中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

フライが上手に捕球できるようになる!テニスボールフライノック!(守備の基礎練習2)

意外に多いフライのエラー!

テニスボールを用いた練習でフライに強いチームを作ろう!

 

守備の基礎練習シリーズはこちらからどうぞ。 

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〇練習しないとフライもなかなか捕れません!

さて、今回はフライキャッチがうまくなる練習の紹介です。


荒波外野手、2死満塁からフライを落球する痛恨のミス

プロ野球選手でも落球します…。

フライは簡単だろうと思っている指導者の人も多いですが、練習しないと意外にミスしやすいものです。

特に真裏のフライや間のフライは難しいですよね。

フライキャッチの基本は胸の前ではなく顔の前で捕ることです。

両手で捕ろうとすると守備範囲が狭くなるので、慣れるまでは片手で捕ったほうがいいです。

 

特に少年野球や中学1年生の子に多いのですが、今の子どもは公園などでボール遊びをする経験が少ないからか、ボールの落下地点を予測するのがすごく下手なんですよね。

外野ノックをしても初めのうちはあまり練習になりません。

そこで導入としておすすめなのが、手投げフライ練習です。

しかし、フライを手で高く上げようとするとかなり肩に負担がきます。

指導者が自分の肩を犠牲にしてやりたいならそれでも良いかもしれませんが、私は自分でも野球をやっているので犠牲にしたくないし、これでは多くの数を毎日のようにやることは難しいです。

また、肩を痛めるので子どもにやらせるわけにもいきません。

そこでおすすめなのがテニスボールをラケットで打つテニスボールフライノックです。

 

〇テニスボールフライノックのやり方!

これは主に外野手向けの基礎練習ですが、内野手もおこなっても良いと思います。

正直、通常のノックでピンポイントにフライを打てる人はなかなかいません(私は苦手です)。

しかも、外野ノックは一球一球に時間がかかるので効率が悪いし、何度も言うようにノックは実践練習なので、基礎練習とはなりません。

やってみると分かるのですが、テニスラケットの方が圧倒的に打球をコントロールしやすいです。

そして、選手からすると、当たっても痛くないので、思い切って目を切ることができます。

もちろん野球のボールよりは飛ばないので20メートルくらいの距離を取って行います。

よって他の部活動と場所スペースを分け合っているなどして場所が狭くてもできる練習です。

ちなみにスローはしません。

取ったらカゴに入れましょう。

以下練習のポイントです。

 

1、前後左右あらゆる打球の練習をする。

…コントロールが容易なので前後左右にどんどんフライを上げましょう。

特に裏の打球は野球のボールだとなかなか目を切ることができない子が多いので、ミスを恐れずにどんどん目を切る練習をしましょう。

この際にあまり上手ではない選手は両手がガチガチに固まってしまいがちです。 

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↑こちらの記事にも書きましたが、両手で捕ろうと伝えると、本当に両手ガチガチで捕ってしまうんですよね。

ですので、初めは利き手を後ろに隠して捕球する練習です。

慣れてきたら利き手も出すといいと思います。

両手がガチガチだと落球しやすいですし、守備範囲が狭くなってしまいます。 

また、左右の打球はただグラブを伸ばすのではなく、その際に利き手を引くと守備範囲が10センチくらい広くなることも指導してください。

 

2、スライディングキャッチの練習をする。

…スライディングキャッチの練習をするならこの練習でやった方が良いです。

いきなり野球のボールでやると距離感が分からずケガをします。

私は前の打球に足からいくスライディングキャッチは教えているので、この練習で反復させています。

頭からのスライディングキャッチ(ダイビングキャッチ)は非常に危険なので練習しないほうが良いと思います。

大ケガに至る可能性があります。

足からやる場合でも、できれば固くないグラウンドでやった方が良いですね。

 

3、間の打球の練習をする。

…一人ずつ受けるノックに慣れてきたら、間の打球の練習をします。 

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外野と外野の間の想定、内野と外野の間の想定、どちらもやってください。

そして、それもできてきたらセカンド・ショート・センターの間の打球のように3人の間の打球を練習します。

かけ声のチーム内の決め事を作ってからやるのがポイントです。

取るなら「オッケー!」まかせるなら「まかせた!」などと統一しましょう。

そうしないと「まかせた」と「まかせろ」の区別がつかないなどの悲劇が起こります。 

 

4、カバーリングの練習もする。

…間の打球の練習の応用です。

間の打球が取れるようになってきたら、カバーリングも意識させていきます。

3人いたら、一人は打球、一人は裏のカバーリング、一人はグラブカバーが理想です。 

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グラブカバーは私が勝手にそう呼んでいるので、本当は何て言うのかちょっと分からないのですが、捕球する選手が打球をはじいた際に備えるカバーリングになります。

グラブカバーの基本は捕球する選手の真正面3メートルほどのところで正対して待ちます。

そこが一番はじいたボールが来るところです。

3メートルより近いと捕球する子が怖くなります。

 

以上、テニスボールフライノックでした。

これができるようになってから通常のノックをすると成果が本当によく分かるので、ぜひ取り入れてみてください。 

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↑外野手のノックはこちらがおすすめです。

私自身は中学校で指導していますが、距離感覚がまだ分からない少年野球の練習でも非常に有効だと思います。

子どもの練習に付き合ってあげたいなというパパさんママさん、野球が未経験でもこの練習は公園などでやってあげることができるのでやってあげてください。 

 

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