0アウトや1アウト2・3塁のケースでは、
ゴロは全て自動的にギャンブルスタート(ゴロゴー)をしよう!!
得点の大チャンスです!!
〇ギャンブルスタート(ゴロゴー)とは?
ギャンブルスタートとは、ランナーが3塁の際にバッターがミートした瞬間にスタートを切るテクニックのことです。
どうやら野村克也氏が考案した作戦のようですね。
ゴロゴーという場合もありますが、このときは転がった瞬間にスタートといったニュアンスがあります(同じ意味で使っていることが多いです)。
基本的にはサインプレーで、「バッターはできる限りゴロを転がす」、「ランナーはミートと同時にゴー」という作戦になります。
エンドランほどではありませんが、内野が前進守備を敷いていてもホームでセーフになる可能性があり、外されても関係ないというあまりリスクが高くない作戦です(その代わり、エンドランやスクイズよりはホームでアウトの可能性も高いですが)。
実際の例を見てみましょう。
2008 日本シリーズ 第7戦 埼玉西武ライオンズ 8回表の攻撃①
これは片岡選手が綺麗にギャンブルスタート(ゴロゴー)を決めた試合です(4分20秒くらいです)。
この走塁が印象に残った原監督がのちに片岡選手のFA獲得を決めたと言われていますね。
これは本当にすばらしいスタートですよね!
〇0アウトや1アウト2・3塁は自動的にギャンブルスタートをしよう!
ということで、ギャンブルスタート(ゴロゴー)について説明しましたが、先ほども述べましたが、通常はサインプレーでやることが多いです。
もしくは足の速い選手だけ初めからやるように伝えられている場合もあります。
ランナー3塁の場合はそれでいいと思うのですが(実は私はランナー3塁でギャンブルスタートさせることはありません。もっぱらエンドランです)、2・3塁になってくると話は変わってきます。
0アウトや1アウト2・3塁だと、ギャンブルスタートを切って、仮にアウトになったとしても、次また1・3塁になります。
相手キャッチャーにもよるのですが、1・3塁から2・3塁は作りやすいですし、ランナーが3塁に残ることは確定になります。
ですから、私の場合、0アウトや1アウト2・3塁でバッターが打った場合は自動的にギャンブルスタートをするように指導しています。
「ホームでアウトになってきていいぞ」と伝えておくわけですね。
アウトになっても別にいいと言われていると、意外にいいスタートが切れるもので、けっこうな確率でセーフになります。
たとえアウトになったとしても、相手チームにプレッシャーのかかる作戦になります。
スタートよく走ってくるということはミスが許されなくなるわけです。
また、強打者だから中間守備なんてこともしづらくなります。
前進守備を強いられることになるわけです。
私は2・3塁だけで行っていましたが、1・3塁だと大体ショートが盗塁に備えて定位置付近を守るはずなので、ここでも自動ギャンブルスタートにしてもいいと思います。
以上、今回は細かい野球戦術の話でした。
細かいところですが、取り入れるとチームにとってプラスだと思うので、まずは練習でやってみてください。
ちなみに1アウト2・3塁の場合はエンドランのサインを使用することも多いと思うのですが、エンドランを上手に決めるポイントについてはこちらの記事をご覧ください。
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