中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

ピッチングは「3点スイッチ」を入れるだけで急激に良くなる!

「ピッチングの細かい部分を指導してもなかなか良くならない…。」なんてことはありませんか?

ある程度基礎を指導していれば、あとは「3点スイッチ」を意識するだけで急激に良くなります!

 

〇ピッチングの基礎を指導しよう!

これまで、ピッチングについて幾度か記事にしてきました。

その中でもピッチングの指導ポイントについてまとめた記事はぜひご覧いただきたいです。 

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そして、この指導のようなピッチングができるようになるために、基礎練習も紹介しています。 

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基礎練習3の「ランジ」で下半身を強化し、基礎練習4の「真下投げ」で肩を強くすること、基礎練習5の「天井投げ」でリリースの感覚を掴むこと、がまず投手挑戦の条件となると思います。

その後、基礎練習1の「かませ歩き」で股関節の使い方を。

基礎練習2の「体重移動」の練習で身体の使い方、体重移動の仕方を練習します。

もちろんキャッチボールで正しいフォーム(ここで言う正しいとは、肩肘を痛めないフォーム)を身に着けることが第一に必要ですが、ピッチングの基礎はここまでできれば ある程度ブルペンで投げられるようになっているはずです。

しかし、実際にはここまでの基礎練習をしっかりとできている選手でも、ブルペンに入ると、「ピッチングフォーム」として連動した動きになると、なかなか良いボールが投げられない選手も多いですよね。 

 

〇基礎がある程度できているのに上手に投げられない理由!

もちろんその選手ごとに良いボールが投げられない理由は異なります。

上記のピッチング指導チェックリストのどこかの部分が欠けているのかもしれませんし、まだ下半身がしっかりしていない、腕の振りがおかしいなどの理由かもしれません。

ただ、基礎練習として、動きごとに分けて練習をした際に上手にできているのに、「ピッチング」として行ったときに上手くいかないのは、連動ができていない可能性が高いです。

そして、そういう選手はけっこう多いように私は感じています。

こういった選手は主に2パターンが多い気がします。

・最初から最後まで力みがあるタイプ。

・最初から最後まで力感が無いタイプ。

極端に分けると、この2パターンの投手が連動が上手くいかない気がします。

これらの投手は「3点スイッチ」を入れるように指導すると急激に良くなる可能性があります。 

 

〇ピッチングの「3点スイッチ」とは?

この「3点スイッチ」とは、私が勝手に考えたものです。

正直、エビデンス(科学的根拠)も何も無く、私が指導している経験の中で、やってみたらはまったというものになります。

それもかなりの選手で効果が得られました。

「3点スイッチ」を入れる指導はすごく簡単です。

力を入れるポイント、意識するポイントを3点だけに絞ってあげるという指導方法です。

その3点とは次の3点になります。

 

1、グラブに利き手が入ったところ。 
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※例はノーワインドアップですが、セットポジションだと静止するところになります。

ここでグラブの中の両手をグッと意識します。

自然と背筋も伸びると思います。

 

2、自由な足が上がりきったところ。 
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ここでは太ももから股関節にかけてグッと意識します。

一瞬止まるようなイメージです(実際に完全静止してはボークです)。

ここでスイッチを入れることでこの後の加速の準備ができます。 

 

3、リリースの瞬間。 
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このときはリリースに力を入れるのですが、「ピッ」と言うことで力みにつながってしまう子もいます。

ここのスイッチは様子を見て、必要なさそうであれば省略してもらって構いません。

 

この3点だけに力を入れさせる、意識させるのです。

この「3点スイッチ」を入れるようにすると、力んで投げてしまう投手は3点以外の力みが消え、リリースの瞬間にいい感じで力が入るようになります。

逆に力感が無く、なよなよっとした感じで投げてしまう投手は3点に力を入れることでメリハリがつき、これまたリリースが上手になります。

リリースの瞬間だけ力を入れるという指導はよくありますが、そうではなく、「3点スイッチ」にするのは、1のスイッチと2のスイッチの直後にピッチングの基本となる部分が待ち構えているからです。

1のスイッチの後には自由な足を上げ、軸足でしっかりと立つという動作。

2のスイッチの後には自由な足を下ろし、体重を移動させて加速していくという動作。

特に2のスイッチは1と3を繋ぐスイッチになるので、一番重要な部分になります。

2のスイッチの部分で静止してしまうとボークになりますが、一瞬ピッと止めるような感覚で意識させるのがポイントです。

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↑動画でもご確認ください。

 

実は、この「3点スイッチ」を入れるという指導は前田健太投手のメリハリの効いたピッチングを見ていて思いついた指導方法です(NPB時代ですが…)。

前田投手を見て思いつきましたが、NPBを見ていても多くの投手がこの3点スイッチが入っています。

エビデンスが無いと言いましたが、多くの投手が3点スイッチを入れていることを考えると、研究すればエビデンスが得られるかもしれませんね。

 


前田健太 ピッチング集 2015 

具体的な指導方法ですが、ピッチング練習をする際に、指導者が近くで

「ピッ、ピッ、ピッ!」

とモーションに合わせて3点スイッチのポイントで声を出すか笛を吹いてあげると成功しやすいです。

私の経験上、この指導をして悪くなるということはありません(力む場合は2点スイッチで構わないです)。

特に変わらないという投手はたまにいますが、ほとんどの投手が改善しますし、投手によっては急激に良くなるのでぜひ試してみてください。 

 

以上、「3点スイッチ」を入れるという指導方法の紹介でした。 

3点スイッチはコントロールにも関わってきますので、こちらの記事もご覧ください。 

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