金足農業高校の大逆転劇!
秋田県大会決勝であった10点差大逆転試合!
高校野球は最後まで分からない!
ここまでのシリーズはこちらです。
〇平成10年にあったマンガのような試合!
※http://blog.livedoor.jp/jstaff1235/archives/51949513.htmlより
上のスコアを見ていただきたい。
もうこのスコアを見ただけで鳥肌が立つのではないでしょうか?
この試合は平成10年夏の秋田県大会決勝のスコアです。
この年、秋田商業は大本命。
圧倒的な力を見せつけ、準決勝まで1点も与えておらず、準決勝の本荘高校戦もコールド勝ち。
一方の金足農業もこの当時は県内屈指の強豪校でしたが、なんとか接戦を勝ってきたチームで、正直、秋田商業とは力の差があるかなというのが下馬評でした。
なぜ私がこの試合を覚えているかというと、私は当時中学3年生。
すでに本荘高校への進学を決意していたため、準決勝の秋田商業対本荘高校戦を見に行き、秋田商業の圧倒的な力を見ていたからです。
しかし、下馬評を覆し、金足農業がなんと6点を先制。
これは秋田商業の大会初失点でした。
これは金足農業が勝つかもしれないと思ったのもつかの間、秋田商業がそこから猛反撃。
5回には12点を奪い、この時点で16対6。
準決勝までであればコールドで試合終了です。
実は私はここでもう試合は決まったと思い、TV観戦をやめてしまいました笑。
しかしところがどっこい。
なんとなんと金足農業の打線がつながり、7・8・9回で11点を奪い逆転に成功。
まさかまさかの17対16で金足農業が甲子園出場を決めたのです。
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〇試合の展開はどうだったのか?
ということで、私が観戦していない中大逆転があったのでスコアしか覚えていないのですが、都道府県大会の決勝では最大点差の大逆転ということで、Numberの記事になっていますのでそちらを引用させてもらいましょう。
1998年 秋田大会 決勝
金足農 0 2 4 0 0 0 2 4 5|17
秋田商 0 0 1 3 12 0 0 0 0|16〈 特待生を取らない「雑草軍団」金足農が、名門・秋田商を大逆転で下した。
金足農はひじに故障を抱える秋田商のエース伊藤大悟をとらえて序盤から6点をリード。しかし5回、秋田商に打者16人、8連続安打の猛攻を受けて逆に10点のリードを許してしまう。前年の決勝は秋田商に2対17と大敗を喫しており、その悪夢も金足農ナインの頭をよぎった。
5回終了時点で10点差。本来であればコールドゲームのはずだが、コールドが適用されない決勝戦だったことが金足農に幸いした。
7回に2点を加えると、8回には満塁からランニング本塁打が飛び出して4点差に。9回も2死三塁から3安打に敵失と四球を絡めて大逆転を果たす。秋田商も9回裏に2死一、三塁と意地を見せたが、最後の打者が三ゴロに倒れてゲームセット。
金足農18安打、秋田商21安打の壮絶な打撃戦。県民の誰に聞いても、「ベストゲーム」にはこの試合が挙がるのではないでしょうか。〉
地元記者が選ぶ地方大会名勝負。1998年秋田大会決勝、10点差から……。(2/2) - 高校野球 - Number Web - ナンバー より
前年も同じカードで、そのときは金足農業が大敗していたんですね。
ということで、すさまじいリベンジに成功したということになります。
残念なことに我々が見れる映像が残っていません(TV局にはありますが)。
しかし、スコアからだけでも高校野球の怖さ、そしておもしろさが伝わってくるのではないでしょうか?
なお、この試合の様子は道徳の教科書に掲載されたという話もネット上ではありますが、私自身実物は見たことがなく、全国規模での話なのか、秋田県内の道徳の副読本なのかは真偽不明です。
しかし、道徳の教材になるほど「最後まで諦めない気持ち」の大切さを教えてくれる試合と言えるのではないでしょうか?
つくづく最後まで観戦しなかった自分が情けないです汗。
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