意外と甘いチームが多い2塁牽制のカバーリング!
センターしか動かないのではカバーリングしきれないことが多いです!
レフトとライトも絶対に動こう!!
〇とにかく大事なカバーリング!!
中学野球はもちろん、高校野球の試合を見ていても意外にカバーリングが疎かになってしまっているチームが多いということは以前から話をさせていただいています。
内野ゴロの際にライトがファーストのカバーに入るなんて基本の動きはまずほとんどのチームができているのですが、細かいカバーリングとなると意外に疎かになってしまっているチームも多いです。
しかも、これはハイレベルなチームでも意外とあります。
守備のレベルが上がるとミスが減ります。
送球ミスも減るのでカバーリングの必要性をあまり感じなくなってくるんでしょうね。
2017年秋にプロ注目の高校生キャッチャーの試合を生で見ましたが、内野ゴロの際に1塁カバーを全くしないことに驚きました。
確かに内野の守備は相当に固いのですが、プロでもミスしない選手はいませんからね。
プロ野球でも意識の高い名選手はカバーリングも怠りません。
中日の荒木選手のカバーリングは本当にすばらしいです。
当たり前ですがプロよりもアマチュアの方がミスをするわけですから、本当はプロよりもカバーリングを一生懸命にやらなくてはいけないのです。
その点、やはり中学野球で見本になるチーム、仙台育英秀光中はカバーリングもすばらしかったです。
↑こちらは2017年に全日本少年春季軟式野球大会を観戦したときの記事です。
私が言うのも大変失礼な話なのですが、このときの方がより気持ちのこもったカバーリングをしていました。
2018年に同大会を観戦したときの方がカバーリングの意識は若干低くなっている印象を受けました。
それでも十分に見本になるカバーリングでしたが。
ちなみに秀光中と練習試合をしたときの記事はこちらです。
カバーリングの基本についてはこちらの記事で解説しています。
〇2塁牽制のカバーリングはどうすべきか!?
2017.8.17 ロッテ松永牽制悪送球でファイターズサヨナラ勝利
上記の記事でも書きましたが、2塁牽制のカバーリングは非常に重要です。
2塁牽制の場合、ピッチャーは回転しながらの送球になりますし、ショートセカンドは動きながらの捕球になります。
そこにランナーがスライディングしてくるわけですからミスが出る可能性は他のプレーに比べてかなり高いのです。
みなさんのチームでは2塁牽制の際にどのようにカバーリングを行っているでしょうか?
センターがカバーリングを行うのが基本だと思います。
しかし、センターだけでは対応しきれない場合も多いです。
なぜなら2塁牽制の場合、ランナーに当たって送球が大きく逸れる可能性があるからです。
特に転がる可能性が高いのはライト方向。
ランナーに送球がぶつかってしまった場合、ライト方向に転がりやすくなります。
春日部市大会 決勝 春日部東 牽制悪送球での同点 @130619
こちらの動画のように、ランナーはライト方面に向かうような動きになるので当たるとライト側に逸れますね。
ですので、ライトも2塁ベースカバーに全力で走る必要があります。
ライトは一歩も動かないというチームもかなりあるので、徹底する必要があると思います。
レフトがカバーリングに動くチームはさらに少なくなります。
全国大会レベルを見ていると、しっかりとレフトも動いているのですが、3塁ベースカバーに向かっている場合がほとんどです。
確かに考え方の一つとして、2塁牽制が逸れた場合、カバーに入った選手が送球するのは3塁ですから、それを見越してレフトが3塁ベースカバーに入るというのも良いのかもしれません。
しかし、それだと2塁牽制がランナーのヘルメットに当たるなどしてレフト方向に転がってしまった場合、カバーがいなくなってしまいます。
下手するとボールが転々とする間に2塁ランナーが一気に本塁まで生還してしまいます。
3塁ベースカバーに行くのは2塁ランナーを本塁生還させないためです。
しかし、そのカバーに行ったがために本塁生還を許してしまうのであれば本末転倒だと思います。
3塁ベースカバーはキャッチャーに任せ、まずは2塁ベースカバーに全力で向かうべきだと私は思います。
↑徹底的なカバーリングで甲子園連覇を果たした駒大苫小牧もこのやり方でカバーリングをしていました。
ちなみに、そうなるとホームベースに誰もいなくなります。
ホームベースカバーにはファーストが走ることになるのでご確認ください。
しつこいですが、こちらの記事にまとめています。
プラスアルファのカバーリングとして「グラブカバー」を紹介した記事もありますので、よろしければご覧ください。
細かいことですが、カバーリングを徹底できるチームをぜひ作りましょう!
関連記事です。