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ピッチャーが構えていないバッターに投球したらどうなるの?(野球のルールシリーズ7)

虚を突いて、バッターが構える前に投球!

そんなの許されるの?

野球の細かなルールシリーズです!

 

ここまでのシリーズはこちらです。 

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〇構えていないバッターに投げてもいいの? 

この野球のルールシリーズでは何度かピッチャーのボークやイリーガルピッチに関連するテーマを扱っています。  

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↑こちらなんかがそうです。 

 

今回もピッチャーのボークやイリーガルピッチに関連する記事になります。

ボークは非常にややこしいので、こちらの記事で細かくはご確認ください。 

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さて、今回のテーマは、

「Q、ピッチャーが構えていないバッターに対して投球し、ストライクゾーンにボールがきました。この場合どういうジャッジをすべきですか?」

です。

果たしてストライクになるのでしょうか?

 

 

正解は、

「A、構えていないバッター(ピッチャーに正対していないバッター)に投球した場合、クイックピッチでボークになります。」

 

そうなんです。

このようにバッターが構えていないのにピッチャーが投球を行うことを「クイックピッチ」と言い、非常に危険な行為として公認野球規則で禁じられています。

 

「クイックピッチは反則投球である。打者が打席内でまだ十分な構えをしていないときに投球された場合は、審判員は、その投球をクイックピッチと判定する。塁に走者がいればボークとなり、いなければボールである。クイックピッチは危険なので許してはならない。」(公認野球規則6.02a(5)原注) 

とあり、このように珍しく公認野球規則でも厳しい文言で禁止しています。

バッターが構えていないときに投げられたら、もちろん打てないということもありますが、それ以上にその投球がバッターに向かってきた場合、避けることが非常に困難です。

たとえば、バッターが構えておらず、目をピッチャーから切ってしまっているときに投球が頭や顔に向かってきたら避けられず、とんでもないことになってしまいます。

そのためにクイックピッチは禁止されている=ボークとなるのです。


20130422 焦る イチロー 思わずバント

↑これなんかはボークが取られてもおかしくないはずですが、球審は「正対している」と判断したんでしょうね。イチロー選手はオリックス時代にもクイックピッチ攻撃をされています…。 

 

しかし、一度はピッチャーに正対して構えたものの、その後バッターが構えをやめてしまったため、投球を中断したなど、バッターにも責任があると思われる場合はボークとせずに、投球のやり直しとします。

「(前略)走者が塁にいるとき、投手がワインドアップを始めたり、セットポジションをとった後、打者が打者席から出たり、打撃姿勢をやめたのにつられて投球を果たさなかった場合、審判員はボークを宣告してはならない。投手と打者との両者が規則違反をしているので、審判員はタイムを宣告して、投手も打者もあらためて「出発点」からやり直させる。(後略)」(公認野球規則5.04b(2)【原注】)

 

また、上記の例で、バッターが構えをやめてしまったものの、ピッチャーは普通に投球した場合は球審は「ストライク」か「ボール」かを通常通りにジャッジすることとなります。

「打者は、投手がセットポジションをとるか、またはワインドアップを始めた場合には、バッタースボックスの外に出たり、打撃姿勢をやめることは許されない。

(ペナルティ)打者が本項に違反した場合、投手が投球すれば、球審はその投球によってボールまたはストライクを宣告する。」(公認野球規則5.04b(2))

 

ただし、バッターに責任があろうがなかろうが、いずれの場合もバッターが見ていないときの投球は非常に危険なので、ピッチャーが投球動作に入る前(構えていないのにセットポジションに入った場合など)に球審がタイムをかけ、クイックピッチは行われないようにすべきです。

以前、「クイックピッチをする前に球審がタイムをかけたらボークにならないじゃないか」という指摘を受けたことがあるのですが、そもそもこのルールは選手が安全にプレーができるように作られたルールです。

選手にケガの恐れがあるのですから、可能な限り「タイム」をかけるべきです。

 

ピッチャーがワインドアップやセットポジションに入った場合、バッター側から構えを止めたり、タイムをかけたりする行為は認められていません。

「(前略)審判員は、投手がワインドアップを始めるか、セットポジションをとったならば、打者または攻撃側のチームのメンバーのいかなる要求があっても「タイム」を宣告してはならない。たとえ、打者が「目にごみが入った」「眼鏡がくもった」「サインが見えなかった」など、その他どんな理由があっても、同様である。球審は、打者が打者席に入ってからでも「タイム」を要求することを許してもよいが、理由なくして打者席から離れることを許してはならない。球審が寛大にしなければしないほど、打者は打者席にいるのであり、投球するまでそこにとどまっていなければならないということがわかるだろう。(後略)」(公認野球規則5.04b(2)【原注】)

プロ野球を見ているとまれにあるような気がしますが、公認野球規則ではこのように固く禁じられています。

この際にピッチャーが投球してしまった場合、非常に危険です。

アマチュア野球でよくあるのが、指導者が変なタイミングで声をかけてしまい、バッターがピッチャーから目を切ってしまうケースです。

指導者は声をかけるタイミングも注意するようにしてください。

 

以上、構えていないバッターに投げたらどうなるのかという非常に細かなルールの確認でした。

野球のルールの細部はかなり複雑です。

私自身、毎年公認野球規則を読み返すようにしていますが、正直それでもシーズン中に何度もあやふやになってしまうことがあります。

選手ならなおさらだと思います。

そこでおすすめなのが、定期的に野球ルール講習会を行うことです。 

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少しの時間ずつで構わないので、ぜひ取り入れてみてください。

 

続きはこちら。 

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