中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の元公認指導員です。

部活動で人生が狂ってしまった人たち。部活動をさらに良いものにするために考えよう。

部活動問題を考えるために!

部活動で人生が狂ってしまった人の例を見てみましょう!

 

〇部活動問題を考えるために!

前回、『部活はそんなに悪者なのか』をきっかけに、再び部活動問題について考えた記事を書きました。 

www.taguchizu.net

この中でも少し述べたのですが、部活動がきっかけで人生が狂ってしまった人の例を紹介したいと思います。

こうした例を挙げるのは、部活動を否定するためではありません。

教育的効果の高い部活動をみなさんの手で実現するために、特に推進派の方ほど知っておく必要があると感じるからです。

部活動問題を考える際、部活動推進派と部活動反対派は対立構造のようにされることが多く、0か100かの極端な選択肢を迫られがちです。

ですが、それはちょっと行き過ぎで、生徒にとって、教員にとって、もっと言えば社会全体にとってベターな選択肢が模索できると思うのです。

そのベターな選択肢を模索するためには、部活動推進派は部活動で苦しい思いをしている人たち、もしくは部活動で失敗してしまった人たちのことをよく知り、部活動の負の面をしっかりと理解し、その上でより良い部活動の形を提案していくことが重要だと考えています。

現時点では対話にならないことが多々あります(ネット上でのやりとりが多いですが)。

そうしたすれ違いを減らすために、今回の記事が生きてくることを願っています。

 

 

〇不本意な指導を求められたAさん

Aさん(20代女性)は大学を卒業し、すぐに憧れだった中学校教師になることができた。

教えることや生徒と関わることに魅力を感じて教職についたが、校長先生との面接で女子バスケットボール部の顧問を命じられた。

専門競技ではなかったものの中学生まではそれなりにスポーツに親しんでいたため、部活動を受け持つこと自体は覚悟していたし、生徒のためにと思い引き受けた。

しかし、その学校のバスケットボール部は地域では有名な強豪で、練習量が多く、厳しいことで有名だった。

当然、Aさんは理不尽な指導をするつもりは無かったが、男子バスケットボール部の顧問である先輩教員BはAさんに前任者やBが行ってきたような、これまで通りの指導を強要した。

Aさんに活動方針や活動時間を決める権利はなく、ほとんどBの命令で動くように、ほとんど毎日朝夕練習をし、週末は土日ともに一日遠征や大会を行った。

選手に少しでもミスがあれば怒鳴ることを強要された。

「生徒に寄り添って」、「思いやりの気持ちをもって」そんな気持ちで教職についたAさんは毎日自分の思いとは異なる理不尽な指導を行わなければいけなくなった。

少しでも罵声を止めると、練習の手を抜くと、生徒が帰った後、Bから指導が入った。

Aさんは授業準備の時間も無く、次第に授業がうまくいかなくなっていった。

部活動でも競技経験がなく、技術指導はそこまでできないが理不尽ともとれる指導を行うAさんに対して不満の声があがるようになっていき、ついには保護者からクレームが入った。

このころにはAさんは朝も起きられず、部活動の朝練にも遅刻してしまうような状態になっていた

。管理職はBにAさんの様子を聞いたが、Bは「Aさんはとにかく指導力がない。丁寧に指導しているがなかなか教えた通りにできない。やる気が無いのか、朝練にも遅刻するし、あれでは選手や保護者から信頼されないのは当然だ。」と伝えた。

自身も部活人間だった管理職はAさんを呼び、自身の経験を交え、「努力が足りない。あなたがもっとがんばらなければいけない。」と指導した。

Aさんは翌日から出勤できず、年度末に退職した。

 

 

〇部活動に情熱を注ぎ、家庭を置き去りにしてしまったCさん

Cさん(40代男性)は大学までサッカー部で活躍し、教員になった後はサッカー部の顧問として着実に実績を積み重ねてきた。

技術指導にも部活動運営にも定評があり、選手や保護者からの信頼も厚かった。

毎日のように熱心に練習をしていたが、結果が出ていたこともあり、クレームは無かった。

また、生活指導主任として学校内でも活躍。

管理職や同僚からも頼られる存在であった。

Cさんは教員という仕事、さらには部活動に生きがいを感じており、毎日遅くまで仕事をしていたが、生徒のためと思えば苦では無かった。

一方、なかなか家族の時間を取ることは難しかった。

若いころから土日は部活動のため、自身の娘と遊ぶ時間はほとんど取れなかった。

平日は帰宅すると幼い娘は寝ており、朝は娘が起きる前に出勤していた。

専業主婦の奥さんからは何度も「部活は休めないの?」と言われたことはあるが、生徒ががんばっているのだから休むことはできないし、休めば弱くなってしまうと考えていた。

娘が中学生に上がるころには、帰宅して娘と会っても会話はほとんどできなかった。

娘がCさんを疎ましく感じているように思った。

正直、娘が何を考えているのか分からなかった。

それからしばらくして、奥さんから「しばらく前から娘が不登校になってしまっている」という話を聞いた。

なぜそうなってしまったのか、なぜ奥さんがしばらく教えてくれなかったのか、Cさんには全く分からなかった。

娘は奥さんの努力や担任の先生の協力で少しずつ登校できるようになり、サポート校への進学を決めた。

Cさんとはほとんど会話はないままである。

奥さんからは「あなたのせいで娘の人生が狂うところだった」と言われた。

 

 

〇モンスターペアレントにされてしまったDさん

Dさんの娘は小学生時代からバレーボールのクラブチームで活躍しており、日本代表入りすることを夢見ていた。

Dさんも娘が中学のバレーボール部に入ることを楽しみにしている様子を見て、ほほえましく思っていた。

Dさんの娘はバレーボール部に入部。ほとんど毎日練習があり、へとへとになって帰って来て、早くに寝て、朝早く朝練に向かう生活を送っていた。

Dさんは中学の部活だからこんなものだろうとあまり深くは考えてはいなかった。

新チームになるとDさんの娘は先輩に混ざって主力選手として試合に出させてもらうようになった。

Dさんは喜ばしく思っていたが、娘の表情は浮かない。

不思議に感じていたが、初めて娘の試合を見に行ってその理由が分かった。

Dさんが初めて娘の応援に公式試合を見に行くと、顧問の先生の厳しさが目についた。

選手がミスするたびに罵声が飛び、ときには「消えろ!」「辞めちまえ!」など耳を疑うような言葉が聞こえた。

Dさんの娘に対しても例外ではなかった。

むしろ、先輩に混じって唯一下級生で出場していた娘に対しては一番厳しいようにも感じた。

その試合も終わりに差し掛かったころ、Dさんの娘が試合を左右するミスをした。

顧問の先生は激怒し、娘を外し、「帰れ!」と怒鳴り、謝罪する娘をさらに突き放した。

娘はベンチ外に立ち、涙を流しながら試合終了の瞬間を見ていた。

Dさんは家に帰ってから心配になり、娘に大丈夫なのか、いつもああなのか声をかけた。

自分から先生に話をするとも言った。

娘は泣きながら「先生にそんなことを言ったらもっとひどいことを言われる。試合にも出れないかもしれない。余計なことをしないで。」と言われた。

Dさんは結局学校や顧問の先生には何も言えなかったが、娘は日々暗くなる一方で、1年生の終わりころには部活に行き渋るようになり、学校すら休みがちになってきてしまった。

そこでDさんは顧問の先生に初めて相談をしたが、相手にされず、管理職に相談した。

その後、Dさんは顧問の指導が改善されることを期待したが、娘は罵声こそ浴びることは無くなったものの、試合に使ってもらえることは無くなり、顧問からはほぼ無視される状態となり、不登校に追い込まれた。

Dさんは何度も管理職に相談し、顧問の指導がおかしいことを証明しようとビデオカメラをもってバレーボール部の試合に足を運んだが、顧問から体育館への出入り禁止を通達され、顧問の指導に賛同する保護者グループからも「迷惑だから来ないでくれ」と言われてしまった。

何度も管理職にも相談したが、どうもモンスターペアレント扱いされているようだ。

あんなに活発だった娘は抜け殻のようになってしまった。

Dさんはもはやどうしたら良いか分からなかった。

 

 

〇野球部に熱心なあまり他の仕事をおろそかにしてしまったEさん

野球部顧問Fさんは大会会場で出会った別の中学校野球部顧問Eさんに驚いた。

Eさんはまだ若いのに、野球部は規律正しく動いており、プレーも鍛えられていたからだ。

Eさんの厳しい声は気になったものの、選手と信頼関係が築けているのか、選手もEさんについて行っているように見えた。

練習試合後にEさんと話をすると、まだ2年目だと言う。

野球部の顧問になりたくて教員になり、今は楽しくて仕方がないとのこと。

ほとんど365日練習をやっているらしく、練習試合後もさらに練習を行うのだと言っていた。

Fさんは自分には絶対にそんなことはできない、熱心な先生がいるものだと思った。

翌年、Fさんは練習試合の相手を探しているときにEさんのことを思い出した。

またEさんのところに練習試合をやってもらおうと連絡したところ、今は野球部を見ていないと言う。

何だか話づらそうにしていたので、深くは聞かなかったものの、疑問に思い、Fさんが既知のEさんの同僚教員に連絡をしてみた。

すると、Eさんは部活動に熱心だったものの、その分、部活動以外の仕事が疎かになってしまっていたと言う。

授業は頻繁に自習になり、分掌の仕事も滞り、生徒や同僚の先生に迷惑をかけてしまっていたそうだ。

受け持っていた学級の経営もめちゃくちゃで、何かあっても部活動を優先していたのでほとんど学級崩壊に近かったという。

Fさんは衝撃を受けた。

 

以上、四つの事例を挙げました。

これらの事例は部活動名を変えたり、年齢や性別を変えたりするなど特定を避けるために一部変更してはいますが、実際に私が見聞きした事例です。

というか、私が知っている事例だけではなく、みなさんもこれに似たような話は聞いたことがあるのではないでしょうか?

そのくらい部活動に関わる良くない話はありふれています。

しかし、一方で部活動に関わる教育的に良い効果があった事例も多々あるはずです。

部活動の教育的に良い側面だけが目立つように、これからのベターな部活動のあり方をみなさんで考えていきませんか?

当ブログでも引き続き発信していきたいと思います。

 

関連記事です。 

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net