希少なサイドスロー左腕!
楽天ゴールデンイーグルスの高梨雄平投手のボールがキレキレ!
4年目ながら楽天ブルペンの中心!
左バッターはかなり打ちにくい!!
〇2016年楽天ドラフト9位の高梨雄平投手がすごい!!
楽天高梨投手の凄さに気がついたのは2017年になってからでした。
私はリアルタイムでプロ野球中継を見ることができる環境にないので、シーズン中はニュースで結果を見たり、ネットニュースで確認したり、動画をチェックしたりしています。
もちろん注目しているゲームは録画して見たりしているのですが、中継がある試合に限られます。
そのため、野球ブログを書いているくせにプロ野球情報などに疎いのですが、今回も物凄い注目選手に気が付くのが随分遅れてしまいました。
今回紹介したい投手は楽天ゴールデンイーグルスの高梨雄平投手です。
こちらの動画を見て、今さらに凄さに気が付いてしまいました…。
これは本当に逸材ですね。
サイドスローというだけでも希少なのに、サウスポー。
しかも、相当角度のあるボールを投げています。
これは左バッターはかなり打ちにくいですね。
シーズン開幕1ヶ月後ほどに一度動画で見たときはそれほど注目しなかったのですが、CSの動画はすごいですね!
こんなすごい投手を見逃していたとは本当に不覚です。
ということで、今さら感はかなりありますが、今回は楽天ゴールデンイーグルスの高梨投手の紹介記事を書きたいと思います。
〇苦労人、遅咲きの高梨雄平投手!
高梨投手のことを調べたところ、紆余曲折を経てプロ野球選手となったことが分かりました。
埼玉県出身の高梨投手は、川越シニアから川越東高校へ進学。
1年からベンチ入りし、3年夏には準々決勝で春日部共栄相手に延長14回を一人で投げ切り、続く花咲徳栄との準決勝も5回からリリーフで登場し、延長10回まで投げるも敗戦。
甲子園出場はならなかったものの、すばらしい活躍をしました。
ただし、この時点ではまだサイドスローではありませんでした。
貴重な動画が残っていました。
高校時代の高梨投手、好投手ですが普通のオーバースローですね。
この後、高梨投手は早稲田大学に進学。
同期には日本ハムの有原投手がいます。
早稲田大学進学後も1年から活躍。
1年春には救援中心に防御率0.95。
↑こちらが1年春の映像ですが、まだオーバースローです。
1年秋には先発で5勝をあげています。
2年春にも4勝でリーグ制覇に貢献。
はっきり言って順風満帆な野球生活を送っていました。
すばらしい選手の集まる早稲田大学で主戦級の活躍をしていたわけです。
この時点でプロ注目の扱いを受けていました。
しかし、ここから徐々に成績が下降…。
3年春には東京大学戦で完全試合を達成するという偉業を成し遂げたものの、防御率は4点台まで落ち込みました。
早稲田大学 高梨投手 完全試合達成の瞬間 早稲田VS東京(H25.4.21)
↑こちらが完全試合達成の瞬間です。残念ながらこの試合以外は炎上ぎみ…。
4年生になってからは肩の故障とイップスに悩まされ、通算6と3分の2イニングしか投げることができず、防御率も9点台…。
1年生の時のような活躍ができず、当然プロ入りも叶いませんでした。
その後、高梨投手は社会人の強豪JX-ENEOSに進みます。
しかし、社会人の壁は厚く1年目は公式戦に登板するのが精いっぱいのレベルで、都市対抗ではバットボーイだったそう。
2年目は予選でベンチ入りできず。
ここで高梨投手は大きな決断をします。
サイドスロー転向。
これがうまくいかなければ野手転向、さらには引退まで考えていたそうです。
そしてこのサイドスロー転向が高梨投手の運命を変えることになります。
わずか数ヶ月でサイドスローをモノにした高梨投手に楽天スカウト後関氏が注目。
中継ぎの即戦力という評価を受け、その秋にドラフト9位で指名を受けることになったのです。
このドラフト指名についてはこんな記事が残っています。
このドラフト指名後に「指名されていなかったら投手はクビだった」ということが監督から伝えられたのだそうです。
高梨投手は楽天と後関スカウトを「命の恩人」と表現しています。
その恩人への恩返しをしたいという思いが、この後紹介するプロでの活躍につながったのかもしれませんね。
ほぼ他の球団はノーマークだった高梨投手ですが、後関スカウトの恩に報いるように春季キャンプからアピール。
開幕1軍を掴むとリリーフで4月6日にNPB全新人初勝利。
その後、2軍行きも経験しましたが、シーズン無敗。
46試合に登板し、1勝0敗14H防御率1.03という新人王級の大活躍をし、見事に期待に応えて見せたのです。
年俸も275%アップの3000万円へ。
この年俸増で「いいクロスバイク」を買うそうです。
どんだけいいクロスバイクを買ったんでしょうか…(´・ω・`)
2年目となった2018年シーズンは球団史上最多の70試合に登板。
初セーブを記録するなど、1勝4敗1セーブ16ホールド、防御率2.44で、被本塁打数をわずか1本でした。
1年目より防御率は落ちたものの、すばらしい活躍だったと言えると思います。
また、シーズン終了後の日米野球では日本代表に選出されています。
2019年シーズンは虫垂炎での離脱はあったものの、相変わらず安定した活躍で、2勝1敗14ホールド、防御率2.30。
このシーズンはなんと1本もホームランを打たれていません。
プロ通算でも、まだ3本しかホームランを打たれておらず、かなり長打を打ちづらい投手と言えます。
【2017~】楽天53高梨雄平ピッチング集【サイドハンドの左キラー兼料理男子Youtuber】
↑これは打ちづらいですわ。
2020年もブルペンの中心として活躍することが期待されますね!
大学時代の挫折、肩痛さらにはイップスも乗り越え、楽天のブルペンの中心戦力にまで上り詰めた高梨投手は野球少年に夢と希望を与えることでしょう。
ちなみに、イップスはデカルトの本を読むことで乗り越えたらしいのですが、これはよく分かりません…(´・ω・`)
↑イップスが何か分からない方はこちらの記事をどうぞ。
〇高梨雄平投手の武器!
高梨投手の武器は希少なサイドスロー左腕を活かしに活かしまくったピッチングです。
東北楽天ゴールデンイーグルス 高梨雄平投手のブルペンでの投球練習を捕手の後ろから見る
これは貴重な動画ですね。
左バッターはかなり打ちづらいですよね。
球種はストレート系とスライダーのほぼ2種類。
シュートぎみの2シーム?も試合で投げていますが、大きく曲がるというよりは小さく鋭く曲がっているようで、映像ではあまり分からないです。
上の動画でスライダーも投げていますが、真横に曲がるように見える外角のスライダーは左バッターには相当遠く感じるのだと思います。
スライダー被打率は.090とほとんど打たれていません。
ストレートもスピードガンでは130km後半が多く、そこまでスピードは出ていませんが、角度もあるのでかなり速く見えているのでしょうね。
右バッターのインコースへも投げ切れているので、右バッターも打ちづらそうでかなり詰まっていますね。
5年目となると勤続疲労も出てくると思いますが、更なる飛躍を期待したいですね!
高梨雄平投手、大注目です!!
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