基礎練習で形が固まったら、ポジションについて守備練習!
そんなときにおすすめなのが順番を決めずにノックするランダムノックです!!
〇決まった順番でノックをしていたら効率が悪くないですか?
これまでの応用練習シリーズはこちらです。
私はほぼ内外野全体が守備位置について行うシートノックを行うことはないです。
理由はシンプルに効率が悪いからです。
↑こちらの記事に詳しくまとめてあります。
私が行う守備練習は内野と外野を分けて行う基礎練習が大体です。
たとえば、内野陣がゴロ捕球を行っている間、外野陣はティーバッティング。
その後、交代して外野陣がテニスボールフライノック、内野陣がティーバッティングといった形です。
↑基礎練習はこちらです。
ただし、ある程度内野守備が完成してきたら内野だけでポジションについてノックを行うこともあります。
ポジションについて行うのですからシートノックなのですが、一般的に行われるシートノックのようにサードから順番に打つということはしません。
どこのポジションに打球が行くか決めずにどんどん打つ「ランダムノック」という形で行います。
〇ランダムノックのメリット!
ランダムノックは基礎練習ではなく、応用練習です。
通常の順番通り打つシートノックよりも難易度が上がります。
私が通常のシートノックではなく、ランダムノックを行うのには以下のメリットがあるからです。
①どこに打球が来るか分からないので常に集中していなくてはならない。
…順番通りに打つと、自分の番以外は準備をしません。
しかし、ランダムノック形式だと、常に打球が来る可能性があるため、毎回打球に備えて準備する必要があります。
試合と同じように、常に足を動かす訓練になるわけです。
↑プロでもこうやってしっかりと準備していますよね。
また、ノックを打った瞬間に打球に合わせて動くことになると思います。
たとえば、ピッチャーであれば右方向に打球が行った瞬間にスタートを切らなくてはいけませんが、普通のシートノックではまずやらないでしょうね。
ランダムノックにすることでそういった細かな動きを試合と同じように行うことが可能です。
また、常に集中していなくてはいけないのでよくあるノックで間延びするということがあまりありません。
②サードとショートどちらが捕るか微妙な打球などの練習にもなる。
…順番が決まっている場合、サードの順番のときにショートの前にボテボテの打球が来たとしてもショートやピッチャーは真剣に追わないでしょうね。
サードの打球だと決めつけることになると思うのですが、試合でそういうことはありますか?
試合ではどっちが捕るか微妙な打球は全て全力で捕りに行くはずです。
そこでぶつかってしまったり、本来捕るべき選手が捕らないなどといったミスが出てしまうわけです。
練習で誰が捕球するか決まっているノックばかりやっていたら、そりゃそうなります。
練習の中でこうした微妙な打球を繰り返しやっておくことで、チームメイトとの連携も取れるようになっていくわけです。
そういった点でもランダムノックは非常に有効です。
③50球などと球数で終えることで時間効率も良くなる。
…順番で行うシートノックだと、その日の選手数に左右されたり、「もう一本」があったりして練習時間がなかなか読めません。
しかし、ランダムノックは全体50本などと本数を決めて行うことで、大体の決まった時間の中で終えることができます。
選手もあと何本で終わるのかがはっきりと分かるため、先にも挙げたように間延びしにくくなります。
この間延びしにくい、集中しやすいというのはかなり重要なことで、練習の密度が上がる効果もありますが、ケガ防止にもなります。
というように、ランダムノックにはメリットがたくさんあります。
似た練習にゲームノックやケースノックなどがありますが、それらの練習はより実践に近いものの効率は非常に悪いため、公式戦前の確認程度にとどめ、普段行うのであればこちらのランダムノックをおすすめします。
基礎練習→ランダムノック。
そこで課題が出たらまた基礎練習という流れで守備力をさらにアップしていきましょう!
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