攻撃時のサイン、ブロックサインでなければいけないという決まりはありませんよ!
数字サインは伝達も早く、一瞬で変更可能です!!
〇攻撃時のサインといえばブロックサインと決めつけていませんか?
野球の攻撃時のサインといえば、プロ野球や高校野球の中継を見ていても手で身体の一部を触っていき伝えるブロックサインが思い浮かびます。
少年野球だと身体の一部を一度だけ触るようなフラッシュサインもあると思いますが、中学生以上だと、だいたいどこのチームを見てもブロックサインです。
ブロックサインは長くすればするほど相手にサインがばれにくいというメリットはありますが、時間がかかるというデメリットもあります。
また、複雑にすると選手がサインを間違えやすくもなってしまいます。
そこで私がおすすめするのは「数字サイン」です。
弱者の兵法―野村流必勝の人材育成論・組織論 (アスペクト文庫 B 10-1)
- 作者: 野村克也
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2011/11/05
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
〇数字サインの行い方とメリット!
「123」のように三桁の数字で作戦を伝達します。
この数字サインはサインの伝達が一瞬で終わるというメリットがあります。
なぜサイン交換を早く終わらせたいかなのですが、理由は三つあります。
①時短になる!
…上位大会に行くと特にそうなのですが、めちゃくちゃ急がされます。
ほんとにびっくりするくらい急かされます。
1時間で7イニングを終わらせるくらいが普通になってきますから。
そんな中でゆっくりとサイン交換はなかなかできません。
それに対応できるのが数字サインです。
②バッターやランナーに時間的な余裕ができる!
…顧問が「123」などとと言うだけで終わりますからバッターやランナーはそれだけ時間的な余裕が生まれます。
これは意外と重要で、時間がないとバッターはいつものルーティンを飛ばして打席に入らなければいけなかったり、ランナーは慌てて離塁しなければならなかったりしてしまいますが、数字サインではそういった心配がありません。
走塁は突き詰めていくと必ず第一リードをしっかりと取るというところに突き当たりますから、余裕をもって離塁できるのは良いところですね。
また、分からなくても「もう一回お願いします」とやり直せる時間があります。
③相手の様子を見てすぐさま変更できる!
…通常のサインだと一度出すと変更はできません。
しかし、数字サインの場合は顧問の方を見ていなくとも、聞こえれば伝わるので、途中で変更が可能です。
たとえば、バントの数字サインを出した後に相手が極端なバントシフトに変えたとします。
その様子を見て、「245」などとすぐさまサインを変更し、バスターにすることも可能になります。
これはかなり大きなメリットです。
〇実際の取り入れ方!
では、具体的に数字でどのように作戦を伝達するのか。例を示したいと思います。
まず百の位ですが、これは実行するかどうかを表します。
奇数なら実行というようにです。
次に十の位はおおまかな作戦の種類を表します。
1…盗塁、2…エンドラン、3…バント、4…ウェイトのようにです。
最後に一の位は十の位との組み合わせで細かな部分を表します。
1…盗塁、2…エンドラン、3…バント、4…ウェイトなのですが、十の位と組み合わせることによって、11…ダブルスチール、32…バントエンドラン、43…バントの構えでウェイト、31…スクイズといった細かな部分を表現することができます。
三桁で表現すると、319…盗塁実行、421…ノーサイン、740…ウェイトといったように一瞬で伝えることができます。
これはあくまでも一例ですが、チームの実情に合わせていくらでもアレンジがきくのでぜひ取り入れてみてください。
難しそうと思うかもしれませんが、中学生以上であれば意外と選手はすぐに慣れます。
ミーティングで遊び感覚で出してあげたりと繰り返していると一週間程度で覚えられると思います。
デメリットとしては大きな球場では声が伝わりにくいということもありますが、
顧問→ベンチ→コーチャー
と復唱することを徹底すると声が伝わらないという状況はなくなると思います。
もちろん、甲子園くらい観客が多いと難しいかもしれませんが、通常の中学生の大会規模なら大丈夫です。
また、何度も対戦を繰り返したり、研究されたりするとサインが見破られてしまうというデメリットもあるのですが、正直中学生レベルだと百の位の実行の数字を変えるだけでそのようなデメリットもなくなります。
私はブロックサインと両方使い分けていますが、数字サインだけでもやれるのかなと感じています。
ちなみに使い分けると、ブロックサインを出した後、数字サインでサインを変えるということが可能になります。
以上、数字サインについてまとめました。
練習試合で試すとその効果が実感できると思うので、ぜひお試しください。
関連記事です。