2017年シーズンのMLBサイ・ヤング賞受賞者が決定!
ア・リーグは2回目の受賞コーリー・クルーバー!
ナ・リーグは2年連続3回目のマックス・シャーザー!
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〇2017年サイ・ヤング賞受賞者が決定!!
2017年MLBのサイ・ヤング賞受賞者が決定しました。
サイ・ヤング賞とはその年に各リーグで最も活躍した投手に贈られる賞になります。
日本にはサイ・ヤング賞に似た賞として沢村賞がありますが、こちらは先発投手限定の賞ですが、サイ・ヤング賞はリリーフ投手も対象になります。
意外にも歴史は沢村賞の方が古いそうです。
昨年はア・リーグはマックス・シャーザー、ナ・リーグはリック・ポーセロがサイ・ヤング賞を受賞しています。
2017年シーズンのサイ・ヤング賞受賞者が11月15日に発表されました。
ア・リーグはコーリー・クルーバー投手が3年ぶり2度目の受賞。
ナ・リーグはマックス・シャーザー投手が2年連続3回目の受賞となりました。
詳しくはこちらの記事をご覧いただきたいのですが、両投手ともにほぼ文句無しの受賞となりました。
特にコーリー・クルーバー投手に関しては、1位票が満票での受賞となっています。
マックス・シャーザー投手は個人的にはクレイトン・カーショー投手ともう少し競るのではないかと思ったのですが、1位票が27/30票とこちらも大差をつけて受賞となりました。
成績的にはクレイトン・カーショー投手も最多勝と最優秀防御率の2冠という素晴らしいものを残しています。
しかし、投票でここまで差がついたのは何故なのかも後述したいと思います。
では、今シーズンの二人の活躍を振り返ってみましょう。
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〇ア・リーグ受賞者はコーリー・クルーバー!!
Corey Kluber | 2017 Highlights ᴴᴰ
コーリー・クルーバー投手はインディアンスの31歳の右腕。
平均球速は92マイル程度でMLBでは特別速いわけではありませんが、すばらしいカーブ、シンカーと抜群の制球力を武器に既に2014年にサイ・ヤング賞を受賞しています。
昨シーズンも18勝を挙げていますが、今シーズンはさらに安定感が増し、18勝4敗で防御率は脅威の2.25。
勝利への貢献度を表す指標WARも8.0とMVP級の活躍をしました。
チームも歴代2位の22連勝、102勝を記録し、その勝利に幾度となく貢献したクルーバーは文句無しの選出と言えるでしょう。
ア・リーグでは他にレッドソックスのクリス・セール投手もすばらしい活躍をし、途中まではがっぷり四つといった様相でしたが、クリス・セール投手は8月と9月で30失点もしてしまい成績が急降下。
Chris Sale's 10Ks @ Kansas City - June 20, 2017
最終的にはクルーバー投手の独壇場になりましたね。
サイ・ヤング賞受賞者ながら知名度が低いなどと揶揄されていたようですが、さすがに2度も受賞したわけですから彼の知名度もグンと上がっていくことでしょう。

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〇ナ・リーグ受賞者はマックス・シャーザー!
Max Scherzer Ultimate 2017 Highlights
マックス・シャーザーはこれでなんと2年連続3度目の受賞となります。
ナショナルズ所属の現在33歳の右腕はまだまだ衰えが感じられません。
昨年はほぼぶっちぎりの受賞となりましたが、今シーズンはドジャースのクレイトン・カーショーがライバルとなりました。
マックス・シャーザーの成績が
16勝6敗、防御率2.51、投球回200.2、奪三振268。
クレイトン・カーショーの成績が
18勝4敗、防御率2.31、投球回175、奪三振202。
日本人的な感覚からすると大激戦と感じるのではないでしょうか?
日本であれば勝ち星と防御率を見て、カーショーが受賞していたかもしれません。
しかし、結果はシャーザーが1位票を27票も獲得し、圧勝。
この辺りはMLBでは投球回がかなり重視されることと、セイバーメトリクスの考えが広まっていることを踏まえて考えなくてはいけません。
投球回は当然多く投げれば投げるほど他の投手の負担を減らすわけですから、多いに越したことはありません。
その点でシャーザーは優位に立ちますし、勝ち星は打線との兼ね合いがあり、極端に言えば9回0失点でも勝ち星がつかないことがありますから、サイ・ヤング賞選考では日本ほど重視されないんですね。
また、防御率ではカーショーが勝っていますが、疑似防御率というセイバーメトリクスFIPではシャーザーが2.90、カーショーが3.01となんと逆転してしまいます。
また、1イニングに平均何人の走者を許したかという指標WHIPでもシャーザーが0.90に対してカーショー0.95。
さらには勝利への貢献度WARでもシャーザー7.3、カーショー4.6と差がついてしまっています。
むしろ数字で比べれば比べるほどマックス・シャーザーが優位に立つことになるのです。
これはセイバーメトリクスの考えが発達しているMLBならではと言えるでしょうね。

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〇2018年のサイ・ヤング賞候補を紹介!!
ということで2017年のサイ・ヤング賞受賞者を紹介しましたが、最後に2018年にサイ・ヤング賞を狙えそうな投手を紹介したいと思います。
当然、2017年に受賞した二人も有力候補なのですが、それ以外に3名挙げたいと思います。
1、ルイス・セベリーノ投手(ヤンキース)
Luis Severino Ultimate 2017 Highlights
まだ23歳ながらヤンキースでエース級の働きをしたのがルイス・セベリーノ投手(2018年シーズン前の2月で24歳になります)。
もともとかなり期待されていた彼でしたが、2016年シーズンはDL入りするなど期待を裏切ってしまいましたが、今シーズン大ブレイク。
田中投手が好不調の波が激しい中、彼は1失点以下の登板が16度もあるというすばらしいピッチングをシーズンを通して披露。
ポストシーズンでも活躍しました。
もともと良かったストレートは平均96マイルを超え、今シーズンはスライダーやチャンジアップなどの変化球も制球力が増して安定感が出ました。
まだまだ伸びしろも感じられるので、来シーズンはサイ・ヤング賞を期待します。
2、ダルビッシュ有投手(ドジャース)
2017 ダルビッシュ有 凄ぇ奪三振まとめ! 打てないスライダー MLB ドジャース Los Angeles Dodgers Yu Darvish
昨年もサイ・ヤング賞候補として挙げさせていただきましたが、今シーズンは好不調の波が激しく、圧倒的なピッチングをしたかと思えば、次の登板で大量失点するなど、不本意なシーズンとなってしまいました。
シーズン成績は2チームで合計10勝12敗、防御率3.86となります。
この数字だけで見るととてもサイ・ヤング賞候補に挙げることはできないのですが、それでも彼の好調時の投球を見ると手のつけようが無い感がものすごいです。
ドジャース移籍後、スライダーを修正してからは安定感が出てきたので、シーズン終盤のピッチングを継続できればサイ・ヤング賞も夢ではないのではと私は感じています。
FAとなったため、2018年シーズンはカブスで先発投手陣を引っ張ることになります。

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3、スティーブン・ストラスバーグ投手(ナショナルズ)
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なんだかめっきりガラスのエースとなってしまったストラスバーグ投手ですが、投球内容は2015年→2016年→2017年とどんどん良くなっているように感じます。
一時期変化球投手にマイナーチェンジした感がありましたが、ストレートのノビも戻り、そのせいか変化球もキレるようになってきました。
2017年シーズンもやはり7月にDL入りしてしまったのですが、後半戦は圧巻のピッチング。
後半戦防御率0.86を記録し、35イニング連続無失点という素晴らしいピッチングをしました。
シーズンを通しても15勝4敗、防御率2.52、奪三振202。
もともとサイ・ヤング賞を取ってもらわないと困るくらいの期待をされていた投手ですから、ケガさえなければサイ・ヤング賞も届くところまで来ています(それが難しいのですが…)。
以上、サイ・ヤング賞特集でした。
2018年シーズンも楽しみですね!
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