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「リクエスト」とはどんな制度か?MLBのチャレンジとは何が違うの!?

日本プロ野球版「チャレンジ」!

「リクエスト」が2018年シーズンから導入が決定!

MLBの「チャレンジ」とは何が違うのか?

課題は何かなど考察していきます!!

 

〇2018年から「リクエスト」制度がスタート!!

MLBでは「チャレンジ」という名称で行われている審判の判定をリプレー検証で確認をしてもらうことができる制度が2014年から行われています。


【MLB】 チャレンジが成功 ターンオーバー (マーリンズ・パーク)

こんな感じで該当のプレーからタイムをかけて30秒以内で監督がチャレンジを行い、審判団にアウトかセーフかなどの確認を求めることができます。

詳しくはWikipediaからの引用を見てみましょう。

2014年からは拡大されチャレンジ方式が採用された。チャレンジ用のスタジオをニューヨークに建設し、30球場それぞれに7~12台設置されたカメラの映像を一括管理。1日8人の分析担当審判員が各球場の審判員と連絡を取り合い判定を行う。監督には試合開始から7回までに1度、8回から試合終了までに2度、判定に異議を申し立てビデオ判定を要求できる権利が与えられる(異議申し立てが認められた場合は最高2回までを上限として、再びチャレンジ権利を得ることができる)。ボール、ストライクの判定は対象にならない。チャレンジの要請はタイムをかけてから30秒以内に行わなければならない。また、チャレンジを実行してから2分以内に判定が決まらなかった場合は判定は変わらずそのままとなる。

野球のビデオ判定 - Wikipedia より

すごいですよね。

この設備を整えるのに1球場30億円ほどのお金がかかったそうです。

今ではもう一般的になり、MLB中継を見ていても「チャレンジを要求するのかどうか」という点が監督の采配の一つになっていて、なかなかにおもしろい制度だと私は感じています。

従来は「審判のジャッジは絶対」というのが野球というスポーツの大前提でしたが、設備の進化などによって、容易にリプレーを見ることが可能になりましたから、このような形でMLBはルールを柔軟に変化させ、うまく成功させたと個人的には思っています。

このチャレンジ制度とほぼ同じ制度が日本では2018年シーズンから「リクエスト」という形で始まることになりました。

もともと、日本でもビデオ判定の導入を求める声が大きく、ホームランかどうかの確認や、コリジョンルール適用かどうかなど一部では導入され始めていましたが、チャレンジ自体の導入は、設備の関係もあって見送られてきていました。 

MLB 2017記録集計号 2017年 11 月号 [雑誌]: ベースボールマガジン 増刊

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〇「リクエスト」制度とは何か?

2018年からNPBでも始まるリクエスト制度ですが、名称が異なる他はほとんどチャレンジ制度との違いはありません。

かなり分かりやすく説明されているページがあったので引用させていただきます。

thepage.jp

メジャー同様、ストライク、ボールの判定やハーフスイング、自打球、ボーク以外のほとんどのプレーへのリプレー検証を要求することが可能。試合の迅速な運営に支障をきたさないように1試合、2回に限られ、「リクエスト」で判定が覆った場合は、その回数はカウントされない。延長では回数がリセットされ、それまでの使用回数にかかわらず1回使えることになる。
 すでにコリジョンルールの導入に伴い、本塁でのクロスプレー、二塁ベース上の併殺阻止の危険なスライディング、本塁打性の打球についてはリプレー検証が導入されていたが、その判断は監督の要求ではなく審判員が決めていた。だが、今回は監督に要求権が生まれ、その対象プレーも広がった。

(中略)

里崎氏は、今回の導入に課題も残っているという。

「メジャーではリプレー検証専用の映像システムが確立されており、死角になるというケースがほとんどないと聞いています。では、日本の今の放送用の映像カメラの台数や設置角度だけで本当にすべてをカバーできるのか、という疑問があります。陰になるなどして肝心のプレーが正確に確認できないということもあり得るわけです。制度の導入には賛成ですが、それを支える技術面が追いついていないのならば、メジャーを真似しただけ、という不備なものに終わるのではないか、という危惧があります」

(中略)

「リクエスト制度」は、来季の本拠地開催のオープン戦から実施され、公式戦では地方球場での開催試合を含めて全試合が「リクエスト制度」の対象となる。

https://thepage.jp/detail/20171114-00000001-wordleafs?page=1 より

とあるように、ほぼほぼチャレンジ制度と同じです。

名称が「チャレンジ」ではなく「リクエスト」となったのは 、「チャレンジ」だと審判団への挑戦、対決姿勢があるような印象をもたれてしまうのではないかということで、「リクエスト」という名称に決まったそうです。

個人的には今後国際大会でも導入されるかもしれない制度なので、統一した方が良かったのではないかと感じていますが、導入に踏み切ったことは評価して良いのではないでしょうか?

しかし、引用文中で里崎氏が述べているように、日本ではまだまだ設備面でMLBほど整っているとは言えません。

また、地方球場での開催もあります。

リプレー検証でもはっきりと分からなかった場合は最初のジャッジが尊重されるそうですが、場合によっては遺恨を残す結果になる可能性もあるので、設備面の整備は今後さらに求められることになるでしょう。 

プロ野球 奇跡の逆転名勝負33

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〇リクエスト制度の課題は何か?

NPBにおいてのリクエスト制度の課題は先にも挙げたように「設備面」でしょう。

審判団の判断でですが、ホームでのクロスプレーの際にビデオ判定を用いることは既に行われていますから、リクエスト制度導入への抵抗というのは選手及びファンはあまり無いのではないかと思います。

審判の方からすると、自らの判断が誤っていたかどうかが問われることになるのでプレッシャーがかかると思うのですが、そこは審判技術の向上につながると前向きにとらえていただく外ありません。

 

正直、プロ野球では慣れてしまえばそれほど混乱はないように思います。

しかし、私がアマチュア野球指導者として危惧するのは、この「リクエスト」制度が審判の方々へのリスペクトを無くす方向に向かって行ってしまわないかということです。

当たり前ですが、「リクエスト」が採用されるのはプロ野球だけです。

アマチュア野球で導入なんて設備面の関係で絶対に不可能です。

ですが、リクエストという考えは今回NPBが採用したことで広まるわけですよね。

そうなった時に、高校野球でミズジャッジや際どい判定があったときに、

「リクエストがあったら絶対アウトだった。」

なんて発言がファンなどの間でされるようになるでしょう。

高校野球だけではなく、中学野球や少年野球でも審判の判定を批判する人が増えてくるのではないかと予想しています。

今でも時々問題になりますが、審判の判定にアピールでは無く、抗議をする指導者も増えてくるのではないでしょうか?

そうなってくると、当然選手も審判の方々のおかげでゲームが成り立っているということを忘れ、判定に不満を言うようになってくるかもしれません。

保護者も撮影していたビデオを持って抗議するなんてことがあるかもしれませんね。

 

リクエストという制度があろうが無かろうが「審判の方々へのリスペクト」は絶対に忘れてはいけないと思うのです。

「ジャッジは絶対」という考え方は古くなっていくのかもしれません。

しかし、審判の方々がいて競技が成り立っているということは今も昔も変わりません。

ここで求められるのは指導者の姿勢です。

リクエストとは審判への抗議権を得たわけではありません。

単にビデオ判定を求める権利を得ただけだということを肝に銘じ、選手や保護者の方が審判を軽んじることのないように審判の方々をリスペクトする姿勢を見せていく必要があると思います。 

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