中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

練習計画を綿密に立ててみよう!様々なメリットがあります!

固定化された週の練習計画を作成してみませんか!?

練習計画を作成し、選手に事前に周知することで様々なメリットがあります!

ぜひ作成してみてください!

 

〇どのように練習計画を立てていますか?

みなさんのチームでは練習計画を立てていますか?

おそらく、多くのチームでは指導者の方が立てていると思います。

私は主顧問だったとき、前日に翌日の練習計画を一生懸命考えていました。

途中からは部活内委員会の取り組みを始めたので、練習委員会に練習内容を考えさせ、休み時間にアドバイスをし、微調整していました。 

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↑部活内委員会についてはこちらをどうぞ。

 

わりとしっかりと計画を立てていた方だと思いますが、あくまでも翌日の練習計画を立てるという形でした。

今のチームでは相方の先生が熱心に練習内容を考え、練習開始時にホワイトボードを利用してその日の練習メニューを伝える形をとっていました。

多くのチームが似たような形ではないでしょうか?

こうすることの良さもあります。

練習試合の反省、前日の練習の反省をふまえて計画を立てることで課題を克服する練習にしやすい。

いつも異なる練習ができるので選手や指導者が飽きにくい。

といったメリットがあります。

 

〇固定化した練習計画を立てることで自律的に動く! 

先日の練習試合でお話をした際、そうではなく、練習内容を固定化してしまい、固定化した練習計画を選手に事前に伝えるという手法を取っている先生がいらっしゃいました。

本当は毎日同じ流れで同じことをやりたいそうなのですが、練習時間も短いですし、グラウンドを広く使用できる日が決まっていたり、顧問が出られなかったりする日もあるので週の曜日ごとに固定化しているそうです。

 

練習を固定化することはメリットがたくさんあります。

毎週同じ練習を繰り返していくことで選手が練習内容、流れを把握でき、効率が良くなる。

要はルーティン化できる。

プラスして、細かく時間で切ることで、時間を意識してチームが自律的に動くようになる。

毎週やることが同じなので、自分の成長が実感できる。

できなくても翌週には必ず同じメニューが確保されている=「来週こそできるようにしよう」と個人目標もできる。

といったメリットです。

 

〇チームの武器を確認できる!

さらに、一日2時間程度、週4日の練習で週の計画を立てるわけなので、何かを捨てなくてはいけません。

チームの目指すべき方向、チームのあり方も考え直すことができます。 

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これらの記事にまとめていますが、強いチームにはそのチームの武器があります。

固定化した練習計画を立てることによって、その武器もより明確に意識することができるのではないでしょうか? 

 

〇長時間練習の予防にもなる!

メリットはまだあります。

教えてくださった先生は固定化することのメリットとして、

「ひたすらに一つの練習をやることを無くすことができる」

ことをあげていました。

野球部あるあるで「成功できるまでやる」というのがあります。

その結果、延々とケースノックなんてことがありますが、一度まとめてやるよりも、毎週取り組む機会があった方が上達するし、他の練習時間がなくなるということもありません。

また、長時間練習の予防にもなると思います。 

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↑長時間練習についてはこちらもご覧ください。

 

この「ひたすらに一つの練習をやる」ということはロングスパンでチームのことを考えることができていないという問題もあります。

たとえば、私は社会科を教えていますが、生徒の理解が進まないからといってひたすらに奈良時代を教えることは長い目で見ればかえって生徒のためになりません。

授業時数は決まっているわけですから、そこで分かるまで奈良時代をやることによって、他の学習の時間が足りなくなってしまいますよね?

したがって、後日少しずつ復習の時間を取る、宿題を出す、分からない生徒だけ補習をするなどの方策をとります。

しかし、野球部の場合、本当は「最後の大会までにここまでできるようにしたい」というものがあるはずなのに(もしくはあった方がいいはずなのに)、「できるまでやる」というあるあるのせいでカリキュラムが終わらないという悪循環に陥っている可能性があります。

固定化された練習計画をしっかりと立てることによって、チームの完成形に向けて計画的に練習を行うことが可能になると感じています。

もちろん、そのためには月ごとに微調整、発展をしていく必要はあると思います。

 

〇最終的には選手が…

私は自分自身で計画を立ててみて(チームの実際の計画は主顧問の先生が考えたので、私は勉強として立ててみただけなのですが)、やるべきことが明確になり、大変勉強になりました。

私のチームでは、まだ導入したばかりですが、選手がこれまで以上に時間を意識して行動するようになったと感じています。

また、「もう1回」が無いので、これまでよりも1球を大切にするようにもなりました。

 

 

ここまでの話を聞いて、固定化した練習計画を作るということは、指導者が管理することであって、いつも私が話している

「選手主体とは真逆のことを言っているのではないか?」

という疑問をもたれた方もいるのではないでしょうか?

実は始めは私もそう思いました。

しかし教えてくださった先生の話を聞き、先に書いたように、まずは固定化した練習計画に沿って、スケジュール通りに動く、先を見て行動する、お互いに声をかけ合うということが「選手主体」の第一歩だと感じています。

その後、少しずつハシゴを外していき、たとえば

「月曜日の17:00~17:50は練習試合で出たチームの課題に取り組む時間」

「火曜日の17:00~17:30は内外野ごとに課題に取り組む時間」

などと設定し、選手が考えて練習に取り組む時間を設定していけば良いと思います。

私のチームでも月曜日にチームの課題に取り組む時間を設定しています。

最終的には選手とともにこの練習計画を立てることができれば良いのではないかとは思いますが、まずは指導者の頭の整理のためにやってみてはいかがでしょうか?

 

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