中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球ノートではなく、質問ノートという選択肢!

野球ノートに取り組んでいるチームは多い!

選手が真剣に書き、指導者が真剣に指導すれば効果は大きいはず!

でも、その時間を十分に確保できますか?

そこで質問ノートを始めてみました!

 

〇野球ノートの取り組み!

みなさんのチームでは野球ノートに取り組んでいるでしょうか?

私は前任校では熱心に野球ノートを書かせていました。

野球ノートの書き方を丁寧に指導するところから始め、毎日提出を義務付け、選手の書いた内容を野球部通信で紹介するなどし、かなり力を入れていました。

文量を指定してはいませんでしたが、書く内容が

・練習メニュー(オフの日は自主練習メニュー)

・練習の反省点や感想

・先生やチームメイトからもらった言葉

・それを受けて感じたこと

・翌日の目標

といった具合に多岐に渡ったため、ノート1ページ近くになってしまっていました。

当時はそれが野球の上達に繋がると信じていましたし、事実、野球ノートの効果はそれなりにあったと思っています。

ただ、選手の負担はかなりのものであったと思うのです。 

  

〇中学生は忙しい!

今の中学生はかなり忙しいと感じています。

部活動終了時刻は18時過ぎ(学校によっては19時くらい)。

そこから帰宅し、夕食を食べ終わるのは20時前くらいでしょうか?

それから学校から出る宿題や家庭学習に取り組む。

入浴、寝る準備をしたらあっと言う間に22時。

真面目に生活していたら、ろくに暇がありません。

そこに毎日ではないにしても、さらに習い事や塾が入ってくる子もいます。

そうなると、遊んでいるわけでもないのに就寝時刻が24時近いなんていう子もたくさんいます。

 

そんな中に野球ノートをねじ込むのはどうなんだろうと考えるようになりました。

特に真面目な子は真剣に野球ノートを書くので、30分から1時間くらいかかっていました。

野球を上達させるために野球ノートを書くのに、野球ノートのせいで選手の健康が脅かされるのであれば、それは本末転倒ではないでしょうか?

そこで私は野球ノートの簡略化を考えるようになりました。 

このあたりのことについてはこちらの記事で詳しくまとめてあります。

www.taguchizu.net

  

ただ、やはり簡略化すると効果は薄いものになっていきます。

これは仕方がないことです。

土日しか活動がないクラブチームであれば、平日に野球ノートをしっかりと書き、野球のことを考える時間をとってもゆとりがあるかもしれません。

しかし、ほぼほぼ毎日活動しているような部活動だと、選手にそんなに大きな負担をかけたくないところです。

かといって簡略化すると効果が薄い…。

そこで私が考えたのは「質問ノート」の取り組みです。 

球育

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〇質問ノートとは!?

私が始めた質問ノートとは、その名の通り、指導者に質問をするノートです。

日々、練習の中で様々なことを選手に教えていますが、

「選手に本当に伝わっているのだろうか?」

という疑問からスタートしています。

普段から

「何か分からないことがあったらいつでも聞いてね」

とは言っているものの、多くの野球部顧問が悩んでいるように、私もなかなか常にグラウンドに居るということができません。

選手が質問したいタイミングで質問できていないことがあるのではないかと思ったのです。

 

そこで、選手にノートを一冊ずつ配布し、何でも良いので質問があったら書いて提出するように伝えました。

ルールとしては、2時間目の休み時間までに職員室前に置いてあるクリアケースの中に質問ノートを入れることとし、せっかくなので金曜日は全員提出することとしました。

別に出せなかったら怒鳴るとかありません。

「忘れたな、この~」

と言ってくすぐるくらいです。

そうやると次の日にニコニコ「すみませんでした」と言って持ってきます。

けっこう緩くやっています。 

空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ

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〇具体的に出た質問!

どうなることか手探り状態でしたが、やはりやってみて良かったと感じました。

こちらが思っている以上に中学校野球部員はいろいろ分かっていない笑。

初回に選手が書いてきた質問はこんなものが…

・ビルダーズチョイスとは何ですか?

※フィルダースチョイスのことでした。

・ホースプレーとは何ですか?

※フォースプレーです。 

・インフィールドフライはどんなときにありますか?

・振り逃げはどんなケースでありますか?

 

こんな感じでグラウンドで説明はしたものの、なかなか覚えられなかったルールについての質問が多かったです。

特に中学生になってから野球を始めた1年生はまだまだルールがあやふやなようで、質問ができて喜んでいました。 

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もう少し高度な質問になると以下のようなものがありました。

・A、Bのポジショニングについて詳しく整理して教えてください。 

・A、Bのスイングを見分けるポイントはありますか?

www.taguchizu.net

※田口シフトに関する質問は多いですね…。自分たちでやろうとしているのは非常に良い傾向だと思います。

 

・コントロールを良くするためにはどのような練習が効果的ですか?

→3点スイッチを一番に勧めました。他に、逆フェーズ法や体重移動の練習、かませ歩き、近い距離でのピッチング練習なども紹介しています。 

www.taguchizu.net

 

・打つときにどうしても軸足が動いてしまいます。どうしたら良いでしょうか?

→軸足が動いても全く構わないという旨を伝え、プロ野球選手のホームラン動画を見せました。


左打ちのホームランバッター 横からスロー映像

※横からが分かりやすいですね。柳田選手や大谷選手なんかは知名度もあるし、選手も納得しやすいと思います。

 

こんな感じで野球の技術的な質問が多いのですが、何でもいいと言っているのと、選手の個性から、だいぶカオスな質問がくるときもあります。

 

・野球とは?

→深い。深すぎる。でも真剣にノート半ページくらい使って返答しました。

 

・人生とは?

→上の質問と同じ選手です笑。これにはほぼ1ページ使って返答しましたよ。

 

・今日の反省は周りに声をかけることができなかったことです!

→それは質問ではありません。でもちゃんと返答しました。

 

こんな感じでカオスな質問もありますが、かなりの効果を感じています。 

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〇どんな効果があるのか?

私が期待している効果、実感している効果は次のようなものになります。

 

①単純に質問することによって野球の知識が増える。

…これはメインの効果です。

技術的なことやルール的なことで分からないことはたくさんあるので、そこを質問することによって知識を身につけ、プレーに活かしていく。

これを質問ノートのメインの目的と伝えています。

 

②こちらが指導したことと、選手の認知にズレがないか確認する。

…丁寧に指導しているつもりですが、選手に正しく伝わっていないことがあります。

特にうちのチームは指導者が複数いるので、事前に指導の基準を確認していても微妙なニュアンスのズレが出てくることがあります。

先日私が失敗したのは、

「高めの球はかぶせる意識をもつくらいでちょうどいい軌道になるよ。かぶせようと意識しないと空振りが増えるからね。ただ、実際は意識をしてもヘッドが下がって振っている選手が多いんだけどね。」

と、余計なことを言ってしまったことです。

他の先生からはシンプルに

「高めはかぶせろ」

と聞いていたため、訳が分からなくなってしまったらしく、質問ノートに書いてきてくれました。

こうした指導と認知のズレを確認できるのも質問ノートの良いところです。

指導者の勉強にもなります。 

高校球児に伝えたい! ラテンアメリカ式メジャー直結練習法

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③選手とのコミュニケーションツールになる。

…これは野球ノートをやられている方は感じていると思いますが、選手と交換日記のような形でやっていくことで、選手との距離が縮まっていきます。

私の場合、選手の質問の文量の5倍返しくらいで返却しているので、選手の負担はほとんどなく、選手と良いコミュニケーションが取れていると感じています。

そうやって真剣に返答することを繰り返すうちに、より良い質問も出てくるようになったと感じています。

指導者側は大変かもしれませんが、できる範囲でやれば効果はあると思います。

私も無理の無い範囲で丁寧に返答するようにしています。

また、質問に関係なくとも、

「最近スイングの軌道が良くなったね!」

「最近試合で周りに声をかけられるようになってきたね!」

などと気づいたこと、褒めることなども書くようにしています。 

最高のコーチは、教えない。

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④生活指導上の予防になる。

…これは野球がどうこうというよりは、学校、部活動の問題になると思うのですが、生徒が大人に困ったことがあれば相談できる環境というものは、積極的な生活指導を考えたときに非常に重要と考えています。

「いつでも相談に来なよ」

と言うのは簡単ですが、実際に何かがあってもなかなか相談がしにくいものです。

しかし、何もないときも含めて常に大人とコミュニケーションが取れる関係にあるという状態を質問ノートの回収及び丁寧な返答で作ることによって、本当に困ったときも追い詰められる前に相談できる関係を作りたいと考えています。

 

以上が私が考える質問ノートの効果です。

 

ということで、今回は野球ノートではなく質問ノートというアプローチ方法を提案してみました。

まだまだ始めたばかりですから、もう少し継続して続報をお伝えしたいと思います。

もちろん、野球ノートを否定するわけではありません。

選手の負担まで考えた上で取り組むことは良いことだと思います。

ただのノートだとなかなか書けないという場合はベースマン野球ノートは書きやすくておすすめです。 

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