ホームランを打ちたい!
正しいスイングの軌道を習得したい!
そんなときに適しているのが宮川理論!
体験した際にまとめた記事に公認指導員としての意見を大幅に加筆しました!
私はバッティングの基本だと思っています!!
※追記1。私は2017年12月に宮川理論公認指導員になりました。当記事は公認指導員に認定される前に書いた記事ですが、公認指導員になった後、公認指導員としての見解を追記してあります。元の記事は外から見た意見としてそのままにし、追記部分は太字にしていますので、参考になれば幸いです。なお、2019年10月をもって公認指導員は辞めています。
※追記2。2020年8月に再び宮川理論の公認指導員に復帰しています。
復帰の経緯についてはこちらです。
〇宮川理論とは何か?
今回は今フェイスブック等を中心に広まっている宮川理論について書きたいと思います。
宮川理論は広島工業高校元監督の宮川昭正先生が提唱している打撃理論です。
宮川理論をご存じない方はオフィシャルサイトをご覧ください。
http://gekokuzyobaseball.com/?fbclid=IwAR0HsnS8E9u6xlsA3y0DOJ2VZ-HCYTBm8XsW46OrgRs2srOTNq_UBfiw7Dc
また、フェイスブック等で宮川理論の公認指導員の方が様々な情報を提供してくださっているので、宮川理論について詳しく知りたい方はそちらを参考にするといいと思います。
※現在、多くの公認指導員の方がFacebookページを中心に活動をしています。
そちらから指導依頼をすることもできますので、ぜひご覧ください。
まず初めに断わっておきますが、私は宮川理論に対して比較的肯定的に見ています。
ネットで宮川理論に触れ、感銘を受け、2015年夏に八王子で行われた打撃指導にも参加させていただきました。
自分の打撃に活かすとともに、さっそくそこで学んだことを選手にも教えています。
特に私が宮川理論についてすばらしいと思っているところは、
①レベルスイングの概念をはっきりと示しているところ
②逆手を利用することで手首のコネを解消しているところ
③インコースの打ち方をはっきりと示しているところ
④練習は練習という考え方を提示しているところ
以上の4点に関しては非常に分かりやすく説明しており、実戦につながるもので、自分自身の打撃指導がいかに未熟だったか思い知りました。
まだ宮川理論を見たことがない方に簡単に説明すると
①レベルスイングの概念
…レベルスイングとは地面に平行なスイングではない。
どちらかというと肩に平行なスイングとなる。
ボールは必ず上から下に来るため、ダウンスイングは打てない原因となる。
このレベルスイングの概念をはっきりさせている点とバットの正しい軌道を提示している点は宮川理論の本当にすばらしい点だと思っています。
※また、宮川理論ではそのレベルスイングを習得するための練習が極めて簡単に示されています。
もちろん、簡単に習得できるわけではありませんが、宮川理論の説明や練習はできるだけシンプルにされています。
②逆手
…当ブログで何度も紹介しているが、これはぜひ動画を見ていただきたい。
メジャーリーガーもよく逆手の使い方をしている。
逆手を覚えることで後ろ手のコネが無くなり、打球が上がるようになる。
また、フォロースルーも大きくなり飛距離が伸びる。
※拙いですが、私の逆手の練習動画に変更しておきました。
私は公認指導員の中では一番なりたてだったので、他の指導員の方はもっともっと優秀です。
③インコースの打ち方
…前肘を開けることでインコースを引き付けて打つことが出来るようになる。
L字、逆手、振って戻す、正対打ち、などの練習によって習得できる点も良い。
※インコースの打ち方はコツがあって、自動操縦できるようになるためには、かなりの練習が必要になります。
それでも、宮川理論の指導を受けることでかなりの選手ができるようになります。
④練習は練習
…強く振って間違ったバットの軌道を覚えるよりも練習は練習のスイングで正しい軌道を習得した方が良いという考え方。
私に欠けていた考え方。
宮川理論のL字、逆手、振って戻すなどの練習であれば負担が少なく回数を多くこなすことができ、バットの軌道が染み付く。
また野球腰防止の観点でも素晴らしい。
※「練習は練習」という考えは宮川理論公認指導員の中では打撃指導以外にも活かされています。
守備も走塁も「練習は練習」であり、「試合は試合」です。
⑤甘球必打
…簡単に言えば、「厳しいコースには手を出さず、甘いところを狙い仕留める」という考え方。
0ストライク時は長打に出来るボールを待つことを推奨。
※宮川理論は個人プレー主義者のように語られてしまうことが多いですが、上の記事にも書いたように「甘球必打」の考えはまさにチームプレーです。
というようにざっと宮川理論の素晴らしいところをあげてみました。
公認指導者の方が見たら「ちょっと違うぞ」と思うところもあるかもしれませんが、そこはまだ勉強中ということでご容赦ください。
とにかく、まだ宮川理論について知らないという方がいたら一度は見ておいたほうが良いです。
全て取り入れろとは言いませんが、BPL理論同様必ず何か得るものがあると思います。
〇宮川理論に対する疑問点!
と、ここまで素晴らしい点をあげていきましたが、ここはどうなのかなという点もあげていきたいと思います。
①公認指導員のレベルに差がある
…宮川理論自体はすばらしいと感じているのですが、公認指導員が多すぎます。
フェイスブックで盛んにいろんな指導員の方が指導動画をアップしているのですが、指導力に差があると感じざるを得ません。
幸い全体的に低いわけではなく、一部「?」なだけだとは思いますが。
具体的に言うと「バッティングを良くするために宮川理論を取り入れる」のが本筋だと思うのですが、指導員の方の中にはそういうつもりではないにしろ、「宮川理論のスイングにする」ことを目的にしているように見える方もいます。
※最近はそういった投稿は見ていません。すみませんでした。
※この点ですが、むしろ他のバッティング理論よりも指導する方々のレベルは保障されています。
それは宮川理論が公認指導員というライセンス制を採用しているからです。
ライセンスを取るためにはそれなりの努力と知識が必要になります。
ただ、指導力に差があるのは当然で、私のような公認指導員になり立ての者と、数百人の指導実績がある人では指導の引き出しが違うのは自然なことです。
ですが、それでも宮川理論のすばらしいところは公認指導員同士の横のつながりが強いので、指導する上で困ったことがあった場合、すぐに公認指導員同士でアドバイスをし合える環境にあるので、指導を受けてちゃんと教えてもらえなかったということは無いはずです。
Facebookページで熱心に活動していらっしゃる方は指導実績が豊富ですから、そういう方に依頼してみるのが一番だと思います。
②軸足が浮く
…宮川理論の指導者の方たちがよくおっしゃることの一つに「打てるバッターは軸足体重ではなく、実際は軸足が浮いている」ということがあります。
その通りです。
メジャーリーガーのホームラン動画などを見ていてもインパクトの際に軸足が浮いている選手が多く存在します。
しかし、それは意図的に浮かせているわけではなく、バッティングの一連の動作の中で「自然と浮くことがある」のが正解だと思います。
実は私も軸足が浮きます。
言われて初めて気づきました。
軸足を浮かそうなどと意識したことは一度もありません。
先ほどのメジャーリーガーを見てみても確かに浮いている瞬間は軸足に体重はかかっていませんが、軸足側に体重がかかっていることは事実です。
それを軸足に体重を乗せることは間違いだとまで言ってしまうことは怖いことではないかと感じています。
①の指導員のレベルの差にも関わるのですが、指導員の方によっては「軸足を浮かせる練習」をしている方もいるようです。
そこは疑問に感じます。
アンドリュー・ジョーンズ 2013年 全HR集!(クライマックス・日本シリーズ含) [Andruw Jones]
↑確かに浮いていますが…。
※これは少なくとも最近はそんなことはないですね。
どの投稿を見て私がそう感じたのか、ずいぶん前の話で忘れてしまいましたが、宮川理論では選手のオリジナリティを大切にしています。
「必ず軸足を浮かせろ」などという指導は今はしないと思います。
むしろ指導した際に「それでもこちらの方が打ちやすい」という意見があったら、「じゃあまずはそれでやってみよう」という指導をするのが宮川理論です。
③怖い極端な並進
…軸足を浮かせることと関連して、宮川理論で長打を打った選手の動画などを見ると前に並進しながら打っている様子をよく見ます。
宮川理論は上のレベルでは通用しないのではないかと言われる点はここだと思います。
メジャーリーガーの話ばかりで申し訳ありませんが、前に並進して打てているのはイチローぐらいしか知りません。
軸足を前に動かして練習している様子がよくアップされていますが、このせいではないかと思います。
上のレベルがどこを指すのかにもよりますが、140キロをあの打ち方でコンスタントに打てるとは思えません。
練習は練習で、遠くに飛ばすために並進の練習をすることはいいと思うのですが、試合では厳しいと感じています。
実際、実戦で並進して長打を打っている動画は小学生や中学生、もしくは草野球の動画ばかりです。
ただし、このことについて宮川先生は「少しでも前に重心が動くなら並進していると言える」とおっしゃっています。
確かにそう考えるとほとんどの選手が並進しているとも言えます。
よほど極端な並進運動でなければ上でも通用するのかもしれません。
※これはよくある勘違いですね。
緩いボールで大きく並進することはあまり批判されないですね。
よくある批判は「速いボールでそんなに並進して打てるわけがない」という批判です。
毎回同じ量の並進をするとは指導しませんよ。
むしろこの並進が遅いボールも速いボールも打てるカラクリになっています。
さて、ここから先は企業秘密です笑。
以上、疑問点も上げてみました。
批判ばっかりしているようですが、もう一度言いますが私は宮川理論肯定派です。
宮川理論を学んで自分のバッティングも変わりましたし、指導も良くなったと思っています。
宮川理論を知らない方にも知ってもらいたくてこのブログを書いています。
興味をもった方はぜひお近くの公認指導員の方に相談してみてください。
現在宮川理論はかなり精力的な活動を行っていて、全国各地で講習会も行っていますから、いきなり個別指導でなくとも、まずは講習会からでも行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに前回記事にした際に宮川先生からコメントをいただいております。
「ご意見ありがとうございます。今後に生かしていきたいと思います。ちなみに指導員さんは1000人を当面の目標にしています。多いか少ないかは、主観でしかありません。また、並進はすべての打者が行っていると私は思っております。1cmでも動けば並進だとおもうからです。これも対応の幅だとかんがえていただければよいと思います。軸足に残すのを否定しているのはいけませんね。あれも対応の幅ですからね。そのような記事があるようであれば注意します。色々とご意見ありがとうございます。このご意見が一般的な見方だと認識しておきます。わざわざ、ブログに取り上げていただきありがとうございます。ご活躍をお祈りしております。」
当ブログに頂いた宮川先生のコメントです。
こんなブログにコメントをいただけるなんて非常にありがたいことです。
宮川先生ありがとうございました。
※今思えば、こんなレベルの低い考察にコメントをいただいて本当に申し訳ないです汗。
これからは正しい発信をしていかなくてはと思います。
宮川理論を学ぶ方法についても記事にしたのでご覧ください。
また、同じくネット上で広まっているBPL理論についてはこちら。
(追記)
宮川理論の弱点について考えてみました。
関連記事です。