中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球部の教科書6 試合・野球ノート【2020年版】

試合へ臨む姿勢はどうあるべきか?

野球ノートはどう活用するか?

考えてみましょう!

2020年バージョンです!

 

ここまでの野球部の教科書はこちらです。 

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野球部の教科書2020年版ですが、今回の項目はかなり加筆修正しています。

理由としては2点。

まず1点は、ケガ予防の項目を新たに付け足し、球数制限を盛り込んだからです。 

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もともと無理な登板はさせていませんでしたが、選手や保護者の方にもその意図や意義が正しく伝わるように、野球部の教科書にも練りこみました。

 

もう1点は野球ノートではなく、質問ノートの取り組みを始めたからです。 

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こちらにその取り組みは詳しく掲載していますが、こちらの関係で野球ノートの項目は大幅に加筆修正しています。 

ではさっそくご覧ください。 

 


(試合)

 

 「はじめに」で挙げましたが、我々の「目標は都大会」です。一つでも多く勝つために日々練習を行っています。その試合についてまとめたので、この項では試合、遠征の仕方などについて考えていきましょう。

 

1、練習試合

①全ての練習試合に全力を尽くそう。

…練習試合ですから負けたからといって「3年生が引退」など大変なことになるわけではありません。ですが、スタメンで出た人だけではなく、ベンチの人も含めて全員で力を合わせてどの試合も全力を尽くしましょう。練習試合は公式戦で勝つため、上手になるために行われます。手を抜いてしまっては公式戦にはつながりません。また、練習試合をやれることは当たり前のことではありません。相手がいて、チームメイトがいて、グラウンドがあってできるわけです。そういった環境に感謝する意味でも全力を尽くしましょう。

ただし、ここでいう「全力」とはミスをしないことや無理をすることではありません。先生は練習試合とは失敗の場だと考えています。練習で取り組んでいることを「全力」で挑戦し、うまくいかなかった。これはダメなことではありません。失敗せずに上手になる選手はいません。練習試合ではどんどん失敗を恐れずにプレーしていきましょう。「自分の限界、チームの限界にChallenge!!」です。

注意して欲しいことは、全力でプレーすることと、無理をしてでもプレーすることは違います。常に全力で投球していたら肩や肘を壊してしまいますし、ケガをしていても無理してプレーすることも違います。肩肘に違和感がある場合や体調が悪い場合は必ず申し出るようにしてください。

  

②感謝の気持ちをもって臨もう。

…みなさんは練習試合や合同練習を年間かなりの数行うことになると思います。そうなってくると次第に練習試合が「当たり前」になってしまうかもしれません。しかし、練習試合を組んでいただけるということは本当にありがたいことです。野球は相手がいなければ成り立たないスポーツです。相手チームにも、また応援してくださる保護者の方々にも感謝して、一試合一試合を大切にしていかなくてはいけません。

 

2、公式戦

①レギュラーには技術だけでなく、人間性も求められると共通認識しよう。

…人間形成を重んじている〇〇中学校野球部ですから、当然レギュラーになるには人間性が求められます。練習や学校生活を適当にやっている人が試合に出ていて、いろんなことを真面目に一生懸命やっている自分がベンチにいる。あなただったらどう思いますか? レギュラーを応援する気になれるでしょうか。なれないですよね。もしそれが最後の夏の大会であっても、先生たちは適当にやっている人をレギュラーで使うということはしません。技術だけではなく、人間性もチームメイトに認めてもらえるような選手になりましょう。周りの選手に応援してもらえる選手を目指しましょう。

 

②控え選手も含めて、全員野球で勝とう。

…試合に出ている人だけの力で勝ち進めるほど甘くありません。控え選手も含めて、全員野球で勝利を目指しましょう。①と重なってしまいますが、そのためには、「応援される選手」でなければいけません。「応援される選手」とは野球だけではなく、いろんなことを一生懸命にがんばっている人間性のすばらしい選手です。控え選手が「自分が出られなくても、レギュラーがあいつだったら納得できる。」と思えるチームでなければ全員野球はできません。そのためにも「人間形成」が重要だということになります。 

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3、ケガ予防

①投球制限。

…〇〇中学校野球部では、選手の健康を守るためにピッチャーの「イニング制限」を行っています。選手それぞれ身体の大きさや投球フォームが異なるので、選手によってどのくらい制限するかは微妙に変更するつもりですが、目安として次のラインを設定します。

・1年生…一日4イニング。連投禁止。

・2年生…一日5イニング。二日間で7イニング。三連投は禁止。

・3年生…一日7イニング。二日間で9イニング。三連投は禁止。

本来はイニングではなく球数で制限すべきかと思いますが、球数をしっかりと数える選手が必要になるため、イニングで制限します。しかしながら、当然球数が増えれば早いイニングで交代とします。練習試合においても、公式戦においても、こちらの投球制限を守り、選手が故障し、野球を楽しめなくなることを防いでいきます。たとえば、決勝戦1対0で勝っている最終回であっても、このルールは守ります。ということは、複数の投手(できれば3枚以上)をチームとして作る必要があるということです。

この取り組みは〇〇中学校野球部の選手の身体を守るためだけではなく、中体連野球部の選手の身体を守ることに繋げたいと考えています。みなさんが投球制限をしても強いチームを作ることができるんだと証明してくれれば、選手の身体を大事にする取り組みは〇〇市全体、東京都全体に広がっていくことでしょう。「野球界の限界へのChallenge!!」です。

 

②投球強度の制限。

…投球数とケガはもちろん関係がありますが、投球強度もケガと大きな関係があると言われています。特にピッチャーの全力投球、キャッチャーの2塁送球は肩肘に大きな負担となります。試合では「常に全力で投げろ」、「腕を振れ」という指導が多いですが、小学生や中学生は身体が出来上がっていないので、そういった指導は「ケガをしろ」という指導になり兼ねません。全力投球はできるだけ控え、まずは正しいフォームでコントロールよく投げられるところを目指しましょう。

 

4、遠征

①中学校の代表という自覚をもとう。

…遠征をする場合は大人数でバスや電車を利用することになります。その際に先生は常にみなさんについているということはできません。みなさんは「〇〇中学校野球部」です。「〇〇中学校の代表」ということになります。ですから、みなさんが移動の際に周囲の人に迷惑をかけたら、〇〇中学校の名誉が傷つけられることになります。遠征のルールをしっかりと守り、逆に〇〇中学校の評判を良くできる野球部になりましょう。「学校の限界へのChallenge!!」にもつながります。

 

②遠征のルールを守ろう。

…〇〇中学校野球部の遠征のルールは以下の通りです。

・移動する際の服装は学校生活のルールに準じる。

・電車では出入口付近にまとまらず、ばらける。席が空いていたら座る。

・席に座るときは荷物をひざの上にのせる。

・バスや電車ではうるさくしない。集団でいると少しの声でもうるさく聞こえることを自覚する。

・歩く際は一列になり、部長が先頭でしゃべらずに歩道の端を歩く。

・不要物は持ち込まない。特別な事情がある場合は連絡をする。

みなさんはうるさくしているつもりは無くとも、集団でいると少しずつの声がまとまり、うるさく聞こえることがあります。その点には特に注意するようにしましょう。その他、ここに書いていないことでも〇〇中学校の代表としてふさわしい態度で遠征に臨みましょう。

 

③借りた場所は来たときよりも綺麗にしよう。

…遠征先では更衣場所や荷物置き場をお借りできると思います。借りた場所は綺麗にして返すのが礼儀です。泥を落としていったり、食べ物のゴミが落ちていたりしたのではもう貸していただけないかもしれません。ここでも〇〇中学校の代表をしてふさわしい態度を取りましょう。みなさんが見本となる行動をとることで〇〇市中体連にも良い影響があります。「野球界の限界へのChallenge!!」です。

 

 

(野球ノート)

 〇〇中学校野球部では「全体野球ノート」及び「個人野球ノート(質問ノート)」を書いてもらいます。この項では野球ノートの書き方やルール、アドバイスなどについてまとめていきます。自分のためになる野球ノート作りに取り組んでいきましょう。

 

1、全体の野球ノート

…全体の野球ノートはチーム全員で一冊のノートを交換していきます。回ってきた人は前の人たちが書いてくれた内容に目を通し、その日の練習を振り返って「①その日の練習内容、②練習の反省や感想、③チームのみんなへのメッセージ」を1ページ程度書いて翌日の練習に持って来てください。

 

2、個人野球ノートの書き方・内容

①分からないことは何でも質問しよう。

…〇〇中学校野球部では、野球ノートを基本的には「質問ノート」として活用します。本来であれば、以下にまとめたように、日々の練習の反省や学んだことについて書き記して欲しいのですが、先にも述べたように、家庭>学校生活>部活動の順番でできなければいけません。野球ノートに時間がかかってしまい、宿題ができない、お手伝いができないとなってしまうと本末転倒ですから、週に一回金曜日に質問を一つ以上書いて提出するだけでかまいません。時間がある人は本来の野球ノートのように活用してもいいですし、毎日質問を書いて提出をしてもかまいません。できる範囲でやるようにしましょう。質問ノートは2時間目終了後の休み時間までに所定の位置にあるクリアケースに入れるようにしてください。ただし、絶対に学校で書くことが無いように家で書いてくるようにしましょう。

 

②練習の振り返りをしよう。(できる人のみ)

…その日の練習でいろいろな反省が出てくると思います。先生やチームメイトに指摘されたこと、褒められたことなど悪かったこと良かったこと、箇条書きで構いませんので、どんどん書いていきましょう。特に、「○○したら良くなった」という振り返りは自分がスランプのときに見返すと良くなるきっかけにもなりえます。

 

③自主練習の内容をメモしよう。(できる人のみ)

…自主練習をがんばった際にはその内容を簡単にメモしましょう。それを見て先生は「すばらしい内容だ。続けよう。」だとか「次はこういう内容にしたらいいんじゃないかな?」といったアドバイスをすることができます。

 

④自分の考えを書こう。(できる人のみ)

…練習をして感じたこと、チームに対して思ったこと、そういう考えもノートに書いてみましょう。先生が気づかないことでもみなさんが気づくということがあるかもしれません。そういったみなさんの気づきはチームの力になります。先生はみなさんのそういった考えを受け止めていきますから、感じたことはどんどん書くようにしてください。

 

⑤試合のスコアや自分の成績を書こう。(できる人のみ)

…これはその後につなげるためもありますが、「思い出」に残すためでもあります。野球ノートは続けて書くとみなさんの中学校生活の「思い出」になります。引退後に振り返ったときに試合のスコアや自身の成績が残っていると、その試合を思い出すことができます。一生の宝物になると思いますから、ぜひ書いてみましょう。

 

2、提出

①毎週金曜日に庶務委員会に提出しよう。

…書いた質問ノートは毎週金曜日だけは全員回収します。金曜日のみ、各学年の庶務委員会が回収し、職員室前のクリアケースに入れるか、先生のところまで持って来てください。金曜日以外は希望者のみ提出になります。2時間目終了の休み時間までに各自で職員室前の棚にあるクリアケースにノートを入れてください。先生が目を通したら放課後の活動時に返却します。学校で書くということのないように気をつけてください。 

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↑部活内委員会についてはこちら。

 

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