中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球部の練習試合は1日2試合が普通!?時間がもったいないし、もっと効果を上げられるやり方があるのではないか?

野球部の練習試合の定番!

朝から2試合やって終了(もしくは午後は練習)!

それって本当に高い効果があるのでしょうか?

 

〇なんとなく行われている練習試合。

野球部に所属していた人なら野球部の練習試合の光景がすぐに思い浮かぶと思います。

朝7時くらいに集合し、グラウンドの準備をし、その後相手チームが到着。

お互いにウォーミングアップをして8時半とか9時にプレイボール。

公式戦に準じたルールで試合をし、1試合目が終わったら軽くグラウンド整備。

20分後くらいに2試合目が始まり、12時過ぎくらいに終了。

片付けをして解散、もしくはその後は午後練習。

場合によっては3チームで一日3試合行う変則ダブルヘッダーを行うこともありますが、練習試合の基本的な流れはこのような形ではないでしょうか?

 

確かに公式戦を想定した場合に、このように公式戦と同じように練習試合を行うことで、試合慣れするという効果はあると思うのですが、毎回このように行うことがお互いのチームのレベルアップにつながるのでしょうか?  

 

〇練習試合で一人の選手がプレーに関わる時間はすごく少ない。

練習試合は何のためにあるかと聞かれれば「チームのレベルアップ」のためと私は答えます。

試合に慣れるとともに、個々、チームの課題をあぶり出すことで、次の練習につなげ、課題をつぶしていくことでチームをレベルアップさせていくわけです。

しかし、練習試合で一人の選手がプレーに関わる時間はものすごく短いと思いませんか?

バッテリーにとっては最高の実践の場かもしれませんが、選手によっては1球も守備機会が無かったなんてこともあるかもしれません。

打席にも3回程度しか立つことができません。

控えの選手なんかは1度も出番が無く終わるなんてこともあるかもしれません。

 

「打球は飛んで来なくとも1球1球構えることが大切だ」

「たとえベンチでも見て覚えることはたくさんある」

 

よくそんな声を聞きますが、果たして本当にそうでしょうか?

確かに守備の準備も大切だし、ベンチで学ぶこともありますが、そういった選手は半日かけてどのくらいレベルアップするのでしょうか?

普通に練習をした方が上手になる気がします。

 

「試合をやらないと練習でやっている連携プレーが実践でできるか確認できない」

 

確かにそうかもしれませんが、たとえば0アウト1・2塁のバント処理を実践で試したいとして、その日の練習試合で必ずそういうケースがあるのでしょうか?

無かった場合はそのプレーに関しては結局確認できずじまいです。

 

〇公式戦と同じやり方にこだわるのはやめませんか?

先に述べたように、練習試合は「チームのレベルアップ」のために行うべきです。

したがって、公式戦と同じやり方にこだわる必要は全くないと私は考えています。

 

以前、いろいろな練習試合の種類についてまとめた記事を書いています。

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こちらの記事でいろいろな練習試合を紹介しています。

1、通常の公式戦と同じルールで行う練習試合

2、フリーバッティングゲーム

3、ケース試合

4、ティースタンド試合

5、天覧試合

以上の五つを紹介していますが、たとえば、新チーム発足直後の練習試合で公式戦と同じルールで行う練習試合を行っても、正直あまり得るものはないと思います。

特に中学生以下であれば、下手したら四死球やエラー連発で試合時間が2時間超えなんてこともあり得ます(実際かなり見たことがあります)。

それでも通常の練習試合にこだわることが必要でしょうか?

まず「打つ」「守る」をやりたいのであればフリーバッティングゲームでもいいのではないかと思います。

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投手が少し前から緩い球を投げるフリーバッティングゲームであれば、基本的に三振がないので打球がどんどん飛んできます。

テンポ良く試合が進み、短時間でバッティング練習・守備練習になります。

盗塁やバントは禁止になるので細かいプレーの確認はできませんが、これだったら30分で5~7イニング行うことも可能です。

また、部員数が少ない公立の野球部でも8人いれば試合ができますし、投手の負担も少なくすみます。

 

細かいプレーを確認したいのであれば、ケース試合がおすすめです。

0アウト1・2塁の練習がしたいのであればそのケースで納得がいくまで繰り返しプレーを行うケースバッティングのような形でもいいですし、毎イニング0アウト1・2塁から始めても良いと思います。

この場合、勝ち負けはありませんが、先に述べたように「勝つこと」が目的ではなく、「チームのレベルアップ」が目的ですから、なんら問題は無いと思います。  

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↑ケースごとにまとめた記事もありますので、よろしければご覧ください。

 

〇とにかく効率にこだわろう!

ということで、練習試合でよりチームのレベルを上げるための提言でした。

もちろん、適度に通常のルールで行う練習試合は必要だと思います。

ベンチワークなども練習しなければ上手にはなりません。

しかし、せっかく一日練習試合をやって、3打席しか打てない、打球が1球しか来なかった、ランナーを一度もやらなかった、なんてことがあるともったいないと思いませんか?

監督さん同士で相談をして、効率よくお互いのチームがレベルアップするやり方で練習試合(もしくは合同練習)を行って欲しいと思います。

試合前の形式的なウォーミングアップもレベルアップのためには無駄な時間になるかもしれませんよ。

暑い時期は特に、さくっと走って合同でノックをしてもいいのではないでしょうか?  

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↑私は近頃は試合前に合同でケースノックをお願いすることが多いです。

この取り組みもおすすめです。

 

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