中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

部活動でなぜ「礼儀」が重要なのか?形ではなく、心のこもった礼儀を大切にしよう!

部活動で「礼儀」の指導はなぜ必要なのでしょうか?

部活動のみならず、スポーツ指導において「礼儀」を意識することにはどんな意味があるのか、今一度考えてみましょう。

 

〇部活動は人間形成の場である。

以前「日本一の礼儀への挑戦」というテーマでブログを書いたところ、大きな反響をいただきました。 

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私が他のチームを見るときに特に気になるのは、技術の面ではなく、礼儀の面です。

たとえば、挨拶をする際に相手の目をしっかり見てできているか。

話を聞くときに相手の顔を見て、正しい姿勢で聞くことができているか。

何かを教えてもらったらしっかりとお礼が言えるか。

返事ができるか。

正しい日本語を使う努力をしているか(「おしゃーす!」「あざーす!」嫌いです)。 

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相手チームや保護者の方、審判さんなどに敬意をもって行動できているか。

このようなところが気になってしまいます。

 

ただし、こういう話をすると「ウチも礼儀は厳しく指導しています」なんて多くのチームが言うのですが、私とはちょっと視点が違うなと感じることが多いです。

私が重視しているのは過剰な礼儀、野球部でよくある野球界独特の礼儀ではありません。

なぜか顧問の先生にだけ姿勢よく大きな声で挨拶…

グラウンドでは挨拶や返事ができるのに、他の場ではできない…

「はい!!」と言っているが、理解していない、考えていない…

これらの野球界というかスポーツ界独特の礼儀は社会に出てほとんど役に立ちません。

営業先で「ざーす!」と挨拶する人が本当にいるそうですよ。 

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まあ礼儀について一切触れないよりはいいと思うのですが、野球界独特の変な礼儀もどうなのかなと思います。

「十中八九クソ野郎」ではなく、社会に出て通用する人間、考え抜くことができる人間を育てていかなければいかないと思っています。 

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そのためには形ではなく、気持ちが大事ではないでしょうか?

特にやたらと大きい声でする挨拶を全員に求める人が多いような気がしますが、挨拶は場に応じた挨拶ができれば構わないと思うのです。

廊下ですれ違ったときに、大きな声で

「ちわっ!!」

これ必要ですか?

むしろ迷惑だと思うのですが。

私が廊下で校長先生や上司とすれ違ったら「おはようございます。今日も寒いですね。」なんて形で挨拶すると思います。

心をこめて、「こんにちは、今日も練習お願いします。」と挨拶できた方が素敵だと思いませんか?

バカにでかい声の「はい!!」なんかも求めません。

目を見て本当に分かったら返事をしてくれればいいし、分からなかったら「すみません、もう一度お願いできますか?」と言えることの方がよっぽど重要なことだと思います。

私はこういった社会で通用するレベルの礼儀、心のこもった礼儀を求めています。 

 

私はしきりに中学校の部活動は「人間形成の場」なのだという話をします。

これは、部活動は学校教育の一環であるからです。

もちろん勝ち負けも大事ですが、3年間の部活動でどれだけ人間的に成長したかどうかが重要だと私は考えています。

真剣にやる野球自体は中学、高校で辞める子が多いと思いますが、野球を通じて成長した人間性は一生の物になると思うからです。

本来であれば高校野球も教育の一環ですから「人間形成の場」であって欲しいのですが、少し勝利至上主義になってしまっているような気もします。

その話に逸れると長くなってしまいますので、高校野球の話はそこまでにしておきます。

筒香選手も警鐘を鳴らしています。 

空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ

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〇部活動は学校の看板を背負っている。

こういった話をすると、

野球というスポーツと「人間形成」「教育」とを結びつけるのは違うのではないかという意見をいただくことがあります

そこまでではないにしろ、中学生にそこまで徹底した礼儀を求めるのは行き過ぎだと言われる方もいます。

 

しかし、忘れてはいけないのは、中学校の部活動は「○○中学校」という看板を背負わせていただいているという視点です。

趣味でピアノを習っているのとは違います。

ピアノの先生に挨拶ができなくても、お礼が言えなくても、その子が嫌に思われるだけです。

しかし、中学校の野球部は「○○中学校」の看板を背負っているわけですから、礼儀がなっていない場合はその生徒一人の問題ではなく、「○○中学校」の評判を落とすことになってしまうのです。

野球部がない学校もあります。

それでも野球部がある学校は、先輩たちがいたから、指導してくれた先生方がいたから、それを支えてきてくれた保護者の方々がいたから存在しているのです。

それらの人たちを裏切ってはいけないと思うのです。

「それらの人たちがいたから今自分は○○中学校で野球ができているんだ」という感謝の気持ちを育むような指導をしていくことが重要だと思います。

 

その気持ちは愛校心につながります。

愛校心は伝統となり、次第に強さに変わっていくことでしょう。 

 

〇「感謝」の気持ちを表す意味合いもある。 

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以前こちらの記事でも書かせていただきましたが、野球は周囲の人に支えられてできるスポーツです。

一人ではできないですし、チームメイトがいても相手がいないとできない。

グラウンドがないとできない。

応援してくれる方もいらっしゃる。

そう考えたときに「ありがたいな」という感謝の気持ちがあれば、自然と礼儀正しくなるものです。

しかし、いきなり野球少年に「感謝」の気持ちは難しいかもしれません。

そこで、形から入る、「感謝」の気持ちを教えていくということも必要なのではないかなと私は思っています。

当然、初めは虚礼になってしまいがちですが、そこからは指導者の腕の見せ所だと思います。

 

以上、3点述べましたが、なぜ礼儀が重要なのか。

どうでしょう、もう一度考えてみませんか? 

 

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