにも遊びに行かない人がいるでしょうか?
いろんなことに取り組んで、そこでうまくやっていくことを学ぶのが学校だと思います。
ときには失敗して、先生に怒られたっていいと思うのですが。
〇では理想の学校像とは?
それぞれの人が目指す学校像があると思います。
学校によって目指す学校像も決まっているはずです。
しかし、その目指す学校像が教員のための学校では良くないと思うのです。
「そういう学校だと教員の都合が良い」
そんな学校は学校ではないと思うのです。
「落ち着いた学校」素晴らしいと思います。
しかし、それは子どものための「落ち着いた学校」であるべきです。
子どもが学習に集中できるように、子どもが楽しく毎日を過ごせるように、そんな「ために」落ち着いた学校であるなら最高です。
教師が楽だから「落ち着いた学校」を目指すなら違うのではないでしょうか?
私はいろんな子どもたちと接してきて「人に優しい学校」を作りたいと考えています。
全ての子どもたちが笑って過ごせる、穏やかな、思いやりのあふれる学校を作りたいです。
そのために、教職員集団も協力し合い、穏やかに優しい気持ちで指導できる学校でありたいと思います。
みなさんは先にあげた「落ち着いた学校」をどう思いますか?
また、どんな学校が理想の学校像だと思いますか?
ぜひご意見お聞かせください。
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