守備妨害は危険な行為!
絶対にさせないように指導しましょう!
〇守備妨害をさせない指導を!
守備妨害一人ゲッツーで試合終了 【日本ハム VS オリックス 2014.0724】
東京都の高校野球選手権大会を見ていたときも思ったのですが、甲子園でも守備妨害を取られてもおかしくないプレーを何度か見ました。
それは、ランナー1塁で盗塁の際にバッターが空振りした後にホームベース方向に倒れる行為です。
上の動画はプロ野球で同様のプレーが行われて、守備妨害を取られたケースです。
甲子園では何度か見たので全部は覚えていませんが、3回戦で秀岳館が、準々決勝で鳴門高校がこのプレーをしていたのは覚えています。
秀岳館は1塁ランナーセーフ。
鳴門高校は明徳のキャッチャー古賀くんが見事に刺していました。
キャッチャーをやったことがある人は分かると思うのですが、これをやられると投げにくい上に、バッターに送球をぶつけてしまう可能性も出てくるため、非常に危険なプレーになります。
したがって、ルール上では守備妨害とされています(野球規則6.03a)。
申し訳ないのですが、私にはどのケースでも故意にやったようにしか見えませんでした。
中体連の試合でも相手チームが行ったり、審判をしていた試合でこの妨害があったりとよく見るプレーです。
おそらくチームでランナーを助けるプレーとして教えられているのだと思います。
勝つことももちろん大切なのですが「勝つためには何をしても良い」わけではありません。
このキャッチャーへの妨害以外にも危険なスライディングなど妨害行為のないように指導していきましょう。
〇他にもある守備妨害!
もちろん、上記の守備妨害以外にも守備妨害になるプレーはあります。
1、捕手へのタックル
たとえば下の動画のプレー。
これは2016年の改訂でコリジョンルールが定められる前のプレイですが、そもそもアマチュア野球では以前から認められていないプレイになります。
わざとではなく、一生懸命やった結果だと思いたい(最終回でした)のですが、非常に危険なプレーなので、絶対にさせない指導を徹底していきましょう。
2、併殺崩しのスライディング
下の動画をご覧ください。
MLBの併殺崩し レンジャーズVSブルージェイズ (5月15日)
プロ野球でも頻繁にこのようなプレーが見られましたが、非常に残念に思っていました。
人間形成の観点でももちろんそうなのですが、ケガをしたり、させたりしたら野球というスポーツが楽しいものではなくなってしまいます。
この併殺崩しのスライディングに関しては、2017年の野球規則改正で明確に禁止とされました(これももともとアマチュア内規では禁止されていましたが)。
ちょっと遅い気もしますが、明確に禁止になったことは良いことだと思います。
3、1塁へインフィールドを走る走塁!
これは2014年の日本シリーズで実際にあったプレイですから覚えていらっしゃる方も多いと思います。
【検証】2014年日本シリーズ第5戦 西岡選手の守備妨害で試合終了【誤審?】
審判をしていると、悪気はないのでしょうがラインの内側に入ってしまう選手がけっこういます。
内側に入ってしまうと送球が当たってケガをしてしまうこともありますし絶対にしないようにしましょう。
以上、代表的な三つの例を挙げましたが、それ以外でも要するにフェアプレーをこころがけて指導なさって欲しいなと思います。
野球というスポーツが危険なもの、怖いものにならないように指導者が注意していきましょう。
また、私は1塁へのヘッドスライディングも双方に危険なプレーとして守備妨害とすることを提案しています。
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