投手への負担がなく、効率の良い練習試合の仕方があります!
フリーバッティングゲームをぜひ取り入れてみてください!
〇普通の練習試合続きだと投手への負担が大きい!
練習試合の組み方、行い方に悩むことはありませんか?
昨今の少年野球・中学野球は明らかに部員が減少していて、土日で両方ダブルヘッダーを行おうものなら、ピッチャーが足りないなんてこともありますよね。
というかストライクが入るピッチャーがいないと一日2試合すら厳しいときもあります。
そこで、以前いろいろな練習試合を紹介したのですが、その中からフリーバッティング試合をおすすめしたいと思います。
※複数投手を育てる試みも重要です。そのあたりはこちらの記事をご覧ください。
〇フリーバッティング試合の良いところ!
フリーバッティング試合はピッチャーを攻撃側のチームから出します。
このピッチャーは本業のピッチャーでなくて構いません。
ストライクが入る選手にお願いします。
緩いボールを投げ(マウンドより前からで良い)、そのボールを打つ。
フォアボールはアウト、バント・盗塁が禁止以外は通常のルールと変わりません。
あんまりストライクを見逃されても困るのでカウント1-1あたりから始めるといいかもしれません。
場合によっては顧問などの大人がピッチャーを務めてもかまわないと思います。
イメージとしては継続して行うシートバッティングです。
フリーバッティング試合の良いところは、
①バッテリーの負担がない。
…先にも述べたように投手はストライクが取れれば誰でも構いません。
ハーフバッティングのように緩いボールを投げます。
ストライクを取る練習になるのでピッチャーの入門にもなります。
以前私は全員をピッチャーに挑戦させることで様々なメリットがあると記事にしましたが、いきなり通常の練習試合で投げるよりもフリーバッティング試合でピッチャーをさせるといいと思います。
ハーフバッティングもそうですが、緩いボールであっても外角にしっかりと投げると意外に簡単に打ち取れることが実感できると思います。
また、盗塁が無いのでキャッチャーの負担も大きく減ります。
これらの記事にも書きましたが、少年野球・中学野球では部員の減少もあり、キャッチャーの負担増が深刻です。
特に盗塁を刺そうとして行う全力送球は肩肘にかなりの負担があります。
キャッチャーの故障を防ぐためにもフリーバッティングゲームは非常に有効です。
②人数が少なくてもも試合ができる。
…人数が少ないチームは練習試合ができないと決めつけている指導者の方も多いですが、フリーバッティング試合であれば、うまくやれば人数が9人に満たないチームでも行うことができます。
私が携わっていたチームで合同練習の日に6名しかおらず、当初は相手チームから選手を借りて練習試合を行う予定だったことがあります。
しかし、向こうのチームもインフルエンザの影響で7名しか集まりませんでした。
当然、通常の練習試合はできませんでしたが、実践練習をしたかったので、フリーバッティング試合を行うことにしました。
バッテリーは私を含む大人がやり、残りの7ポジションを選手が守る形で実施。
私のチームはライトに保護者の方に入ってもらいましたが、合計13人でも試合形式の練習ができたのです。
普段は少人数で練習をしているので、実践形式の練習はできませんが、こうやって工夫することで試合経験を積むことができました。
人数が少ないからといって練習試合を諦めなくてもいいと思います。
③打球がどんどん飛ぶので守備練習と打撃練習になる。
…フリーバッティング試合では三振と四球がほぼ無いので(まれに三振する子がいるのですが)、どんどん打球が飛んできます。
緩いボールを投げているので打撃戦になりやすいです。
その結果、いい感じに守備練習・打撃練習・走塁練習になります。
バントと盗塁は無しなので、サインプレーの練習はできませんが、基礎的な守備力と打撃力がどのくらい育っているかを試すことができます。
通常の練習試合だとヒットをなかなか期待できない選手も打てる可能性が高まるので、自信をつけるのにも良いと思います。
④テンポが早いので短時間で試合が終わる。
…三振と四球が無い、投手の準備もほとんどいらない、サイン交換が無い、ということで、かなりテンポがよく試合が進みます。
先日やったときも両チームまだまだエラーが多く、計10点くらい得点が入る試合でしたが、それでも1時間以内に終わりました。
レベルが高くないチーム同士で通常の練習試合だと2時間ほど時間がかかってしまうこともありますが、フリーバッティング試合だとそういうことはありません。
投手の疲労も無いですし、選手もテンポが早いし、どんどん打球が来て、自分たちもどんどん打てるということで集中力も切れにくくなります。
公式戦直前にやる形式ではないですが、春先や夏場のチーム強化の時期にはかなりおすすめできる練習試合の形式です。
などなどたくさんあります。
特にチームの人数が少ない場合に困るのが通常のダブルヘッダーを行うと投手の負担が大きくなることです。
フリーバッティング試合は投手でない子もしくは大人がピッチャーを務めるので投手の負担がなくなります。
おすすめは1試合目は通常の試合を行い、2・3試合目にフリーバッティング試合を行うという方法です。
また、ケース試合と組み合わせて、常に0アウト2塁から始めるなど、ケースに応じた練習ができるようにしても良いと思います。
人数が少なくても練習試合をたくさんこなしたいという方、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
※追記
フリーバッティング試合の大会を開催してみました。
その際の模様をまとめた記事はこちらです。
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