細かい野球のルールもしっかりと把握して指導にあたりましょう!!
また、観戦にも活かせるといいですね!
前回までの記事はこちらです。
はい、ということで好評なうちに第四弾行ってしまいましょう。
試合の際には審判をする予定はなくても公認野球規則を会場に持っていくことをおすすめします。
ルール上はこちらがあっているのに、向こうの指導者の方が威圧的に審判の方に詰め寄って、正しくないのに覆ってしまうというシーンを残念ながら見たことがあります。
そうならないように、ルールを正しく把握しておきたいですね。
〇振っていないのに振り逃げ!?
Q13、ランナーなし、2ストライクで外角のストレートをバッターが見逃し、ストライクの判定だったのですが、キャッチャーが後逸してしまいました。バッターはスイングしていないのですが、振り逃げすることはできますか?
A、できます。意外とよくある質問です。振り逃げという名前で一般的に呼ばれていますが、振り逃げはスイングをしている必要はなく、第3ストライクをキャッチャーが完全捕球していない場合に発生する権利です。したがってこの場合は振り逃げで1塁に向かうことができます。第3ストライクを捕球したとしても、バウンドしてからの捕球は完全捕球になりませんので、その場合も振り逃げをすることができます。
※振り逃げに関連してこちらもどうぞ。
〇2アウト満塁のときの振り逃げのルールって…
Q14、2アウト満塁2ストライクで変化球をバッターが空振り、キャッチャーが後逸してしまいました。バッターランナーを含めて全ランナーがスタートし、キャッチャーはボールを拾った後、ホームベースカバーに走ったピッチャーに送球し、ピッチャーはホームベースを踏み、足を伸ばして捕球し、間一髪アウトの判定が出ました。しかし、攻撃チームの顧問が「ノータッグだからセーフではないか?」と抗議してきました。これはセーフでしょうかアウトでしょうか?
A、判定通りアウトです。2アウト満塁の振り逃げはよく間違えるケースですが、フォースプレーになります。したがって、ホームベースを踏むだけでアウトになります。タッグをする必要はありません。この場合はキャッチャーが後逸していますが、たとえばワンバウンドで捕球した場合はキャッチャーがそのままホームベースを踏むだけでよく、1塁に送球する必要はありません。ただし、0アウトや1アウトで振り逃げがあると勘違いしてランナーが走ってきた場合は当然タッグプレーです。0アウト・1アウトでランナーが詰まっている場合、振り逃げはありません。
〇ハーフスイングじゃないというアピールってできるの?
Q15、打者がボール球をハーフスイングした際に球審がスイングを取り、ストライクをコールしました。しかし、その判定に対して、攻撃側の指導者から「今のはノースイングではないか?」と声が上がり、球審に対して塁審に聞くように求めました。このような行為は許されるのですか?
A、許されません。ハーフスイングに対しては球審がボールの判定をした場合にのみ守備側が球審にアピールをし、塁審にアドバイスを求めることができます。攻撃側がストライクをボールにするためにアピールをすることはできません。また、塁審に直接アピールするキャッチャーがいますが、これも認められていません。球審にアピールし、球審が塁審にアドバイス(チェックスイング)を求めるのが正式な流れになります。

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〇ボールがユニフォームに入ったら?
Q16、ランナー1塁の場面で、バッターが強いサードゴロを打ちました。身体で打球を止めたところ、打球が偶然、サードのユニフォームに入ってしまい、どこにも送球することができませんでした。もし、ユニフォームに入らなければゲッツーか最低でもファーストはアウトになっていたと思うのですが、この場合はどうなりますか?
A、残念ながら、打球が守備側のユニフォームの中に偶然入ってしまった場合はその時点でボールデットになります。そして審判の判断でランナーをどこまで進めるか決定されます。その際にランナーがアウトになることはありません。この場合、ランナー1・2塁で再開されることになります。ゲッツーの可能性があったかもしれませんが、ユニフォームに入った時点で諦めるしかありません。
以上、野球のルール特集でした。
野球のルールに関する本は多数出版されていますのでぜひ読んでみてください。

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