バッティングはまずフォームを固めることが重要!
素振りでフォームを固めましょう!
ただし、重いバットでの振り過ぎは野球腰の危険があります。
注意しましょう!
〇フォームは素振りで固めよう!
今回はバッティングの基礎中の基礎、素振りについてお話したいと思います。
まれに「素振りはボールを打たないから練習にならない」と素振りするくらいならどんどんボールを打てという人もいますが、私は違います。
ボールを打つことももちろん大事なのですが、ボールを打つための基礎練習としてやはり素振りは大事だと思っています。
まずそもそもバッティングフォームをしっかりと身に着けなければいけませんし、後述しますが、正しいバットの軌道を覚えなければ長打を打てるようにはなりません。
↑特に正しいレベルスイングを習得することは必須だと思います。
いきなりボールを使ってやっても正しいフォームや軌道は覚えませんから、まずは素振りから始めてみましょう。
そこで今回はいろいろな素振りを紹介したいと思います。
1、L字逆手(宮川理論より)
…こちらのブログで何度も紹介していますが、バットの軌道、正しいレベルスイングを覚えるには宮川理論が最適だと思います。
この「L字逆手」の練習をすることで正しいレベルスイングの軌道を身体に覚えさせることができます。
宮川理論では「練習は練習」という考え方がありますが、私も同感で、野球腰を防ぐためにも練習は練習と割り切って、軌道を覚えるために軽く振るようにすると良いと思います。
まずはこの練習から始めてみましょう。
下の動画くらいの力感で振ればかなり多くの数を振ることができるはずです。
個人的に一日200スイングくらいしていますが、余裕です。
スイングの軌道を覚えるには最高だと思います。
※ちなみに宮川理論についてはこちら。
www.taguchizu.net
www.taguchizu.net
2、5秒素振り
…スイングを敢えてゆっくりと5秒程度時間をかけて行います。
以前ブログで「バッティングの基本」をまとめましたが、バッティングのチェックポイント(テイクバック、トップ、軌道、フォロースルー)を確認しながらゆっくりと振ることで正しいスイングが身に付きます。
また、ゆっくり振ると下半身がふらつく子もいます。
軸足にしっかりとためができていないことが分かります。
ここでも先にあげたレベルスイングの軌道を意識しましょう。
これは数回やって確認のように用いてください。
ここまでが素振りの導入です。
とにかくスイングパス=スイングの軌道を意識するようにしてください。
10秒や15秒で指導されている方もいるようです。
ようするにゆっくりと丁寧に軌道・フォームを確認しようということですね。
↑テイクバックについてはこちら。
3、実践想定素振り
…これはいわゆる通常の素振りになります。
しかし、ただ振るのではなく、1と2で確認したことを5割くらいの力でできるようにします。
必ず投手を意識し、シンクロ打法の練習も兼ねてコースごとに振りましょう。
慣れてきたら変化球を想定して行っても良いでしょう。
一本一本丁寧に行いますが、脱力が大事です。
全力で振ろうとすると力んでしまいます。
力むと芯でミートできる確率が落ちてしまいます。
試合ではどうしても勝ってに力は入るものですから、練習では敢えて脱力を意識しましょう。
全力で振ることは野球腰にもつながりますので注意が必要です。
あまりに重いバットで振ることもおすすめしません。
↑こちらの記事にも書いていますが、あまりに重いバットで振るとオーバースイングで腰を痛めてしまうリスクがあります。
いわゆる全力スイング、マン振りはおすすめしていません!
おすすめはノックバットでの素振りです。
ちなみに上記したシンクロ打法については以前まとめてあります。
4、縦振り
…こちらは正しいフォームを身に着ける目的ではなく、筋力アップとバットの重さに慣れることが目的になります。
素振りというよりは筋力トレーニングです。
両足を肩幅くらいに開き、剣道の面のように上段に構えたバットを打ち下ろし、面と同じ位置で止めます。
こちらは野球腰につながる可能性はそこまでありませんので、ある程度の数をこなしても大丈夫です。
1セットごとに右手と左手の上下を入れ替えてください。
ある程度力のある子はマスコットバットで行っても良いと思います。
以上、バッティングの基礎練習としていろんな素振りを紹介しました。
実は以前は素振りは全力でやってこそ意味があると思っていました。
しかし、宮川理論や野球医学などに出会い、現在ではその考えを変えています。
「練習は練習」です。
さらにケガをしては練習した意味も無くなってしまいますから野球腰にも細心の注意を払うべきだと思います。
素振りは全体練習ではなく、自主練習で行うことが多いと思うのですが、ぜひケガ防止の考えは伝えて欲しいなと思います。
また、もし可能であれば、スマホやタブレットを活用し、自分のバッティングフォームを確認しながら素振りをして欲しいと思います。
鏡を用いるのも良いかもしれませんが、一番確実に自分のスイングをチェックするにはやはり動画を撮影して見ることがいいと思います。
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