中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

ゴミ拾いを部活動でやるのはなぜ?罰清掃ならやらないで欲しい!

部活動で行うことのあるゴミ拾いや掃除。

一体何のために行っているのでしょうか?

罰清掃で行うなら反対です。

 

〇ゴミ拾いは勝つためにやるの? 

みなさんのチームでは「ゴミ拾い」「地域清掃」など行っているでしょうか。

また、「挨拶」に力を入れていますか。

近年、甲子園優勝チームや名門チームが「ゴミ拾い」などを行っているということで、それをまねて行っているチームも多いようです。

しかし、一体何を目的として行っていますか?

最近、こうした「地域清掃」はたまた「挨拶」などをテーマにした記事、意見を目にすることが多かったのですが、どうやら「勝つため」に行っているチームも多いようです。

しかし、私はその考えは少し疑問です。

 

そもそも部活動とは何のためにあるのでしょうか(クラブチームは違うかもしれません)。

学習指導要領には

「生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化及び科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等に資するものであり,学校教育の一環として教育課程との関連が図られるよう留意すること。」

と明記されています。

まあ簡単に言うと、学校教育の一環であるということです。

学校教育の一環ということは、

学校教育と同じように「生きる力」を育てることが目的となるということではないでしょうか。

私はそれを「人間形成」という言葉を使って子どもや保護者の方々に説明しています。 

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〇人間形成のためのゴミ拾いである。

「人間形成」が目的なのですから、部活動で「ゴミ拾い」をしたり、「挨拶」に力を入れたりするのは、「人間形成」につなげるためです。

甲子園優勝チームが「ゴミ拾い」をしていたのは決して「勝つため」ではありません。

興南高校や前橋育英高校が「ゴミ拾い」で有名ですが、我喜屋先生荒井先生の著作を読む限り、勝ちたいからゴミ拾いをしているわけではなく、「人間形成(これは私の言葉ですが)」のためにゴミ拾いをしていることは明らかです。

非常識 甲子園連覇監督に学ぶ 勝ち続ける強いチームのつくり方

非常識 甲子園連覇監督に学ぶ 勝ち続ける強いチームのつくり方

 

↑こちらが我喜屋先生の著作で一番おすすめです。 

『当たり前』の積み重ねが、本物になる ~凡事徹底――前橋育英が甲子園を制した理由~

『当たり前』の積み重ねが、本物になる ~凡事徹底――前橋育英が甲子園を制した理由~

 

↑荒井先生の著作はこちら。

そうして人間としてたくましく成長した選手たちが試合で活躍する。

ここでの「ゴミ拾い」は人間形成の一環なのです。

それを、勝つチームは「ゴミ拾い」をしている=「ゴミ拾い」をすれば勝てるなどと曲解しているチームが多いような気がします。

そんなゴミ拾いは強制されているボランティアと一緒でなんの力にもなりません。

「ゴミ拾い」でなくても良いですが、こういったボランティア活動を通して、普段応援してくれている学校の関係者、地域の方々に感謝の気持ちを表現することが本当に意味のあることだと私は思います。 

中には罰清掃をやらせているチーム、部活動もあります。

罰清掃なんてやられても掃除が嫌いになるだけですし、嫌そうな顔をしてやられても迷惑です。 

 

〇人間形成は一生ものである。

「勝つこと」を目的として行ったのであれば、行ったことは引退とともに失われます。

しかし、「人間形成」を目的として行ったならばそこで得たことは一生の宝になるのではないでしょうか。

これは、「ゴミ拾い」だけではなく、もちろん他のことでも言えます。

「挨拶」だってそう。

ただただバカに大きい声で「ちわーす!」と挨拶を行い、挨拶に力を入れていますというチームもあります。

しかし、挨拶は本来そういうものではないはずです。 

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将来就職したときにどういう挨拶をしますか?

「○○さん、おはようございます。今日もよろしくお願いします。」

笑顔で交わすこんな挨拶ができたら素敵ですよね。

ではこういう挨拶を教えるべきではないでしょうか。

これは「勝つため」に行うのではありません。

野球を通じて「人間形成」して欲しいから挨拶にもゴミ拾いにも力を入れるのです。

そこに「勝つため」という見返りはいりません。

結果として人間として育った選手たちが試合で活躍するのです。 

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私の言っていることは微妙なニュアンスの違いだと思います。

しかし、「勝つため」にやるのか、「人間形成」のためにやるのか、そこを考えるだけでも全く違う指導になってくると思います。

ぜひこの機会に考えてもらえたら嬉しいです。 

 

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