中学野球マンガの草分け的存在!キャプテン!
あまりにも人気なので単品で取り上げることにしました!!
↑左がイガラシ、真ん中が谷口、右下が丸井、大きいのが近藤です。
〇反響が大きかった『キャプテン』!
以前、こんな記事を書きました。
野球マンガを取り上げる企画だったのですが、『キャプテン』に関するコメントが非常に多く、みなさんに愛されているマンガなのだなと改めて思いました。
そこで今回は『キャプテン』のみを深く掘り下げ、未読の人にもおもしろさが伝わるようにがんばりたいと思います!
キャプテン 文庫全15巻 完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: ちばあきお
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 文庫
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以下、ネタバレ注意です!!
〇谷口キャプテン編
名門青葉学院から墨谷二中に転校してきた谷口が、本当は2軍の補欠だったのにレギュラーと勘違いされ期待されたことから奮起。
父親の協力の元、猛特訓を行い、実力をつけ、キャプテンに選ばれます。
谷口は温厚な性格とは裏腹に超努力家でストイック。
キャプテン就任後、チームでも猛特訓を行い、当初は反感も買ったものの、自身がもつ努力の才能で次第に周囲を引きつけ、チームを強化していきます。
谷口自身も投手不足の事態に投手に挑戦。
始めはプレートの使い方すら分からなかった谷口ですが、これまた猛特訓の投げ込み練習で周囲から驚かれるほどの投手に成長。
以後、主戦格になっていきます。
そして自身が以前に在籍していた青葉学院と大会決勝で対戦。
あと一歩のところまで追いつめるも、終盤に出てきた主力に押され、残念ながら逆転負け。
その青葉学院は全国制覇を成し遂げます。
しかし、青葉学院は墨谷二中戦で規定の人数以上の選手を出場させたという指摘がなされ、墨谷二中と再試合を行うことに。
谷口率いる墨谷二中はこの再試合で激戦の末に青葉学院を破り、「全国大会優勝校を破る」という実質的な日本一を成し遂げます。
ちなみに、谷口の高校時代を描いたマンガ『プレイボール』もかなりおもしろいです。
↑現在は『プレイボール2』が連載中!
〇丸井キャプテン編
谷口が温厚で背中で物を語るタイプだとしたら、丸井は真逆の短気で熱血、言葉で引っ張るタイプのキャプテンです。
丸井は『キャプテン』の歴代キャプテンの中でも最も選手としての能力は低いかもしれません。
その証拠に谷口キャプテンの代では一時レギュラーから外れていますし、キャプテンの中で唯一4番打者ではありません(4番はイガラシ)。
しかし、丸井のすごいところはそれを自覚しているところ。
イガラシにダメなところを指摘されることもありますが、意外にしっかりと受け止めたり、チームの弱点をしっかりと把握できていたりします。
とにかく短気なので谷口編よりもハラハラしますが、そこが丸井編のおもしろいところかもしれません。
谷口を大尊敬している丸井は、谷口以上の猛特訓を課して全国制覇を狙いますが、ついていけない選手も出てきてしまい、最後には11名に。
結局、青葉学院との決勝を延長18回の激闘の末に勝利するものの、ケガ人も多く、全国大会は棄権せざるを得なくなり、全国制覇の夢はイガラシキャプテンへと引き継がれることになります。
〇イガラシキャプテン編
歴代キャプテンの中で一番の実力者だと思われるのがこのイガラシです。
1年次からレギュラーを任され、内野とピッチャーどちらもかなりの実力。
バッティングもすばらしいものがあるイガラシ。
丸井キャプテンの代でも参謀のように活躍していましたが、最上級生になってもちろんキャプテンに就任。
丸井とは真逆の性格で、いつも冷静で合理的、実力もあるので人望もあるキャプテンです(ただし、キャプテン就任前はけっこうキレている描写があります笑)。
そんなイガラシですが、やはり練習は超スパルタ。
特訓マンガですから仕方がありませんが、その特訓のしすぎで松尾という選手がケガをしてしまい、春の大会を辞退するという結果になってしまいます。
しかし、特訓は着実に実を結んでおり、チーム力のアップに成功。
イガラシのキャプテンシーもあり、ついに墨谷二中は全国制覇を成し遂げます。
ちなみにイガラシには2歳年下の慎二という弟がいて、イガラシほどのパワーはないものの、ユーティリティープレイヤーとして活躍します。
なぜイガラシだけカタカナ表記だったのかは私の中で永遠の疑問となっています。
一時期、巨人の田口投手がイガラシに似ていると話題になりました。
〇近藤キャプテン編
近藤はおそらく作中に出てくる選手の中で一番のポテンシャルを持った選手です。
1年次からイガラシに次ぐ投手として活躍、バッターとしても毎試合のように長打を打っています。
しかし、その横柄な性格とちょっと頭が鈍いことから頻繁に丸井キャプテンの怒りを買っていました。
イガラシでさえムカつくことがあります。
そんな近藤が4代目のキャプテン。
正直、読者の誰もが「こいつで大丈夫なのか…?」と思ったと思います笑。
しかし、キャプテンとしては意外に有能で、後輩の面倒見がよく、今までのキャプテンと違い、選手の育成にも力を入れます。
その成果も出て、選手層も厚くなり、全国制覇を狙えるチームとなっていくのですが、春の選抜大会で、近藤の粗暴な悪い部分が出てしまい敗戦。
近藤はラフプレーで退場という最悪な結果となってしまいます。
その敗戦に反省し、近藤も墨谷中野球部も「さあこれから」というところでちば先生が入院のために休載。
そのままちば先生は帰らぬ人となってしまい、残念ながら近藤たちの活躍を見ることはできなくなってしまいました。
個人的には近藤の次のキャプテンがイガラシ弟なのかJOY(なんでコイツだけJOYなのか…)なのかが気になっていました。
〇TVアニメ化もされています!
これだけの人気作品ですから、アニメ化もされています。
YouTubeでも少し見ることができます。
残念なことにアニメ版はイガラシキャプテンの代で終了していますが、なかなかおもしろいです。
私がBSで再放送を見たときは感動してしまいました。
Blu-rayやDVDになっていますので、そちらを購入するのもいいと思います。
以上、名作野球マンガ『キャプテン』の紹介でした。
他にもおもしろい野球マンガがあったら紹介していこうと思います。
※追記
谷口キャプテンの高校入学後を描いた名作『プレイボール』の続編が現在グランドジャンプで連載中です。
作者は『おれはキャプテン』などで有名なコージィ城倉氏。
リメイク作品ではなく、コージィ城倉氏がちば先生になりきって続編を書くという新しい試みとなっています。
ファンも納得のいく出来だと思うのでぜひご覧ください。
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