中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

燃え尽きる権利なんて無い!選手の身体を守るのが指導者の仕事である!

選手に燃え尽きる権利なんて無い!

いくら選手が燃え尽きたいと思ったとしても、その選手の将来や野球界後輩たちのことを考え、大人が止めるべきだ!

 

〇燃え尽きる権利なんて無い!

球数制限について有識者会議が行なわれたり、各地でシンポジウムが開かれたり、随分と関心が高まってきています。 

www.taguchizu.net

こちらは私があまり話題になる前に書いた記事ですが、このときよりも随分議論が重ねられてきています。

ただし、議論が良い方向に進んでいるかはちょっと微妙です。

球数制限の議論では、

「球児に思う存分やらせてあげたい」とか「高校野球で燃え尽きるつもりの選手だっている」という意見が出てきています。

選手から取ったアンケートでも球数制限に反対する割合が高く、そこからも「燃え尽きたい」という気持ちを伺い知ることができます。

甲子園を夢見る選手たちが燃え尽きてでも勝ち進みたいと思う気持ちはよく分かります。

私は勝利至上主義は否定していますが、選手が勝ちたいと思う気持ちは尊いものだと思っていますし、大事にすべきだと考えています。

ただし、何をしても勝てばいい。

勝てなければ何の意味も無い。

なんて考えは否定しますし、大人がブレーキを踏んであげる必要はあると考えていますが。

 

勝ちたい気持ちは否定しませんが、選手に燃え尽きる権利なんて無いと私は思っています。

たとえば肩肘痛を隠しながら投げる選手。

それを称えるような風潮がありますよね。

「肩が上がらなくなってもチームのために投げ続けた」なんて話が美談になるくらいですから。

 

ですが、痛みに耐えている姿を日々近くで見て涙を流す親御さんもいます(それくらい我慢しろという親御さんもいますが…)。

本当は高校卒業後にもっと成長して野球が飛躍的にうまくなるかもしれないのに、その機会を失う選手。

自分が故障して二度と野球ができなくなるだけならまだしも、燃え尽きる権利を与えたら、「あの先輩はそのくらいの痛みは我慢して投げたぞ」、「自分の将来のことよりチームのためだろ」ということが無くなりません。

少なくとも未成年に燃え尽きる権利は無いと思います。

燃え尽きたい気持ちは分かる。

それを止めるのが大人の仕事だと思います。 

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〇燃え尽きさせる権利も無い

前項で、「選手に燃え尽きる権利なんて無い」ということを書きました。

特に未成年にはそんな権利を与えてはならないと考えています。

また、「燃え尽きさせる権利も無い」と考えています。

 

「〇〇先輩はそのくらいで痛いなんて言わなかったぞ!」

「チームのために投げるのがエースだろ!」

などいまだに聞く台詞ですが、もはや体罰ですし、選手の身体を守るのが大人の役目のはずです。

こんな例もあります。

 

ケガをした選手「病院に行ったらお医者さんにしばらく安静にするように言われました。」

顧問「そりゃ医者はそう言うに決まってんだろ。で、お前はどうなんだ?」

選手「え?」

顧問「最後の大会まであと少しだろ?医者がどうかじゃなくて、お前のやる気があるかを聞いているんだよ!」

選手「…やります!」

顧問「よし、言ったな!みんな少しくらい痛くたって我慢してやっているんだ!お前も最後までがんばれ!」

選手「はい!」

 

これは作り話ですが、似たような例は実際にたくさん見たことがあります。

これでこの選手が大きな故障に至らずに最後の大会を終えた場合、また一つ悪しき前列が増えます。

もしもこの選手が故障してしまっても、「本人の強い希望でそうなった。」で終わってしまうのです。

 

実際の例だと元巨人の辻内投手なんかが挙げられます。

newspicks.com

──高校時代にも連投が原因でけがをしたとのことですが、その点について聞かせてください。

2年生の夏に、一度だけ肩のけがをしました。大阪府大会で、準々決勝、準決勝、決勝と連投することがあったんです。準々決勝くらいから肩が痛かったのですが、我慢して投げ続けました。
試合前は、薬を飲んで、注射を打って、針を打って、アイシングをして……。いろんなことをしていました。とにかく痛みがひどくて、試合の不安よりもそっちが先にありました。マウンドで汗がブワーッと噴き出ていましたから。尋常じゃない痛みの中で投げていましたね。
その後、1カ月くらい投げられなくなりました。それほど重いけがだとは考えていなかったんですけれど。

──そんな状態でも、西谷(浩一)監督には肩の痛みについて話さなかったのでしょうか。

まあ……、言ってはいました。ただ、夏の大会、甲子園をかけた最後の試合ですから。監督からは、「そんなことで、お前降りるのか」と言われたというのが裏話で(笑)。ただ、それ以前にも3連投、4連投をしたことはありますし、肩を痛めてもノースロー調整で治っていました。だから、監督としても大丈夫だろうなと思っていたんでしょうね。
僕自身、あまり休むタイプではないと思っていましたし、高校時代に投げ込むことで肩が強くなった印象もあります。「投げろと言われたら投げる」というのが普通でした。

https://newspicks.com/news/1090449/body/ より

ここ最近の大阪桐蔭の投手の使い方を見ると、複数投手を育成し、継投することが多いので過去の話なのかもしれませんが、こんな例は枚挙にいとまがありません。

 

燃え尽きる権利も無ければ、燃え尽きさせる権利も誰にもありません。

今の野球界は燃え尽きることを美化するような風潮があります。

このことを深刻な問題、場合によっては虐待と捉え、野球界全体で向き合っていく必要があると思います。

まだまだ認識が甘い現状を見ると、やはり球数制限は必要と言えるのではないでしょうか? 

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