フリーバッティング試合の大会を初めて開催!
その競技方法と開催してみての感想をお伝えします!!
〇フリーバッティングゲームの大会を開催しました!
2018年12月に初めての試みとして、フリーバッティングゲームの大会を主催しました。
※フリーバッティングゲームについてはこちらをご覧ください。
私の中学校を含め、4チームでリーグ戦合計6試合を行い優勝を争いました。
また、個人賞としてMVP、優秀選手賞の他、首位打者、長打王も表彰。
同時開催で、ハンドボールコートをお借りして合同練習会。
昼食時には各チームの選手が混ざり、グループに分かれてのミーティング。
8時から15時までで3試合+合同練習会3回、昼休みには合同ミーティング。
選手、顧問ともに、非常に密度の濃い時間となりました(そう信じています笑)。
ちなみに、フリーバッティングゲームのルールは以下のようになっています。
①投手は大人が務める。投手が審判を兼ねる。
②投手は緩いボールを投げ、バッターは小細工せずに長打を狙う。
③バント、盗塁は禁止。バッターが打った場合のみ進塁できる。
④リード幅は常識的な範囲とする。
⑤カウントは1ストライクから。フォアボールは無し。
⑥交代は無制限。再出場可能。また、申告不要。
⑦打順は9番以降も設定できる。全員で回しても良い。
⑧攻守交代が早いので、キャッチャーが打席に立った次のイニングについては別のキャッチャーを守備につける。
⑨ピッチャーは正面の打球以外捕らない。
⑩試合時間は7イニングもしくは45分。45分に達した場合、イニングの途中でも終了。コールドゲームは適用しない。
⑪合同練習は40分で終了し、次の試合に備える。
今大会は時間の制約があったので大人が投手を務めましたが、投手をやらせたい選手がストライクを取る練習に投げさせても良いとは思います。
〇フリーバッティングゲームの目的!
今回、フリーバッティングゲームの大会を開催した目的として、大会要項には次のように記載しました。
①打つ、守るといった野球の醍醐味を選手に味わってもらうとともに、現状の自身のレベルを知り、冬期の練習に繋げる。
②合同練習会を通じ、指導方法の交流をし、指導者のレベルアップをはかる。
フリーバッティングゲームは投手の負担を気にせずに、早いテンポで試合を進めることができるため、ピッチング以外の経験を積むにはとても良い試合形式だと思います。
しかし、今回私がこのフリーバッティングゲームの大会を開催したもっと大きな理由は、「野球人口減少の問題に一石を投じる」ためでした。
これまでに野球人口減少についていくつか記事にしています。
野球人口が減ってしまっている原因は様々あると思いますが、一つには競技の敷居がそこそこに高いことが挙げられると思っています(それが一番ではないと思っていますが…)。
練習試合でピッチャーと対戦した場合、なかなかヒットを打てない選手はたくさんいます。
長打となれば尚更です。
そういった選手は、野球の魅力が分からずに、早い段階で野球から離れてしまいます。
また、同じ理由で体験に来ても野球の楽しさが分からない、そもそも体験に行こうとすら思わないという子も多いことでしょう。
残念ながら、中学校野球部でも3年間在籍していても、ろくにヒットも打てずに引退していく選手はたくさんいます。
練習でも打てず、試合ではバントをさせられ、野球がつまらないと感じ、中学で野球やめてしまったという選手の話もよく聞きます。
フリーバッティングゲームはこうした選手にも野球の一番の魅力であるバッティングを楽しんでもらうことができます。
実際、今大会でも、実践でなかなかヒットを打つことができなかった選手がヒットや長打を放ち、笑顔を見せるというシーンが多々ありました。
これに喜んでいたのは選手だけではありません。
見に来てくださっていた保護者の方々もお子さんの活躍に大変満足した様子でした。
もちろん、本当の野球の楽しさはこの先にあると考えています。
今大会の閉会式でも話をさせていただきましたが、打てない悔しさがあるから打てたときの喜びがあります。
10割ホームランを打てたら、それは単なる作業です。
実践で、レベルの高い投手から放ったヒットは格別なものだと思いませんか?
しかし、その前段階として、フリーバッティングゲームは野球の醍醐味を味わうにはピッタリです。
今大会の成功で、自信をもって皆さんに紹介することができます。
大会まで開催することは難しいかもしれませんが、練習試合の2試合目などに積極的に採用してみてはいかがでしょうか?
〇指導者のレベルアップも!
また、今大会は指導者のレベルアップも目的としていました。
指導者のレベルアップをうたった交流大会は多々開催されています。
私も誘っていただいて、何度も参加したことがあります。
こうした交流大会は、意識の高い指導者、実績のある指導者が集まり、大変勉強になりますし、今後も続けていただきたいと思います。
しかし、多くの交流大会は意識が高い指導者が集まる分、敷居が高く感じている方も多いのも事実です。
実際、市内大会で1回勝てるか勝てないかというレベルのチームだと、「ご迷惑だから」と参加を躊躇う方も多いです。
というか、そういうチームにはなかなか声がかからない気がします。
今大会では、練習試合を組むのに困っているという市内の若手の先生のチーム、部員が5名しかおらず満足に練習ができないというチームを敢えて選びお呼びさせていただきました。
私なりに持っている引き出しを惜しげなく伝えたつもりです。
↑田口シフトも紹介させていただきました。
他の方々が行っている指導者のレベルアップの方向とはまた少し違う方向で私は取り組んでいきたいと思います。
少しでもお役に立てれば幸いです。
※第二回、第三回を開催しました。
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