中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

ゴロ捕球で守備の基礎を身につけよう!(守備の基礎練習1)

試合で活躍するためには基礎が大事!

シートノックでは効率が悪いので、ゴロ捕球で反復練習をして守備の達人を目指そう!

↑最近こうしたトレーニンググラブを選手にはおすすめしています。

 

〇いきなりノックでは効率が悪い?

今回は守備練習についてまとめてみたいと思います。

守備練習と聞いて真っ先に思いつくのはノックですね。

それもシートノックを行っているチームが多いのではないでしょうか?

しかし、ノック(特にシートノック)は一人ひとりに基礎を身に着けるには効率が悪いと思いませんか? 

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もちろん試合につなげるためにケースノックやゲームノックは必要だと思いますが、ノックはあくまでも実践練習です。

今回はノックにつなげるための基礎的な守備練習をご紹介します。

一回目の今回はゴロ捕球についてポイントを交えてお話します。 

 

【ゴロ捕球】

ゴロ捕球は手で転がして行うノックです。


守備基礎5 右から入る内野ゴロ捕球

バットで打つノックはなかなか狙った打球が打てないので、基礎の反復練習にはなりません。

そこで、手で転がして行います。

顧問が転がしてもいいですし、5人1組くらいで行ってもOKです。

ホームに投げる、サードからファースト、セカンドからファースト、ファーストからサード、ピッチャーからセカンドなどいろんな想定で行いましょう。

打球も正面、前、横、ショートバウンドなどいろんなバリエーションで行います。

10分で100球くらいを目指してどんどん繰り返します。

はじめは緩いゴロで、だんだんと速めたり、バウンドさせたりすると良いです。

受ける方は基礎練習なので、丁寧に捕球姿勢を取ります。

肩肘の負担を減らしたいときはネットを置いてスローまでやらせても良いですし、投げ真似まででも良いと思います。

以下はチェックリストですので、指導の際のポイントにしてください。

 

1、捕球姿勢の前にリズムを合わせる。

…一歩目は速く、打球に近づくにつれ歩幅を狭くすることがポイントです。

言葉で説明するのがなかなか難しいですが、捕球姿勢に入る前にグラブを右手でポンとたたくとリズムを合わせやすくなります。  


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こちらの動画で安達選手がグラブを叩いていますよね。

「試合ではそんなことをやっている余裕はない」というご指摘がありましたが、試合でやるかどうかは別にして守備のリズムをつかむためには基礎練習の段階で取り入れるといいと思います。

下手な選手はどのタイミングで捕球姿勢に入っていったらいいのかさっぱり分かりません。

グラブを叩く動作はシンクロ動作になるので、ぜひやってみてください。 

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2、打球のラインの右側から入る。

…右利きでしたら転がってきた打球の右側から入ります。

そしてそのラインの右側に右足を置き、打球のラインをまたぐように左足を斜め前に踏み出します。

そしてグローブを打球のラインに入れていきます。

私はグローブを立てる派です。

下の動画が分かりやすいですので、参考にしてください。


ゴロ捕球から一塁送球【守備編】

 

3、捕球後の歩数を決めて練習をする。

…通常、あわてなくて良いケースなら前述した左足を0歩目(起点)とすると4歩で投げます。

急がなくてはいけないケースは2歩です。

したがって練習のときは歩数を固定してあげると良いです。

まずは4歩から始めましょう。

ポイントは4歩なら3歩目の右足をおおげさに大きく上げて、投げる方向に垂直に踏み出すことです。

2歩なら1歩目です。

 

(追記)


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私がめちゃくちゃ参考にしているタクトTVさんのステップワークは参考になります。

こちらだけではなくたくさん動画があるのでぜひご覧ください。

 

4、ステップは必ず投げる方向にする。

…これは指導する側が細かく見ていないと間違った癖がつきやすいので本当に要注意です。

投げる直前の軸足を必ず投げる方向に一歩踏み出さないと強いボールを投げることはできません。

キャッチボールなどを丁寧に見ていると気付くと思いますが、ステップを背中側にしてしまう子が本当に多いです(クイックスローは特にです)。

このゴロ捕球でもファーストからサードへ投げるプレーをさせるとほとんどの子が背中側にステップしてしまうと思います。

また、前に投げる場合でも、よく見るとその場で足踏みの子もいるので、そこを修正するためにも3番の項目で上げたように右足をおおげさに前に踏み出させてください。

ケガ予防にもなります。

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5、ショーバンは地面にグローブをつけたら、前に手を伸ばす。

…通常のゴロができるようになったら、バウンドをさせてあえてショーバンで捕球する練習もします。

子どもはバウンドする打球をおなかのあたりで取ろうとしがちです。

はじめは取ることではなく、型を作ることを目指しましょう。ボールにダッシュで向かったら、グローブを地面につく位置まで低くし、ボールに触れる瞬間に前に左手を伸ばします。

顔はグローブではなく、ショーバンする地点を見ます。

その顔の左耳の横に左手がピンと伸びるようにすると自然とボールがグローブに入るはずです。

繰り返しやると意外と簡単です。

このようにショーバンをセンスではなく、技術で捕球できるチームを作ると他のチームと差別化できます。

 下の動画は小学生がやっていてまだまだ上手ではありませんが、やろうとしていることは分かるのではないでしょうか?


野球塾 ショートバウンド捕球練習 

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以上、基礎的な守備練習であるゴロ捕球についてまとめてみました。

プロ野球選手ですらキャンプでは繰り返している練習で、基礎は非常に重要です。

私はキャッチボールの後に10分程度毎日入れて、身体に染み付くように指導しています。

また、オフや新チーム結成時に丁寧に時間をかけてやると地力がつくと思いますのでご活用ください。

この基礎練習で基礎ができてくるとノックがさらに楽しくなりますよ。

手で転がすというと学童や中学1年生向けだろうと思う方、そんなことありません。

強豪高校野球部を見学に行った際にも取り入れていましたから、ぜひやってみてください。

野球小僧を育てたいパパさんママさんにもおすすめな練習で、ノックを打ってあげることができなくてもこれであればできると思いますので、ぜひ練習相手になってあげてください。 

 

これができるようになったらこちらの応用練習がおすすめです。 

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守備の基礎練習シリーズはこちら。 

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