高校球児はどんな練習をしているのか!?
中には根性論で潰されてしまう選手も!
どんな指導をしているのかしっかりと見て進路を選ぼう!
〇現役高校球児はどんな練習をしているのか?
先日、卒業した現役高校球児と会う機会がありました。
昨夏も甲子園に出場した強豪校や、神奈川でそこそこ実績のある高校などに所属している卒業生たちだったので、どんな練習をしているか、どんな技術指導をされているのか興味津々で質問しました。
が、理不尽ともとれるようなトレーニングの話しか出てきませんでした汗。
技術的なことは何も出てこず。
打たれたり、エラーしたりすると「気持ちが弱い」と言われるだけで技術指導は特にないというチームも…。
しかも、「気持ちが弱い」、「メンタルの問題だ」という癖に特にメンタルトレーニングに取り組んでもいないそう。
「練習時間ってあんなに長くないといけないんですか?」と逆質問も…。
↑長時間練習についてはこちら。
もちろん、全ての高校、強豪校がそんなわけはありませんが、残念でした。
私も他県の高校野球部の内情まで詳しくは分からず、反省です。
〇高校で取り組んでいるおすすめの練習は?
「高校でやっている練習でおすすめの練習はある?」と聞いたときに出てきたキャッチャーメニューがこれです。
よくプロ野球のキャンプでやっていますが…。
これをダイヤモンド数周するそうです。
「おすすめの練習」を聞くとキツかった練習しか挙げられなくなっていたので、けっこう病んでいるのではないかと心配になりました。
他に挙がった練習は、
・無限坂ダッシュ(本数を教えてもらえない)
・すさまじい回数の筋トレ
・300メートル~900メートルのタイム走
・1000本のノルマスイング
などなど根性練習ばかりでした。
上記の練習がダメだというわけではないのですが、共通していたのは
「なぜその練習に取り組むのか」
を選手が理解していないことでした。
もしかしたら指導者は伝えたのかもしれませんが、選手が理解していない、伝わっていないのであればただのシゴキでしかないと思います。
残念ながら、選手のモチベーションは低そうでした。
指導者がいないときはみんなさぼっているという証言も。
「それは違う」とは話しましたが、「何のためにやるのか」伝わっていないのであれば、無理もないなとも思ってしまいました。
※もちろん、指導者だけではなく、選手の責任もあると思います。もう高校生なのですから。
それぞれのチームの人数を聞くと、2学年で50名、70名、20名。
大所帯のチームは毎年かなりの人数が辞めてしまうそうです。
ある選手は中学生時代、入学時からコネ癖が強すぎて修正に相当時間がかかりました。
3年生最後の夏大会でようやく安定してヒットが期待できるようになったくらいでした。
↑ちなみに、基本はL字逆手で修正しました。
その選手のプレーを久しぶりに見ると、あっさりコネ癖が戻っていました。
絶対に連ティーをやっているなと思って聞いてみると、ビンゴ。
毎日のように連ティーをやっているとのことでした。
連ティーはデメリットが大きい練習です。
私は非常に怖い練習だと思っています。
安易にどのチームもやっているからといった理由で取り入れない方がいいのではないでしょうか?
↑連続ティーバッティングについてはぜひこれらの記事をご覧ください。
〇しっかりと高校の指導を把握した上で進路を選ぼう!
今回は遠方の学校だったため、そもそも私がどんな高校野球部か十分に分かっていなかったということもいけなかったのですが、やはり進学にあたっては、自分でしっかりと高校野球部を調べる必要があると思います。
↑詳しくはこちらをご覧ください。
今回卒業生が選んだ学校は甲子園にも出場するような強豪校だったり、わりと評判の良い学校だったりしたため、私も「きっと良い指導をしているのだろう」と思ってしまっていました。
「バッティングに力を入れています!」
などとうたっているものの、実際は技術的な指導はほとんどなく、マスコットバットでノルマスイングをしているだけなんてチームも多々あります。
卒業生も部活体験で良さそうに感じた程度で進学を決めたそうです。
今回は思ったより指導が良くなかった事例ですが、逆に都立高校や県立高校、まだ実績はない私学でも、すばらしい指導をしていて、これからきっと実績を上げていくだろうという高校もあります。
名前だけ、印象だけ、過去の実績だけで選ぶのではなく、複数回体験会に参加したり、先輩から部活動の様子を教えてもらったりしてできる限りたくさんの情報を得ることが大切になります。
特に近年はSNSで情報を発信している野球部もありますので、そちらも参考にすると良いと思います。
どんな学校、どんな部活動が合っているかは人それぞれ違うと思いますが、合わないチームを選んでしまったらかなり辛い思いをします。
ぜひ自分に合ったチームを選べるように努力して欲しいと思います。
※今回は野球のことしか触れていません。実際の進路は野球以外のこと、将来の夢まで考えて選択するようにしましょう。
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