球速以外に回転軸、回転数、球種や変化量などが計測できるハイスペック硬式球「TECHNICAL PITCH」が発売しました!!
プロ野球のキャンプでも使用され、好評のようです!!
2019年には軟式球版も発売され、こちらも好評です!!
〇9軸センサー内臓の「TECHNICAL PITCH」発売!
まさかの急な発表です。
2017年、ミズノから画期的なアイテム「MAQ」が発表されました。
この記事を読んでいただきたいのですが、「MAQ」は硬式球と全く同じ重さで、球速以外にも回転数や回転軸が簡単に計測でき、Bluetoothで飛ばしたデータをスマホ等で蓄積できるという画期的なアイテムでした。
価格は充電器込みで3万5千円ほどでしたが、スピードガンを買うことを考えると、非常に優れたアイテムで、チームで一つ購入するのも良いのではないかと思っていました。
しかし、9月26日のネットニュースを見ていたところ、こんな記事が飛び込んできたんです!
ACRODEA(アクロディア)という企業が「MAQ」と同じように、球速以外に回転数や回転軸が計測できる「TECHNICAL PITCH(テクニカルピッチ)」を開発したというんですね!
しかも、この「TECHNICAL PITCHI」は、「MAQ」では計測できない「腕の振りの強さ」、「球種」、「変化量」までもが瞬時に計測できるというのです(MAQは追加コンテンツでできるようになる模様)。
もちろん「MAQ」と同じように本格的な計測器と誤差はほとんど無いという高性能。
おまけに価格は「MAQ」よりも安い1万9千5百円とのこと。
さらには、すでに発売を開始していると言うから驚きです!
これはちょっとすごい展開になってきたということで、さらに詳しく調べてみました。
〇「TECHNICAL PITCH」のプレスリリース!
時事ドットコムのプレスリリースの記事が非常に分かりやすいので、引用させていただきます。
■「Technical Pitch」により野球はこう変わる!
「投手のコンディション管理」「投手の育成が監視的に」「スカウトが劇的に変化」
投球を簡単にデータ化して確認でき、また蓄積させることで、「Technical Pitch」は野球を取り巻く環境を変化させるさまざまな可能性を秘めた製品です。ピッチングに対するトレーニングがさらに進化することが期待されるとともに、将来的にはスカウト等の担当者が本ボールを用いて採用予定の選手の評価を行うことも可能となり、裾野の広い利用シーンが想定されます。
「Technical Pitch」は、個人としてボールを購入し楽しんでいただくこともできるほか、集めたデータを集計・解析する包括的サービスの展開を当社は計画しており、すでにプロ球団からの引き合いのお話もいただいております。並行して社会人、大学、高校といった日本国内の対象チーム約5000チームに営業を開始してまいります。
今後は、他のボールに応用を図った横展開も視野に、さらに開発を進めていく計画です。アクロディア、“野球にIoT革命を巻き起こす”新製品―野球ボール「Technical Pitch」発表! :時事ドットコム より
画像は https://www.jiji.com/jc/article?k=000000296.000001924&g=prt より
ということで、すでにプロ野球球団からオファーがあったり、アマチュア野球界へも営業を始めているようですね。
プロ野球の秋季・春季キャンプでは多くの球団が使用し、なかなかの成果を上げたそうです。
一般販売は9月からでは無かったようで、12月になってからアクロディアのホームページに一般向けの「テクニカルピッチ」のページができました。
12月下旬から一般販売が始まりました。
以下のページをぜひご覧ください。
販売はかなり好評だったようで、1ヶ月で完売。
そして、2月により硬式球に近くなるように改良し、再販が始まりました。
この改良の際に価格が見直され、30000円ほどに値上がりしてしまいました。
それでもかなり売れているみたいです!
↑Amazonで購入できます!
また、2018年8月からSSKのホームページでも購入できるようになりました!
プロ野球チームでも利用されていて、かなり評判は良いようです。
これからいろいろなメーカーがこうしたハイスペックボールを販売していくのかもしれませんね。
それはそれで楽しみです。
〇軟式球版テクニカルピッチが発売!!
そしてついに2019年、待望の軟式球版が発売となりました!
↑こちらのベースマンさんの記事が詳しいです。
価格はAmazonだと3万円ほどで硬式テクニカルピッチとほぼ同額です。
実は私もさっそく試させていただきました。
ライセンスの関係で、M号球の意匠こそちょっと違うものの、重さや感覚はほぼほぼM号球と変わりなく感じました。
投じたボールを専用のスマホアプリで計測するのですが、これが非常に分かりやすい。
球速はもちろん、回転軸、回転数、変化量などが一瞬で分かるので、かなり便利です。
スマホアプリで選手ごとに管理もできるので、球速の成長だけではなく、回転が良くなった、変化量が増えたなど選手自身が成長を数値で見ることができます。
指導者としても、「シュート回転している気がする」ではなく「数値としてシュート回転している」ということがはっきりと分かるので、指導にもつなげやすいです。
課題としては、どうしても球速を追い求めてしまう選手が出てきてしまうことだと思います。
その結果、故障につながってしまっては良くないので、そこは指導者がセーブをかけなくてはいけないでしょう。
また、硬式球よりも軟式球の方が寿命が短いのも課題ではないでしょうか?
軟式球はゴムでできているという性質上、どうしても山が早く無くなってしまいます。
そうなると球速や回転数などの数値は試合で用いる試合球とは異なる数値になってしまうと思います。
日常的に使用したら、もって一年くらいのように感じました。
ただ、全体的におすすめかおすすめでないかと聞かれたら、間違いなくおすすめです。
私は資金不足で現在購入できていませんが、資金のある方には非常におすすめです。
関連記事です。