吉田正尚選手のバッティングがすごすぎる!
綺麗なスイング軌道に大きなフォロースルー!
とにかくド迫力なバッティングが魅力的な選手です!
〇吉田正尚(マサタカ)選手とは?
吉田正尚選手は福井県出身、敦賀気比高校で1年の秋から主軸を打ち、2年時の春の選抜甲子園大会でも活躍しました。
高校卒業後は青山学院大学に進学。
1・2年時は主に指名打者として、3年時からは外野手としてクリーンナップを打ち、1年の春秋で2回連続のベストナインを始め、通算4度のベストナインに輝いています。
大学2年時からは毎年大学日本代表に選出されており、上記の動画は2015年に上野投手からすばらしいスイング軌道でホームランを打ったシーンになります。
そして2015年ドラフト1位でオリックスから指名を受け入団。
1年目の2016年は開幕戦に1番指名打者としてスタメン出場。
ルーキーが指名打者として開幕戦レギュラーを勝ち取ったのは2002年の後藤選手までさかのぼるそうです。
開幕から6試合連続安打を記録するなど、プロでも通用するところを見せましたが、残念なことに腰椎の故障で4月後半から離脱。
しかし、後半戦に復帰し、ホームラン量産体制に入ったところでシーズンを終えました。
1年目の成績は、63試合の出場で.290、10本、34打点となっています。
ちなみに吉田選手はシーズン終了後に台湾で行われたアジア・ウインター・リーグに参加。
.556、6本、29打点でいずれもトップの成績を残し、最優秀打者に選ばれました。
ウインター・リーグの成績はちょっとすごすぎます…。
そして、主軸を担うだろうと期待された2年目の2017年。
やはり残念なことに腰のケガで62試合の出場に留まってしまいました。
しかし、打率.311、ホームラン12本、OPS.928と1年目を上回る成績を残しました。
キャンプ序盤から調子が良かっただけにケガさえ無ければすさまじい成績を残せたのではないかと期待してしまいます。
ただ、後述しますが、腰のケガはたまたまではなく、彼のバッティングの特徴から生じたものでした。
その点について、2017年後半からは片手フィニッシュを徹底することで負担を軽減させるようになっています。
3年目となった2018年は大きな故障もなく、ついに念願の143試合フル出場。
この要因は後述したいと思います。
打率.321、ホームラン26本、OPS.956とすばらしい成績を残しました。
ベストナインを獲得。
年俸も8500万円まで上昇し、球界屈指のスラッガーへと成長してきています。
4年目の2019年もフル出場。
打率.322、ホームラン29本、OPS.956とすばらしかった前年をさらに上回る活躍をしました。
実は春先は打率1割を切るほど調子が良くなく、「今年はダメか…」と思ったのですが、7月と9・10月の月間MVPを取るなど、終盤に大活躍。
2年連続のベストナインを獲得しました。
ちなみに年俸は1億1500万円増の2億円(推定)だそうです。
〇吉田選手の魅力はとにかくバッティング!
吉田選手のプロフィールを見ると、身長173cmしかないそうです。
これはプロ野球選手ではかなり小柄な方です。
加えて見て分かるように細身の身体で、体重が重いということでもありません。
しかし、彼はアベレージヒッターではなく、ホームランバッター。
いや、ホームランアーティストと呼びたくなるほどのすばらしいホームランを打つバッターです。
彼のバッティング技術はとにかくすばらしい!
まずは2016年の総集集を見てみましょう。
2016年 吉田正尚 総集編 〜怪物ドラフト1位ルーキー〜 オリックス
2017年はこちら。
《THE FEATURE PLAYER》パーフェクトスイング!! Bs吉田正 規格外な『絶頂アーチ』まとめ
スイングの軌道がとにかく素晴らしいです。
本人はそういうつもりはないと思いますが、宮川理論で推奨しているスイングの軌道のかなりレベルが高いものですね。
また、フォロースルーがとてつもなく大きいのも彼の特徴ですね。
この異次元のフォロースルーが彼をホームランアーティスト足らしめているわけです。
そして、ただただ無理やりフォロースルーが大きいわけではありません。
フォロースルーを大きくするためのテクニックも備わっています。
エグい打球音! オリックス 吉田正尚 豪快場外ホームラン スローモーションあり 2018みやざきベースボールゲームズ楽天戦
前足の使い方ですね。
フォロースルーを大きくするためには前足を開くテクニックが必要です。
こちらの動画を見るとスイングに合わせてピッチャー方向に前足が開いていき、最後はファースト側まで開いているのが分かると思います。
このテクニックがないとあそこまでフォロースルーを大きくすることができません。
この辺りは別の記事で言及しています。
この二つ、すばらしいスイングの軌道と異次元のフォロースルーが吉田選手の大きな魅力となっているわけです。
ただし、この大きなフォロースルーは一歩間違うと腰のケガにもつながってしまいます。
そこでおすすめしたいのが「常に片手フィニッシュ」です。
実はこれ、2017年シーズンから吉田選手が自身で取り入れているんですよね。
先ほどのホームラン集を2016年と2017年で比べてみるとよく分かります。
片手フィニッシュの方が自然に腰が回るので負担が減ります。
練習時から力まずにこの片手フィニッシュを続けることで腰への負担はだいぶ減るはずです。
片手フィニッシュを取り入れた2018年シーズン、2019年シーズンはこの予想通り、故障なくほぼフル稼働となりました。
〇2020シーズンの吉田選手はどうなるか?
2019年の活躍を見ると、2020年シーズンもおおいに期待できると思います。
相手チームが研究してきて2年目や3年目に徐々に成績を落とす選手もいますが、あっさりと対応しましたね。
彼はフォロースルーは大きいですが、決して大振りで粗いタイプではありません。
先にも言いましたが、スイング軌道がすばらしく、緩いボールで抜かれても、スイングの軌道内に入れて打つことができます。
つまり、なかなか穴といった穴が無いタイプなんです。
正直、彼の場合は自分との戦い。
いかにケガなく、良いコンディションを維持するかにかかっているでしょう。
故障さえなければ、3割で30本塁打は期待して良いのではないかと思います。
順調にステップアップしており、2020年シーズンは3冠王も狙えるのではないかと考えています。
2020年は首位打者、ホームラン王級の活躍を期待したいと思います。
2020年シーズンも吉田選手の活躍に期待しましょう!
※追記
そんな吉田選手ですが、2023シーズンからはメジャーリーガーになりましたね。
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