中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

全員をピッチャーに挑戦をさせよう!メリットがたくさんあります!!

誰もが憧れるポジション、ピッチャー!

中学野球では選手全員にピッチャーへ挑戦させてみませんか!?

メリットはかなり大きいですよ!!

 

〇誰もが憧れるポジション、ピッチャー!! 


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動画は私が現在現役の日本人投手の中で一番好きで、尊敬しているダルビッシュ投手です。

ダルビッシュ投手は私よりも年下ですから、幼い頃に憧れていた投手というわけではありあませんが、

「ダルビッシュ投手のようなピッチャーになりたい!」

なんて憧れている小中学生も多いことと思います。

 

私自身が幼い頃に憧れていた投手は元読売ジャイアンツの背番号11斎藤雅樹投手でした。


斎藤雅1984・88-91

正直、野球の細かいことはまだよく分かっていない年頃でしたが、安定感抜群の斎藤投手のピッチングを見て、野球を始めたらピッチャーをやってみたいと思ったものです。

よくサイドスローのモノマネもしていましたね。  

 

前置きが長くなりましたが、野球が好きで始めた子のほとんどはピッチャーへの憧れをもっていると思います。

もちろん、守備よりもバッティングが好きで野球を始めた子も多いと思いますが、もしもできるのであれば守備位置はピッチャーがいいという子も多いはずです。

中学生に希望ポジションを聞くと、ピッチャーと答える子は少ないですが、それは身の丈を知っていることや、ピッチャーの怖さ・責任の大きさも知っているからで、もし自分に力があったら本当はピッチャーをやってみたいという子は多いです。

そう、ピッチャーとはほとんどの子が憧れるポジションなのです。 

 

〇全員にピッチャー挑戦をさせてみよう!

私は特別な事情(肩肘の痛みなど)が無い限りはチーム全員にピッチャー挑戦をさせます。

高校野球部の監督になれたら、高校野球でも導入したいと考えています。 

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これは先に述べたように、ピッチャーとは誰もが一度は憧れるポジションであり、私自身もピッチャーをやらせてもらって本当に野球を楽しむことができたので、その楽しさを味わってもらいたいというのが一番の理由です。

ただ、その楽しさだけが目的であれば将来草野球でもできるでしょう。

中学野球でチームの選手全員をピッチャーに挑戦させることはチームにとっても個人にとっても、かなりのメリットがあります。

そのメリットを紹介していきたいと思います。  

 

1、ピッチャーができる選手を発掘できる!

もちろん普段からキャッチボールなどを見て、指導者は適正ポジションを考えているはずです。

その際にこの選手はピッチャーができるかもしれないというのは大体分かるものですが「ピッチング」となったときに輝きを放つ選手もいます。

地肩は強いのにマウンドでステップしない状態から投げると強いボールを放れない選手がいるのと同じように、地肩では目立たないのに、マウンドではキレのあるボールを投げることができる選手もいるんですよね。

身体の使い方が上手なのだと思います。

実際、今見ている選手も全員ピッチャーをやらせてみていますが、遠投能力とマウンドでのボールのスピードは正比例しません。

また、「ピッチング」となったときに頭を使ってバッターのタイミングを外すことに長けていたり、変化球を器用に投げたりすることができる選手もいます。

 

こちらの記事で以前、私が育てた変則投手について触れています。 

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正直な話、他のポジションでは出番がほとんど無かった選手がクイックなどをフルに活用してタイミングを外したり、リリースの位置を変えたりしてエースになったという例です。

このように、全員に挑戦させることで、指導者も思いもよらない発掘ができることもあります。 

 

2、練習試合を多くこなせる!多く試合をしてもエースが故障しない!

たくさん練習試合は組みたいのだけれど、それだけ投げられる投手がいないというのはよくある悩みです。

しかし、日頃から全員に投手の練習をさせておけば練習試合も多くこなすことができますし、おそらく一人か二人であろう主戦投手の負担も減ります。

土日ダブルヘッダーを組んで、そこを3名程度で投げていたらさすがにどこかで故障する選手が出て来ます。

また、主戦投手が故障してしまったとしても(させないで欲しいのですが)、チームが成り立たないなんてことも無くなります。

一人に頼りすぎないチームを作ることができるわけです。

ちなみに私は数年前、中2で180センチあった本格派投手を擁していたことがあって、そこそこ勝てるチームになりそうだと思っていたら、その投手が引っ越しで転校してしまったことがあります笑。

ですが、ほぼ全員に投手をやらせていたおかげで都大会にいけました。 

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↑都大会に行くまでをまとめた記事はこちらです。

 

3、投手についての知識を全員が得られ、野球の幅が広がる!

もちろん、全員に挑戦させたところで、本当に公式戦で使える投手はわずかだと思います。

しかし、期待薄な選手であっても全員が挑戦することで、ピッチャーについての知識を全員が身に着けることができます。

「ピッチャーにプレッシャーをかけよう!」

と指導するチームは多いですが、では実際にどうすればプレッシャーがかかるのかはなかなか想像がつきません。

ですが、ピッチャーの経験があれば想像がつくようになります。

また、ピッチャー心理も分かるようになります。

初回、先頭打者に思うようにストライクが入らずフォアボールを出してしまった。

その次のバッターにもボールが先行したものの、2-0からバッターが打ってくれた。

これ、ピッチャーはものすごくホッとするの分かりますか?

このような心理が分かるようになると、考えて攻めることができるようになりますし、守っているときもピッチャーの気持ちを考えて声をかけることができます。

また、ボークのルールなど、ピッチャー以外の選手はなかなか覚えないルールを覚えるようになることもプラスに働きます。

チーム全員がそのように成長していったら強いですよね。 

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↑ボークについてはこちらです。 

 

〇では、具体的にはどのように練習するのか?

では、具体的にはどのように練習するのかということになります。

正直、全員を順番にブルペンに入れる暇は無いです。

そこでオススメなのが、キャッチボールの最後にピッチング練習の時間を少しずつ取るという方法です。

キャッチボールのペアで交互にピッチング練習をするのですが、本当に未経験の選手もいるわけですから、ここで少しずつセットポジションのことやノーワインドアップのこと、クイックのことなど、少しずつ習得させていってください。 

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↑ピッチング指導についてはこちらのチェックリストを参考にしてみてください。

 

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↑コントロールについてはこちらをどうぞ。

 

そして、キャッチボール後の練習と平行し、ハーフバッティングやフリーバッティングでストライクを取る練習をさせてください。

フリーバッティングの場合であっても、少し短い距離からで構いません。 

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ハーフバッティングとフリーバッティングについてはこちらをご覧ください。

 

そして、そこである程度投げることができそうな選手が出てきたらブルペンに入れるという形を取っていくといいと思います。

この流れと意図は入学時に選手及び保護者に説明し、理解してもらった上で行うとさらに効果は高いものとなっていくと思いますので、ぜひ部活動保護者会などの機会に説明してみてください。 

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