外野手を上手く育てるためにおすすめな応用練習「ライトノック」を紹介します!
また、外野手におすすめの捕球方法も紹介!
繰り返しやって外野手を育てましょう!
〇外野守備もやっぱり基本は基礎練習から!
当ブログではしつこいくらい基礎練習の重要性をうたっています。
こちらの記事でも述べさせていただきましたが、いきなりシートノックといった実践に近い練習は高校生くらいのレベルになれば可能かもしれませんが、レベルの低い段階ではあまり良い効果が得られないことが多いです。
しっかりと基礎練習を反復し、その後応用練習、実践練習に進むことが大事だと思います。
そして、応用練習に進んだ後も、時々基礎練習も入れ、修正作業をしていくことが遠回りなようで、上達の近道なのではないでしょうか?
今回は外野守備の応用練習を紹介しますが、やはり基礎練習で外野守備の基礎が出来上がってから取り組んで欲しいと思います。
具体的には、外野のゴロに対しては内野手と同じように手で転がして行うゴロ捕球で捕球姿勢を覚えます。
捕球姿勢についてはこちらの記事を参考にしてください。
そしてフライに対してはテニスボールフライノックで反復練習を行うといいでしょう。
これらの練習である程度外野手としての基礎が出来上がったらノックに入っていきます。
外野手のみで行う「ライトノック」です。
〇「ライトノック」の行い方!
「ライトノック」は文字通り外野手が全員ライトについて行うノックです。
よく外野手が一ヶ所でノックを行っているチームを見ますが、それをライトにつけて行います。
そして1塁に一人ファースト役をつけます(ノックを受ける外野手が交代にやるか、最悪ネットでもいいです)。
後はシンプルにノックを打ち、ゴロだったらライトゴロ、フライであれば飛び出したランナーを刺すために1塁に投げるという設定で全てファーストに投げます。
選手のレベルによっては裏のフライも打ってあげてください。
これをどんどん繰り返し行うという練習です。
もしグラウンドでライトが狭い場合はレフトをライトに見立て、1塁からノックを打ちセカンドベースを1塁にして行うという方法もあります。
また、移動ベースがある場合はそれを用いて空いているスペースで行っても良いと思います。
↑移動ベースは意外と重宝するので一つあると便利です。
内野手は必要ありませんので、別練習を行うといいと思います。
私はティーバッティングをさせることが多かったです。
〇ライトノックのメリット!
①1ヶ所に集めることで効率が良くなる!
…レフト、センター、ライトと3ヶ所に分かれてノックを行うと時間効率も少し悪くなりますし、グラウンド全体を使用しなくてはいけないので、場所効率もかなり悪くなります。
3ヶ所にするとファースト以外にも2塁ベースで送球を受ける人が必要になってしまうので、人効率も悪くなってしまいます。
ライトだけにまとめることで、指導者の目も行き届きやすくなるのも良い点です。
レフトにノックをしている間にライトの選手が集中力を切らしてしまうなんてことも無くなります。
レフトやセンターはライトと打球が異なるじゃないかという意見が出ることもありますが、実践ではその通りです。
実戦ではレフト・センター・ライトそれぞれで打球の見え方や質が異なります。
しかし、ノックの場合、ノッカーがポジションごとに身体の向きを変えて打つので、正直全部センターに打っているようなものです。
ですから全員ライトで受けようが、各ポジションで受けようが、打球の見え方や質はほとんど変わりません(ただし、景色の違いはあります)。
②軟式野球で重要なライトゴロの練習を多くすることができる!
…軟式野球ではライトゴロを取ることは非常に重要になります。
これは過去の記事にも書きましたが、軟式野球ではライトゴロがあることが前提のポジショニングを取ることがあるからです。
たとえば、セカンドの定位置。
ライトゴロがあるので、セカンドはセカンドベースに極端に寄せることができます。
他にも、ファーストは1・2塁間の打球に飛びつかなくても良かったり、バントシフトでセカンドを極端に前に出すことができます。
これらは全てライトゴロが取れることが前提になっています。
このライトゴロを効率良く反復練習することができるのでライトノックはおすすめです。
③チームメイト同士アドバイスをしやすい!
…レフト・センター・ライトで分かれてしまうと、最近の野球部の人数だと2人・2人・1人とかになってしまうことも多いです。
1人になってしまうとなかなか他の選手のアドバイスを受けることはできません。
しかし、ライトノックで同じ場所で5人で順番に受けると互いにアドバイスし合ったり、上手な選手を手本にしやすかったりします。
もちろん、互いにアドバイスできる環境や、先輩が後輩の面倒をしっかりと見るような環境作りが必要にはなりますが。
そういった環境作り、組織作りはこちらの記事を参考にしてください。
www.taguchizu.net
以上、大きく3点メリットがあります。
〇おまけ。外野守備のアドバイス!
外野手は打球に詰めるまでの距離・時間が内野手よりも長くなるので、内野手よりも捕球姿勢に入るまでが少し難しく感じる選手が多いです。
私は外野手を指導する際に
「全力で詰めて、捕球姿勢に入る前に少し緩めよう」
と指導してきたのですが、その伝え方よりも遥かに分かりやすい指導をYouTuberのトクサンの動画で見つけたので紹介します。
千葉ロッテM岡田流!外野ゴロ捕球の極意…ポイントは「10・7・8」
この動画はすごくスッと入ってきましたね。
私が伝えたかったことをもっともっと分かりやすく表現してくれています。
ロッテの岡田選手流らしいのですが、
①捕球までのチャージが100%、
②捕球する直前に70%まで落として、
③捕球後に80%で送球する。
「10・7・8」が非常に分かりやすいですね。
これから外野手を指導する際には「10・7・8」を使用してみたいと思います。
また、外野手のポジショニングについてはこちらの記事をご確認ください。
関連記事です。