バックスピンティーをご存知ですか?
アメリカでは当たり前のように使用されている特殊なティースタンドです!
ボールの下側を打つことができるので長打を打つ練習に適しています!!
長打を打つ技術を身に着ければ誰にもホームランの可能性があります!
ホームランを諦めない指導をしましょう!
〇日本では乗せるタイプのティースタンドが主流だが…
みなさん、ティースタンドを用いたバッティング練習はしていますか?
私は斜めから投げるティーバッティングは実践とは角度が異なるので、正面から投げるティーバッティングを一番におすすめしています。
次におすすめしているのが、こちらの記事でも紹介したティースタンドを利用した「置きティー」です。
こちらの置きティーはコースや高低を決めて繰り返し練習ができるのでコースごとのスイング軌道の習得に適しています。
ただ、このティースタンドだとボールの下側を打ってフライを上げようとする=長打を打とうとするとラバー部分に当たってしまうことが多いんですよね。
私は何度もラバー部分を打ってしまいました…。
タナーティーのように性能の良いティースタンドだとそんなに気にしなくても良いのですが、一般的なティースタンドだとラバー部分を何度も打ってしまうと壊れてしまいます。
↑こちらがタナーティー。私がお手伝いさせていただいているチームも持っています。
ラバー部分を打たないことを意識するあまりスイングが崩れてしまう選手もいます。
そこで、この一般的なティースタンドよりもさらにおすすめなのが吊るすタイプの「バックスピンティー」と呼ばれる商品です。
〇バックスピンティーなら長打を打つ練習が容易にできる!
こちらの動画をご覧ください。
トクサンTVでも紹介されているのですが、こちらのバックスピンティーであればボールが吊るされているのでボールの下側を打つことが容易になります。
長打を打つにはボールの下側を打つことが必須ですから、バックスピンティーがあればその練習を一人でもできるというのは大きいですね。
実はこのバックスピンティーは宮川理論の公認指導員の間でも注目されていて、愛用している人も多いです。
けっこう高価な物なので、私はちょっと購入をためらってしまっていますが、中には自作した強者の方もいらっしゃいます笑。
すごいですよね。
いつかここに指導を受けに行きたいです。
「本場のバックスピンティーは高くて買えないし、自作なんて無理!」
という方にはフィールドフォースから比較的安い値段でバックスピンティーが販売されています。
日本製バックスピン養成ギアが超便利!高さ調節可能|バックスピンのコツも紹介
こちらの商品はクーニンTVで紹介されています。
正直、値段が全然違う分、耐久性では本場のバックスピンティーに負けます。
初期の商品はかなり壊れやすく問題になったそうなのですが、現在は改善されたそうです。
ちょっと本場に手を出すほどの余裕は無いという方はこちらの商品を購入してみてはいかがでしょうか?
〇バックスピンティーを紹介した理由…
なぜバックスピンティーを紹介したのか?
ソフトバンクの柳田選手が春季キャンプでバックスピンティーを利用したという記事です。
それ自体は特別驚くことでも何でもありません。
柳田選手はまさに「フライボール革命」を体現している選手ですし、バッティング練習に取り入れるのは良いことだと思います。
しかし、この記事の中で気になったのが以下の文です。
横で見ていた藤本打撃コーチが「こんなん使えるのは柳田しかおらんやろ」と声を上げるほどピッタリの武器だった。
これは果たしてどうなんでしょうか?
また、こちらの記事も気になりました。
アッパー気味のスイングで打球に角度をつけ、ヒットになる確率を上げる。それに取り組み、昨季世界一になったのがアストロズだった。昨季のメジャー総本塁打数は史上最多の6105本を記録。メジャーでは各打者の打球方向のデータに基づいて年々、内野守備のシフトが極端になり、ゴロで内野手の間を抜くことは難しくなっている。メジャーリーガーは圧倒的なパワーがあるだけに、角度をつけた打球の方がヒットになる確率が上がるのも、理解できる。
しかし、日本ならどうか。パワーヒッターはごく一部。非力な選手が打球を上げようとすれば、球威に負けてポップフライになるだけである。打球角度があっても、打球速度が伴わなければ意味を持たない。前出のスコアラーは「メジャーの選手は誰もがスタンドまで運べるパワーを持っているから、フライボール革命は理にかなっている。しかし、日本の選手でそれをできるのは、1軍クラスで3割いるかどうか」と分析する。しかも、日本の球団にはメジャーのように極端な守備隊形を敷くチームもない。ゴロを打ったほうがヒットになる確率の高い選手は多いと思う。
もちろん、ソフトバンクの柳田は別格だ。メジャー級のパワーにスイングスピード。先日、ソフトバンクの宮崎キャンプを訪問した野村克也氏から「アッパースイング。あんな打ち方で結果を残されては困る。昔はみんな王や長嶋のレベルスイングを真似したが、あれば真似できない」と言われていた。柳田のような打ち方を真似する選手が増えることを危惧している。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/02/15/kiji/20180215s00001173159000c.html より
ぜひ二つの記事を合わせて読んでいただきたいと思います。
要するに柳田選手は別格だと。
その他、一般的な日本人選手にはパワーが無いから「フライボール革命」は適用されず、ゴロを打った方がいいということなんですね。
だから「バックスピンティー」も必要ないと。
これはちょっと、いやだいぶひどい解釈だと思います。
2017年シーズンのMLBのMVPは誰ですか?
身長が168cmも無いと言われているアルトゥーベ選手ですよ。
MLBで2シーズン連続で24本ものホームランを打っているスラッガーです。
Altuve collects 204 hits in 2017
フィジカル面では日本人野手よりも圧倒的に恵まれていません。
でもこれだけホームランが打てる。
それは技術があるからです。
上の動画でスイングパス(バットの軌道)がボールの軌道に完璧に入っているのが分かると思います。
↑スイングパスはこちらの記事をご覧ください。
こういう見本になる選手がいるのに、日本人にはパワーが無いからフライよりもゴロというのは指導者としてどうなんでしょう?
「フライボール革命」というのはパワーの話ではありませんよ?
技術の話です。
「叩け。転がせ。」という指導をしているからホームランが打てないんです。
だからバックスピンティーの良さすら分からないのだと思います。
変な話、66kgしか体重が無い私だってハーフバッティングで良ければ100mは余裕で飛ばせます。
※修正。最近全然飛びません涙。
プロ野球選手がホームランを打てないということは絶対に無いと思います。
別に全選手がフライを上げろ、常にホームランを狙えと言っているわけではありません。
「ホームランを打てる技術」を身に着けることが重要だと言いたいのです。
イチロー選手が練習では狙ってホームランを連発するのは有名な話です。
イチロー選手はこれだけの技術があるからこそ簡単(なよう)にヒットを打つことができたのだということを理解して欲しいと思います。
その選手がどういうタイプの選手になるかは選手次第。
最低限、長打を打つ技術を身につけさせてあげることが指導者には求められるのではないでしょうか?
選手の可能性を指導者が勝手に決めないで欲しいものです。
と、いうことで、バックスピンティーおすすめですよ。
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