バッティング理論は本当にさまざまあります。
誰にでも合う絶対に正解の理論はありません!
しかし、打てるバッターに共通するのは「レベルスイング」ということ!
レベルスイングを宮川理論で習得しましょう!
〇バッティング理論に100点満点の正解は無い!
幼い頃から今まで、どうすれば野球が上手になるのか考えてきました。
いろいろな本で学び、指導者から教えてもらい、ときにはチームメイトと「ああでもない、こうでもない」と相談し、指導者になってからはセミナーに参加したり、いろいろな方から話をお聞きする中でひたすらに考えてきました。
そんな中、たどり着いた結論は、
バッティングもピッチングも、守備も走塁も絶対に正しい答えは無いということです。
特にバッティングやピッチングは本当にいろいろなアプローチがあり、選手によって「正解に近い解答」はあっても全員に共通する絶対的に正解な指導法、野球理論というのは存在しないと思います。
だからこそ野球はおもしろい。
いろいろな特徴をもつ選手がいて、いろいろなアプローチで結果を出していく。
野球選手は他のスポーツに比べ、圧倒的に個性が出やすく、そこが魅力的だと思うのです。
イチローの芸術的(変態的)バッティング集Part1 (字幕付き)
さすがに全盛期は過ぎたものの、現在でも人気のイチロー選手。
彼のバッティングも独特ですよね。
【ゴジラ松井】松井秀喜ホームラン集1「その球も入っちゃうのかぁ・・・。」
こちらは引退しましたが、唯一MLBで長距離打者として活躍した日本人野手と言っても良いであろう松井秀喜氏。
イチロー選手とは特徴が大きく異なりますよね。
二人の例を出しましたが、野球選手のバッティングは本当に十人十色。
しかし、打てる選手には共通して言える部分があると思うのです。
↑まああくまでも参考までに。
〇レベルスイングの軌道はバッティングの基本と言ってしまって良いのではないか?
バッティング全体としての誰にでも適用できる絶対的な正解は無いと先ほど述べました。
しかし、スイングの軌道に関してはほとんど全ての選手に適用できる「ほぼ正解」があるのではないかなと最近特に感じるようになりました。
それはボールの軌道に入る「レベルスイング」の軌道でスイングすること。
先に挙げたイチロー選手も松井氏も全く異なるバッティングスタイルをもっていますが、「レベルスイング」だという点は共通しています。
これはバッティングの良いプロ野球選手を見てみても同じことが言えます。
2015年トリプルスリーの柳田選手もそうです。
巨人の坂本選手も綺麗なレベルスイング。
メジャーリーガー、2017シーズン大ブレイクのアーロン・ジャッジ選手もレベルスイング。
とにかく、日米関係無く、パワーヒッター、アベレージヒッター関係無く、打てるバッターはみんなレベルスイングです。
〇レベルスイングの定義を間違えてはいけない!
しかし、ここで気をつけていただきたいのは、レベルスイングの定義です。
レベルスイングの定義を間違えてしまうと、私が言っている
「打てるバッター=レベルスイング」は成り立たなくなります。
よく、レベルスイングを「地面と平行なスイング」と勘違いしている方がいます。
↑悪い例。地面に平行なスイング。これだと軌道がボールと合わないし、フォロースルーも上がらない。
こうなってしまうと特に低めのスイングがおかしなことになってしまうため、そのスイングでは「打てるバッター」にはなれません。
レベルスイングとは「ボールの軌道に入るスイング」のことを言い、おおよそ「肩のラインにおおよそ平行なスイング」のことになります。
↑良い例。上の悪い例と比べてみてください。
「肩のラインにおおよそ平行なスイング」ということに注目して先に挙げたいくつかの動画を見てみてください。
本当にいろいろなバッティングフォームをしている選手たちですが、スイングの軌道に関しては全選手レベルスイングになっているはずです。
同じように世の中には様々なバッティング理論が出回っていますが、「レベルスイング」と表現していなくとも、強調していなくとも、スイングの軌道に関してはレベルスイングになっていることが多い、というかほぼそうです。
↑手塚理論。素振りは若干ダウン気味ですが、実打はまずまずレベルスイング。
BPL理論(塚口理論)もレベルスイング。
〇レベルスイングを習得するためには?
「打てるバッター=レベルスイング」ということは、
バッティングのスイング軌道の基本はレベルスイングということになります。
ではそのレベルスイングを習得するためにはどうしたら良いのかということに突き当たります。
そこでおすすめなのはやはり「宮川理論」だと思います。
↑宮川理論関係の記事はこちらです。
当ブログでは何度も宮川理論を取り上げています。
私は公平な目で優れたものなら何でも紹介するというスタンスでやってきていますから「宮川理論でなければダメだ!」という考えを持っているわけではありません。
しかし、何度も取り上げているのは、やはりそれだけ優れた部分があるからです。
宮川理論が
「上では通用しない理論だ」
「フライを上げる理論だ」
などとたびたび批判されていることももちろん存じています。
その件に関してはここでは論じるつもりはありませんが、レベルスイングを習得するということに関しては宮川理論が一番分かりやすいですし、習得するための練習が確立されているところは本当にすばらしいと認めざるを得ないと思います。
宮川理論の紹介記事でも紹介した動画ですが「L字」と呼ばれる練習や「振って戻す」といった練習を反復することで、自然とレベルスイングが身に着くようになっています。
宮川理論にはこのレベルスイングの習得以外にも、逆手やつま先立ちを利用した大きなフォロースルーや、並進によって遠くに飛ばすテクニックなどがありますが、そこに疑問をもつ方がいたとしても、このレベルスイングの習得に関しては非常に参考になると思うのです。
宮川理論を学ぶにはどうしたら良いかをまとめた記事はこちらです。
※2019年10月をもっていったん宮川理論の公認指導員を辞めましたが、現在は公認指導員に復帰しています。
残念なことに中学野球や高校野球では「叩く指導」、ダウンスイングが推奨されることがあります。
ダウンスイングはボールを点で打つスイングなので、ボールをジャストミートできる率が低くなってしまいます。
また、ダウンスイングで打ったからと言ってゴロになるとも限りません。
むしろポップフライは増えてしまうスイングです。
逆にレベルスイングはボールの軌道とバットの軌道が合いやすいスイングです。
↑詳しくはこちらをどうぞ。
つまりジャストミートしやすくなります。
ぜひともレベルスイングの習得を目指して欲しいと思います。
↑レベルスイングを習得するのにおすすめの練習です。
こちらのバッティング指導チェックリストも参考にしてみてください。
(追記)
勘違いされることが多いので、こちらにもまとめました。
↑あくまでもボールありきです。
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