中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

合同チームの在り方について考える。合同チームは勝ってはいけないのか?

合同チームのあり方についてどうお考えですか?

人数不足の中、ともに戦ってきた仲間なのですから、最後まで共に戦わせてあげたいというのが私の意見です!

 

〇春先に問題になる合同チーム問題

毎年新入部員が入部する時期になると、合同チームがどうなるのか、どうすべきなのかが話題になります。

合同チームは3年生引退後に結成され、都内でもそれぞれのブロック大会に、秋季大会ではかなりの数の合同チームが出場します。

合同チームは基本的には近隣の部員数が少ない学校で結成されます。

いまやどこのチームもそれほど人数が多くありませんから、9人ギリギリの単独チームよりも、7人と6人のような合同チームの方が強かったりもします。

そして、秋冬と合同チームでともにがんばってきたチームが、春の新入部員が入部するタイミングでどうするのか考えなくてはいけなくなります。

つい先月まで小学生だった新入部員を加えて単独チームとして戦うのか?

合同チームを継続して3年生引退まで戦うのか?

前者の場合、必ず1年生を出すことになりますから、チームはかなり弱体化します。

まずもって都大会出場は難しいでしょう。

後者の場合、秋冬ともに戦ってきているわけですし、1年生を無理に出場させなくても良いので、分かれて別々に単独チームとして出場するよりも勝てる可能性が高くなります。

しかし、この場合、新入部員を部員登録しないという裏技を使わなければいけないことが多いそうです。 

 

※追記:私の所属する支部では2023年度から、前年度から合同チームを組んでいる場合は新入部員の数に関わらず引き続き合同を組めるようになりました。全国的にそうなのかはちょっと良く分かりません。

 

〇合同チームは勝ってはいけないのか?

私は以前までは単独チームで出場できることが喜ばしいことと考えていました。

人数が揃って単独チームで出場できた方が選手も喜ぶだろうと思ったのです。

しかし、あるとき合同チームの監督さんから「3月まで都大会を目指して、ともに練習を積んできたチームメイトと引き裂かれ、ほぼほぼ勝ち目がない戦いに挑まなくてはいけないことは辛い。選手がかわいそうだ。」というお話を聞いて、確かにそうだと思いました。

3月までともに練習しないという選択肢は選びにくいです。

なぜなら新入部員が何名入るかは分からないから。

勝利史上主義の考えから、勝つためにわざと1年生を登録せずに合同チームをわざと作るのはどうかなと思います。

というか、登録しようがしまいが合同チームを作れるようにして欲しいと思うのですが(先の追記のように、現在は変わりました)

しかし、一方で、勝利史上主義的な考えから合同チームを作らせないのもどうかなと思うのです。

確かに部員10名ちょっとのチームよりも7名+6名のようなチームの方が強い可能性が高いです。

しかし、そこに何か問題があるのでしょうか?

事実、合同チームが勝ち上がるとあまりいい顔をされないという話も聞きます。

地域によっては合同チームになることで戦力をもつことを禁止する目的で、近隣のチーム同士で合同チームを作るのではなく、敢えて近くもないチームと組まされることもあるそうです。

戦力均衡の名のもと、7名のチームが隣りの6名のチームと組むと強くなるかもしれないから、ちょっと遠くても3名のチームと組まされるという感じです。

これってどうなんでしょうか?

合同チームは勝ってはいけないのでしょうか? 

 

 

〇元チームメイトで潰し合うことも… 

ちなみに私の市でも多数の合同チームが夏に解散し、単独チームで出場しました。

そして、その全てのチームが初戦敗退しました。

春大会では良いバッテリーが居てそこそこ勝ち上がったチームも、バッテリーが引き離され負けました。

今回はありませんでしたが、場合によってはつい先日までチームメイトだったチーム同士で潰し合い、どちらかが引退するというケースも出てくると思います。

それってどうなんでしょうか?

www.nikkansports.com

こちらは高校野球の例ですが、中学野球でもこういったケースはどんどん増えてくることと思います。


この話には答えがなく、私の迷いをつらつらと書かせてもらっただけなのですが、野球界で考えていきたい問題だと思います。

これからもっともっと合同チームは増えるはずです。

これまで合同チームの問題についてあまり考えたこともなかった方もいらっしゃると思います。

今回の記事をきっかけに少しでもみなさんが合同チームの在り方について考えてくだされば幸いです。

 

(追記)

この記事執筆から3年後、私も合同チームをメインでもつ機会がありました。

そのときの経験をまとめた記事がこちらです。

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