中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の元公認指導員です。

野球部の教科書~技術編5~ 守備【2020年版】

ここまでの野球部の教科書~技術編~ 

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(守備)

 

 いくら打つことができても守ることができなければ勝利は遠のきます。この項では守備力を上げるためのキャッチボールや守備の基本について確認していきます。守備力は突然上がりません。毎日の積み重ねが上達につながります。日々の練習を大切にしましょう。先生は内野守備も外野守備も基礎をかなり重視しています。地味な練習に感じるかもしれませんが、非常に重要な練習です。なぜそういった練習を反復して行うのかを理解して行って欲しいと思います。

 

1、キャッチボール

①全て打球だと思って処理しよう。

…キャッチボールの送球は全て打球だと思って処理しましょう。キャッチボールの際は声を出さなくて構わないので、捕球に集中します。送球を全て打球だと思って処理をするということは、打球に備えて準備をし、できる限りノーバウンドで処理し、その後送球できるようにステップを行うということです。打球によっては飛び込むことも必要になります。全ての送球を打球と想定することでキャッチボールが重要な守備練習になります。毎日続けることで上達しますから意識して取り組みましょう。このキャッチボールを真剣にできる代は都大会に出場できるし、できない代は出場できないと感じています。「自分の限界、チームの限界へのChallenge!!」ですね。

 

②課題をもって練習しよう。

…キャッチボールはただのアップではなく練習です。キャッチボールの最初には必ず「逆フェーズ法」を行い、スローイングフォームを確認、確かなものにしていきます。その後は距離を延ばしていきますが、その際にそれぞれに課題があるはずですから、「クイックスローを上手くする」、「ショートバウンドを身体で止める」などそれぞれの課題意識をしっかりともってキャッチボールを行いましょう。その際に①に書いたようにステップをとにかく継続してがんばりましょう。遠投は肩肘への負担が大きいので毎日は行いません。 

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2、内野守備

①ゴロ捕球の基本を覚えよう。

…ゴロ捕球は打球のラインの少し右側から入ります。打球のリズムに合わせてグラブをポンとたたきシンクロしましょう。左足で打球のラインを挟むようにステップして捕球し、「右足→左足→大きく右足を投げる方向に垂直にステップ→投げる方向に向けて左足をステップで投げる」の4歩が基本になります。すぐに投げる必要があるときは「大きく右足を投げる方向に垂直にステップ→投げる方向に向けて左足をステップで投げる」の2歩になります。投げる方向にしっかりとステップすることで強い送球ができます。この基本を反復練習で覚えましょう。ステップを投げる方向ではなく横にしてしまう選手が多いので気をつけましょう。 

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②守備位置を覚えよう。

…中学軟式野球はその特性上、硬式野球とは内野の守備位置が異なります。ファーストとサードはベースの前を守ります。特にサードはボテボテのゴロが多いのでベースよりも1メートルほど前で構いません(もちろん打者によって多少変化します)。また、軟式野球ではライトゴロがあるので、セカンドはセカンドベースにかなり寄ります。それにともなってショートは若干サードに寄ってください(後述する外野4人シフトの場合はまた異なります)。以上が定位置になりますので、自分のポジションだけでなく、内野全体のポジションを把握するようにしてください。後述しますが、バッターのスイングタイプによってポジショニングはさらに変わります。 

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3、外野守備

①どちらの足が前で捕球するか決めよう。

…内野手とステップは基本的に同じになるのですが、より遠くへ速く投げる必要があることから捕球の姿勢が異なります。左足前で捕球するか右足前で捕球するか2通りのやり方があります。高校野球やプロ野球ではステップの数を減らせる右足前を勧めることが多いのですが、中学野球ではまだそこまで肩が強くないので左足前の捕球でも構いません。左足前で捕球する場合、その後「右足→左足→大きく右足を投げる方向に垂直にステップ→投げる方向に向けて左足をステップで投げる」の4歩で送球になります。右足前で捕る場合は「左足→大きく右足を投げる方向に垂直にステップ→投げる方向に向けて左足をステップで投げる」の3歩で送球が理想ですが、中学生だと実際は+2歩の5歩になってしまうと思います。練習で自分はどちらが合っているか確認してみましょう。 

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②守備位置を打者によって変えよう。

…打者が右か左か、内回りのスイング(A)か外回りのスイング(B)かによって打球が行きやすい場所はかなり変わってきます。勇気をもって、打者によって大きく守備位置を変えてみましょう。根拠をもって守備位置を変えたその結果、失敗しても構いません。その感覚を磨くことが重要です。もちろん試合中は先生もアドバイスはしますが、最終的には自分たちで判断できるように普段の練習から考えて行動しましょう。ポジショニングについては後述します。

 

③内外野と声の連携をしよう。

…②で話したように、どんどん守備位置を考えて変えてもらって構いません。しかし、それを内野や隣りの外野手に伝えないとミスにつながることがあります。たとえば、ライトが前進するならセカンドに「前に出るから間のフライはまかせて」。センターが右中間に寄るならレフトに「左中間の打球はまかせた」。というように事前に声をかけておくことで守備範囲を把握することができます。余計なミスを防ぐために声の連携は大切です。

 

4、捕手の守備

①送球のステップを覚えよう。

…捕手の重要な仕事の一つに盗塁阻止があります。そこで重要なのが送球のステップです。ランナーが1塁の際は盗塁を想定し、少し左足を前にして膝をつけずに構えます(バットに当たらないように十分気をつけましょう)。そしてピッチャーからのボールにタイミングを合わせて、「左膝を下に入れた反動で右足を前にステップ→左足をステップ」で投げます。はじめに左膝を入れるのがポイントです。もし可能であれば左足を小さくステップするとさらに勢いがつきます。このときに右足を後ろや横にステップすると強い送球ができません。しっかりと前にステップするようにしましょう。 

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②配球の基本は外角と心得よう。

…プロ野球を見ていると内角や外角をバッターに応じて投げ分けています。これはバッターに対しての配球です。しかし、これはプロ野球のピッチャーのレベルが高いからできることです。中学生のレベルではなかなか難しいですから、「いかにバッターが打ちにくい配球をするか」ではなく、「いかにピッチャーが投げやすい配球をするか」のほうが結果としてうまくいくことが多いです。それをリードといいます。ですから、ピッチャーと相談した上で、基本は外角を中心に組み立てていくのが良いでしょう。故野村克也氏も「困ったら原点(外角低め)」とおっしゃっていました。キャッチャーはとにかくピッチャーと頻繁に会話をし、投げにくい球腫があるのかなどコミュニケーションをとるようにしましょう。また、厳しいコースを要求するときは、キャッチャーは身体の中心が外角ベース端になるように極端に移動して構えることが重要です。 

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③勇気をもってウエストしてみよう。

…ウエストのサインを出すことはなかなか勇気がいることです。もちろん先生からウエストするように指示を出すこともありますが、「ランナーが走りそうだな」「スクイズしそうだな」と感じたら、勇気をもってウエストしてみましょう。その結果、走らなくてもいいです。キャッチャーが考えて外したということが相手チームに盗塁やスクイズのサインを出しにくくさせます。特に練習試合では積極的にウエストしてみましょう。ただし、ピッチャーがストライクを取れずに困っているときのウエストはやめましょう。

 

④守備位置の指示を積極的に出そう。

…外野守備の項でも述べましたが、守備位置をバッターによって積極的に変えましょう。キャッチャーはバッターのスイングを一番近くで見ることができますから、スイングを見て、内野・外野に守備位置の指示を出しましょう。もし間違っていれば先生が責任をもって修正しますから、失敗を恐れずにどんどん守備位置の指示を出しましょう。ポジショニングについては後述します。

 

5、投手の守備

①ピッチャーのフィールディングを覚えよう。

…ピッチャーのバント処理ミスや投内連携のエラーは失点につながりやすいです。ピッチャーも守備が大事ということになります。これは繰り返し練習するしかないのですが、どんな打球でも「低い姿勢で捕球すること」と「しっかりとステップして送球すること」は共通して言えます。また、右側に打球が飛んだら、常にファーストに向かって一歩目を切れるように習慣をつけましょう。 

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②カバーリングをしっかりと行おう。

…ピッチャーの大事な仕事としてカバーリングがあります。正直、カバーリングが必要な状況とは打たれたときが多いので気落ちしていることが多いです。しかし、そこでしっかりとカバーリングができる人でないとピッチャーは務まりません。あまり近い位置ではカバーリングにならないので、全力で走ってしっかりとカバーリングできるようにしましょう。

 

6、ポジショニング

①極端なダウンスイングをするバッターの場合(A)。

…バッターが極端なダウンスイングをする場合、切るような打球が増え、右方向には弱い打球が多くなります。それに対応するためにセンターは右中間浅めに守ります。三遊間やレフトには強い打球が飛ぶことがあります。Aのバッターは高め、特にインハイに強いです。注意が必要です。

 

②スイングが外回りする場合(B)。

…バッターのスイングが外を回っている場合、引っ張ることができないことが多くなります。ただし、真ん中より外めのボールに関してはうまい具合にスイングパスが入ることもあり、その場合は右中間に大きな当たりが飛ぶことがあります。引っ張る方向に強い打球は飛びにくいです。外回りしていてもスイングスピードが速い選手はレフト方向に強い打球が飛ぶことがあるので、その場合は個別に伝えます。ピッチャーのボールに威力があれば、インコースを突くことも有効です。また、外を回っていてもコネているバッターはAポジションを守ります。

 

③スイングパスが綺麗な場合(定位置)

…癖の無いスイングをしている場合は定位置を守ります。これは一般的な定位置で構いませんが、ライトゴロが取れる場合に関しては、セカンドはセカンドベースに寄るようにします。スイングパスが綺麗な選手というのは、レベルスイングがしっかりとできているハイレベルな選手のことです。好打者の場合が多いので気をつけましょう。 

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↑ポジショニングについてはこちらをご覧ください。 

 

④外野4人シフト

…〇〇中学校野球部では外野4人シフトを採用していきます。これは反発力のあるM号球、よく飛ぶ複合バットの性質から、ボテボテのセカンドゴロが行きにくいということを考えた特殊なポジショニングです。セカンドは右中間を守り、外野手を4人とし、外野の間を抜かれにくくします。それに伴い、ショートが弱いセカンドゴロをアウトにできるようにセカンドベースに寄ります。強いセカンドゴロは右中間のセカンドやライトがチャージしてアウトにします。この外野4人シフトとA・Bのポジショニングを組み合わせて守ることで、長打を減らすことができます。ここで重要になることは、チーム全体で「割り切る」ことです。セカンドへのプッシュバントや、ボテボテのセカンドゴロが転がれば、セーフになります。しかし、みなさんもこれまでの経験から分かるように、そういうケースはM号球と複合バットではほとんどありません。セカンドに上手にプッシュバントを決められる選手はかなり少ないですし、いるとすればかなりセンスのあるバッターです。そんな選手が長打の可能性を捨ててくれるのだから、むしろ外野4人シフトの罠に引っ掛かったわけです。ボテボテのセカンドゴロを狙って打とうとすることも同様です。チーム全体で意思を統一して守ることが重要になります。これは他のチームが行っていない〇〇中学校野球部の武器となり得るポジショニングです。「野球界の限界へのChallenge!!」として取り組んでいきましょう。これで野球界の常識が変わったらすごいことですね。 

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7、カバーリング

①カバーリングを徹底できるチームは強い

…カバーリングは転ばぬ先の杖です。エラーやミスが起こらなければ必要のないことになります。したがって手を緩めがちなチームが多いですが、カバーリングを「ミスが起こるかもしれない」と考え、全力で徹底的に行えるチームは強いチームです。打球へのカバーリング、送球へのカバーリング、ベースのカバーリングを徹底的に行えるチームを作っていきましょう。そうしたチームは見本となるチームです。 

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②カバーリングがいないところには投げない。

…レフト前ヒット。ショートがレフトからの返球を、ショート定位置あたりからピッチャーに返す。これはよく見るプレーです。しかし、ピッチャーの後ろにカバーリングの選手がいるのか確認をしてから投げているでしょうか? 意外にカバーリングがいない場合が多いです。ショートからピッチャーくらいの距離の送球でミスをすることはほとんどありません。しかし、絶対に無いと言い切れるでしょうか? 言い切れないと思います。悪送球をしたら1ベース上げることになります。ボールデッドになったらテイク2ベースです。恐ろしいですよね。ショートからの送球に関わらず、カバーリングがいないところには投げてはいけません。上記の例の場合は、キャッチャーがカバーリングに入る、もしくはショートがセカンドベース方向まで移動してから投げる(そうするとキャッチャーが延長線上にいる)、近くまで行ってトスで渡す、といった形に変えるといいですね。

 

③グラブカバーをする

…グラブカバーは先生の造語です。特にフライが上がったときに、野手が弾くであろう方向にカバーリングに入ることを言います。これはほとんど徹底できているチームはありません。たとえばランナーなしのショートフライであれば、サードなどの近い選手がグラブカバーに入ります。ショートが落としたら普通は1塁セーフですが、万が一ランナーが全力疾走を怠っていればアウトにできます。ランナー1塁の場合はもしもショートが落としてもグラブカバーの選手が捕ってすぐに2塁に送球すれば1塁ランナーをアウトにできます。グラブカバーをしていなければなかなかこれをアウトにすることはできません。この差は大きいですよね。常にグラブカバーに入るようにしましょう。 

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