MLBで敬遠が投球せずに申告制に変更決定!!
またストライクゾーンも変更の可能性!
これが承認されれば、2018年から日本でも野球規則改訂へ!!
〇MLBで敬遠が申告制になる!?
2016年、こんなニュースが野球界を驚かせました。
要旨としては、守備側が敬遠策を取る際に審判に申告することによって、4球ボール球を投げずに敬遠四球を認めるというものです。
これによって、試合時間が約1分短縮できるといいます。
そしてこの大リーグ機構の要請を選手会が受諾しました。
これにはさすがに驚きました。
「どうせ結果的には変わらないじゃないか」
と思う方もいると思うのですが、これは野球が変わってしまう可能性があります。
どういうことか説明していきたいと思います。
〇敬遠が申告制になることで野球が変わる!
私が野球が変わってしまうと主張することには主に二つの理由があります。
1、敬遠のボールを打つことができなくなる!
敬遠のボールは打ってはいけないわけではありません。
したがって、外すのが甘い場合は打たれてしまうことだってあります。
新庄選手のサヨナラ打が有名で、当時高校生だった私はTVで見ていて痺れました。
これは打つ側にも当然リスクのある選択なのですが、守備側も油断している場合がほとんどなので甘く来たら打ったっていいわけです。
申告制になってしまうと敬遠球を打つという作戦はもう見ることができなくなります。
2、投手の負担が悪い意味で減ってしまう!
敬遠とは言え、投手はしっかりと4球投げる必要があります。
先の動画では槙原投手が明らかに手を抜いて投げてしまっていたため、甘く入ったところを新庄選手に打たれてしまっています。
ですから、コントロールに気をつけて敬遠球を4球投げる必要があるわけです。
山なりのボールを投げるわけにもいきません。
ランナーがいる場合に敬遠することがほとんどですから、山なりのボールでは盗塁されてしまう危険があります。
ホームスチールを許すことだってあるわけです。
暴投も許されません。
ランナーが3塁にいれば、それで1点になってしまいます。
130609 DeNA vs オリックス 敬遠大暴投の三嶋投手 苦笑いの鶴岡捕手 ハマスタ
ある程度のスピードボールをしっかりと外して投げるコントロールが求められるのです。
この4球はしっかり4球分疲れます。
敬遠といえども投手には負担になる4球なのです。
以上、2点の理由から野球が変わってしまうと言えます。
したがって私はこの野球規則の改訂は改悪であり、反対です。
もしもMLBでこの変更が認められた場合、日本でも来年2018年から採用されることになると思われます。
みなさんはどう考えますか?
〇ストライクゾーンも変わる?
実は今回の大リーグ機構の通告で「ストライクゾーンの変更」も提案されました。
現行のストライクゾーンの下限は「膝頭の下部」となっていますが、これが「膝頭の上部」に変更になるという内容です。
5センチほどストライクゾーンが狭くなることになります。
これもまた野球が大きく変わってしまう可能性があります。
特に低めを丁寧に突いてゴロを打たせるタイプの投手や、スプリットなどの縦の変化球を決め球にする投手はかなり影響を受けると思われます。
打者有利になる変更と言えるでしょう。
正直、こちらの変更は大きすぎる変更なのでおそらく選手会の大反対に合うことが予測されます。
したがって変更になるかはまだ分からないところなのですが、続報がありましたら記事にしたいと思います。
※追記(2017年3月)
ストライクゾーンの変更については、やはり選手会の反対が大きく合意には至りませんでした。
これまで通りのストライクゾーンでやっていくことになります。
こちらでそのことについて触れられています。
〇さっそく2017年シーズンから適用が開始!
さっそく開幕戦で初めて敬遠申告制が適用になりました。
私もまだ違和感だらけなのですが、2018年シーズンから日本でも適用になることはほぼ間違いないので慣れていかなくてはと思います。
ちなみにイチロー選手もシーズン終盤にこの0球敬遠を経験。
「ダメ、戻せよという感覚」
と感想を述べています。
〇日本でも2018年シーズンから適用開始!
2018年になり、日本でも野球規則改訂が行われました。
予想通り、申告敬遠制が日本でも採用されることに決まり、さらに2段モーションの解禁も決定しました。
ただ、プロ野球と社会人野球では採用されるものの、それ以外のカテゴリーでは採用されない見込みということで、日本のプロ野球とアマチュア野球の足並みの揃わなさが露呈される形になってしまいました。
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