なかなか使い手のいないパームボール!
習得するとかなり使えるボールです!
〇パームボールってどんな変化球?
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変化球にも流行がありますよね。
昔のピッチャーは4シームとカーブというイメージですが、90年代以降くらいになるとスライダーやフォーク、シュートなどが流行り、その後チェンジアップやスプリット、2シームなどの球種が流行している印象です。
時代とともに変化球が生み出され、それに対してバッターが対応していき、また新たな球種が出てくる。
そういった流れで野球界も進化発展しているということなのでしょう。
そんな中で、どの時代でもイマイチ注目されずに終わってしまった球種としてパームボールが挙げられます。
もしかしたらもはや聞いたことがない人もいるかもしれませんね。
さっそく見てみましょう。
かなりレアなパームボールを投げている動画です。
どうでしょうか?
チェンジアップに近い球になるのですが、チェンジアップよりもリリースの関係で少し浮き、シンカーぎみに沈んでいくボールになります。
チェンジアップとして扱われることもあります。
〇なぜパームボールがおすすめなのか?
パームボールをすすめる理由は三つありますので順番に説明していきます。
①故障につながりにくいこと。
パームボールは一切捻りません。
ストレートと同じように投げるだけです。
また、力も必要としません。
フォークであれば指に力を入れるため、どうしても肘に負担がかかります。
シンカーだとうまく抜けない場合、どうしても内旋させるため、やはり肘を痛める場合があります。
パームボールは勝手に抜けてくれるボールなので故障しにくいのが特徴です。
私は中学生に変化球を教える際に一番重視することは「故障につながりにくい」ことなので、そういう意味ではパームボールは非常におすすめになります。
↑肩・肘の故障対策はとても大切です。
②習得が容易であること。
これは人にもよりますが、それほど難易度の高いボールではありません。
もちろんコントロールすることはかなり難しいのですが、パームボールは高めに浮かなければワンバウンドしたとしても意味のあるボールになるので、それほど細かいコントロールを必要とされないんですね。
したがって習得は簡単なほうです。
この握りで、まず試しに投げてみてください。
そうすると、ボールが浮くかワンバウンドするかになると思うのですが、まずはワンバウンドさせて見てください。
それを段々と高さを上げていくように練習すると良いと思います。
浮く方から始めて段々下げていくと腕が振れなくなりますから、最初は普通に腕を振ってワンバウンドするところからのスタートがおすすめです。
③練習すれば空振りが奪えるボールになること。
先の動画でも空振りが取れていましたが、パームボールが上手になってくると腕の振りのわりにボールがかなり来ないので空振りを取りやすいボールになります。
また、緩急をつけるボールにもなるので、コントロールできるようになってくると、カウント球としても使えます。
相手バッターが見慣れないボールであるというところも大きなメリットですね。
パームボールと一口に言っても、変化は人によって異なります。
シンカーぎみに曲がる場合は、スイングパスが入りにくい、ゴロを打たせやすいボールにもなります。
↑詳しくはこちらの記事をご覧ください。
というようにパームボールにはこんなに大きなメリットがたくさんあります。
まずはキャッチボールで遊び感覚で練習をしてみてください。
そこで投げることができそうな気配があったら本格的に習得に挑戦するといいと思います。
ブルペンでの練習の他に、投球予告フリーバッティングやハーフバッティングで軽く投げるところからスタートしてみてください。
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