名門、甲子園常連校の仙台育英高校の野球部員を含む8名が飲食店で飲酒喫煙!
1名は急性アルコール中毒で運ばれる事態に!
同校野球部と剣道部は無期限の活動停止へ!
今回の事件で感じた大人が未成年を育てるという意識の欠如、そして現役選手へのメッセージをまとめました!
※はじめに申し上げますが、この記事は仙台育英高校野球部を糾弾するものではありません。
〇名門仙台育英高校野球部で飲酒喫煙事件が発覚!
非常に残念なニュースが流れてきました。
甲子園に36度も出場している超名門仙台育英高校の野球部員を含む8名が、2017年11月27日に飲食店で飲酒喫煙を行い、1名が急性アルコール中毒で運ばれるという事件が発覚しました。
私は秋田県出身で、東北地方の野球部を応援していますし、その中でも聖光学院や八戸学院光星などと並んで甲子園制覇に近い学校だと思っていたのでかなり残念な思いです。
こちらのニュースによると、11月27日に野球部の2・3年生6名と剣道部員2名の8名が飲食店で飲酒喫煙をし、野球部員1名が急性アルコール中毒で運ばれたそうです。
寮生活を行っていた選手もいたそうですが、「家族と面談する」と外出許可を得ていたそうです。
どのメンバーかは分かりませんし、知りたいとは思いませんが、2017年夏の甲子園でベンチ入りしていた選手も含まれているそうです。
本当に残念ですが、野球部がどうこう、甲子園常連校だからどうこうではなく、法律に違反することですから厳しい処分が下されることになるのではないでしょうか。
私は仙台育英高校野球部のことはTVで見たことしかないので、語ることはできませんが、中等部の秀光中は大ファンなので、本当にショックです。
秀光中は私は「人間形成」や「組織作り」に力を入れている印象をもちました。
高校野球部は指導者が異なりますからどうなのかはちょっと分かりませんが、もし仮に「人間形成」を疎かにし、「勝利至上主義」に走ってしまった結果がこの事件なのであれば、非常に残念です。
実際のところは私には分かりません。
もしかしたら、ものすごく熱心に「人間形成」に力を入れても性根を変えることができなかった6名なのかもしれません。
しかし、大人にも責任があると言われるのは仕方がないことですし、責任を取るために大人がいるのだと私は思っています。
むしろすぐに公表し、活動停止を決めたことは評価されるべきとも思います。
現にとかげのしっぽ切りのように該当選手を辞めさせた後に発表するチームもありますからね。
(追記)
後日知ったのですが、早く分かったのは仙台育英高校が高野連に報告したからではなく、どこかからタレコミがあったようです。
他校からのタレコミなんて噂もありますが、それは別に悪いことではないですし、やってしまった仙台育英側が100%悪いと思います。
結局、高野連への報告もせず、隠そうとしていたようですね…。
さらに残念です。
〇まだまだ未成年。ここから立ち直って欲しい!
よく言われる連帯責任の是非についても、このニュースだけでは何と言ったら良いのか分かりません。
もしもこれが初めてではなく、知っている選手がいたら…。
寮を出る時に他の選手に飲酒喫煙をほのめかすようなことを言っていたら…。
他にも誘われた選手がいたら…。
こうやって考えるとある程度の連帯責任は仕方がないとも考えられますし、事前に高野連で不祥事があった場合にどのような処分が下されるかは知らされています。
チームに迷惑をかけると分かった上で今回の選手たちはやってしまったわけです。
連帯責任が正しいことかは非常に難しいですが、連帯責任になると知っていてこうした法律に反する行為をしてしまったことは本当に反省して欲しいと思います。
真面目に取り組んでいるチームメイトがかわいそうで仕方がありません。
ですが、まだ未成年。
まだまだ立ち直れます。
このまま「十中八九クソ野郎」にはならないで欲しいです。
君たちはここまで仙台育英高校野球部の厳しい練習に耐えて、一生懸命にがんばってきたはずです。
失敗は誰にでもあります。
ここからがんばれるのが野球部であって欲しいです。
〇大人が抑止力にならないでどうする!!
むしろ今回、私が頭に来ているのは大人です。
なぜ飲食店は高校生にお酒を提供し、喫煙を見逃したのでしょうか?
年齢確認をしなければいけないはずですし、そもそも現役バリバリの坊主頭の高校野球部員なんか一瞬で分かると思うのですが。
高校生が飲食店に飲酒に行くにはかなりのリスクがあります。
飲食店側も現在は責任を問われることになっているので、入店時に年齢確認をすることになっていますし、場合によっては通報されます。
また、甲子園でベンチ入りしていた選手も含むのであれば、顔バレする可能性だってあります。
8名も揃って事前に約束して入店しているということは、すでに何度か入店、飲酒したことがあって、大丈夫な店と思われているということではないでしょうか?
もしくは、知人のお店なんて可能性もあります。
ここで大人が止めることができていれば、こんなことにならなかったかもしれません。
また、このニュースが流れた後のSNSの反応も非常に不愉快でした。
もちろん悪いのはこの8名です。
しかし、実名を特定しようと動いている人がいたり、「〇〇かもしれない」などという憶測が流れたりしていました。
さらに一番不愉快だったのは、謎の養護をする人。
「俺らのときはこんなの当たり前。」
「高校球児なんてみんなこのくらいやってるよ。」
「こんなのマシな方。ひどいやつなんてドラッグとかやってんじゃない?」
などととても大人とは思えない発言をしている人も多数いました。
私は高校野球を極端に美化したり、高校球児に聖人君主のように求めることは違うと思っています。
しかし、違法行為を奨励したり、認めたりすることはまた違います。
高校球児だからということではなく、未成年の子どもたちを正しい方向に導くのが大人の責任なのではないでしょうか?
〇野球界が人材育成の見本となれるように今一度がんばろう!!
当ブログを読んでくださるのはほとんどが大人の方だと思います。
そして多くの方は野球に携わっている方でしょう。
今回の事件を機に、今一度青少年の健全育成について考えていきましょう。
野球界が人材育成の見本となれるように、選手に「考える力」をつけていきましょう。
「ダメだ!!」だけではなく、なぜダメなのか、その行為がどれだけ周囲の人に迷惑をかけ、悲しませるのかを考えさせていきましょう。
↑こちらの記事にも書きましたが、野球界にはそういった力が不足しています。
まずは自分の子、自分のチーム。
そして地域の子、出会った子。
最終的には野球部かどうかなど関係ありません。
大人としての責務を果たしていきましょう。
また、全国の選手諸君。
君たちは本当に大丈夫ですか?
「バレちゃってかわいそう」
などと思っていませんか?
ちょっとなら許されるなんてことはありませんし、一度してしまったことは取り返すことはできるかもしれませんが、消すことはできませんよ。
君たちを応援してくれている人を絶対に裏切ってはいけません。
指導者、保護者、地域の人、選手、みんなが力を合わせてより良い野球界を作っていきましょう。
二度とこのような事件が起こらないことを、野球人として祈っています。
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